妙義のバリエーションルートを1日に2本連続で登るという計画を実行しました。
それぞれに特徴あるルートでしたが、
備忘として以下に簡単な対比をしたいと思います。
数字は個人的な主観であり、相対的な比率です。
ルート1:相馬沢→相馬岳北稜(午前の部)
ルート2:鶴峯山→風穴尾根(午後の部)
1.ルーファイの難しさ
ルート1:3
ルート2:1
相馬沢は上流がだいぶ入り組んでおり、
南に行きすぎても、北に行きすぎても詰まるので、
かなり慎重に進んだつもりでしたが、
結局ロープを1回使った上に、予想していたよりも1本北側で尾根に乗ったので、
かなり微妙な登高を強いられました。
風穴尾根は南斜面なので陽光が明るく、よく探すと割と踏み跡もあったので、
慎重に進めば比較的歩きやすかったです。
2.岩の難しさ
ルート1:2(P12の手前で乗った場合は10)
ルート2:3
風穴尾根では何度もルンゼを突き上げたり降りたり、
岩壁の基部を巻いたりを繰り返します。
相馬沢では岩は難しくありませんが、北稜でP12の手前で乗ると、
明らかにアルパインの次元になり、
風穴尾根とは比べ物にならないくらい難しくなります。
3.藪の多さ
ルート1:1
ルート2:4
妙義は破線ルート以上はどこもかしこも藪が多いですが、
風穴尾根の藪の多さは半端ではありませんでした。
半袖半ズボンではとても漕げません。
長袖、長ズボンに手袋とメット必須です。
4.体力的消耗
ルート1:3
ルート2:2
相馬沢は北斜面である分樹が弱くて岩も脆く、
上流に行くほど灌木が減るので、
北稜に乗り上げるまでの急傾斜でだいぶ消耗します。
風穴尾根も鶴峯山まで急ですが、灌木が多いので休みやすいです。
ただ、砂地が多いので、砂まみれになりますし、呼吸器にもよくありません。
5.精神的消耗
ルート1:2(P12の手前で乗った場合は5)
ルート2:1
相馬沢はルーファイが難しく、
熊出没を常に意識することを余儀なくされるので緊張を強いられる上、
北稜に乗る位置がP12の手前になると危険度が激増するため、
非常に消耗します。
6.総評
ルート1:3
ルート2:1
風穴尾根は藪こそ多いものの、南斜面なので明るく、
それだけでもルーファイをしやすくなります。
それに比べ、相馬沢は北斜面の深い谷なので暗く、
慎重を期しても思ったようにルーファイできない難しさ、
また、北稜に乗る位置によっては危険度がぐっと増すので、
恐怖感も大きいです。
レコは後日上げます。
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