閉め切った部屋の窓からは、
雲が畝っている空ばかりが見えます。
代休でつないだ3連休も、
すっかり台風に遮られてしまいました。
これまで、いろんなことを始めては止めてきたけれど、
お山だけは子どものころから変わらず続けて、
もう30年が過ぎました。
お山以外に続けていることと言えば、
生きることそのものくらいでしょうか。
お山で「これは死ぬ」と思ったことが、
過去に3回ありました。
吹雪の中で数日間閉じ込められたこと、
凍った斜面を数100m滑落したこと、
そして先の4月に山中深い崖で転落し、
腰の骨を折ったことです。
「もし此処で死んだら、ろくでもない躯を晒すのだろうなあ」
いずれのときもそう思いましたが、
結局は死なずにここまで生き残りました。
今回も、腰が治ったらまたお山に戻ることを
微塵ほども疑っていません。
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吹き荒れる風の音に耳を澄ませると、
その隙間で蝉がひたすら喚いています。
こんな風の中、その細い脚で樹の幹にしがみついて
喚いたところで何になる?
どうせ1週間経てば死ぬだけじゃないか。
其処に何の生産性があるのか?
その答えは、お山に登ることに通ずるところが、
多少はあるのかもしれません。
もうすぐ秋だね
先日、ヒグラシが切なげだったけど、
それは人間の思い込みなんだろう
Re: 蝉の喚き
motch さん、今日は。
「蝉の喚き」と「山登り」を一緒にされては蝉は怒ると思います。
山登りは暇人の遊びですよ。蝉は地中で何年もかかって大きくなり、生涯の最後に羽化して1週間の命です。
この1週間に交尾をして子孫を残さなくてはなりません。この一週間が吾が生涯の総仕上げです。形振りを構っている余裕など無いのです。
私は、うるさいなぁーと思いながらも、彼らも一生懸命に頑張っているのだと、わが身を振り返って反省しています。
そして、彼らが元気なことは、吾々人間も安心だと、R.カーソンも安心している事だろうと思って嬉しくなります。
蝉に関する薀蓄のご教示、ありがとうございます。
「蝉の喚き」と「山登り」を一緒にしたつもりは全然ないのですが、
そう解釈されても仕方がありませんでしたね。
表現力が不足しており、失礼いたしました。
ヒグラシがあの季節、あの時間帯に鳴くのを、
人間が切ないと思うだけ・・・なのかもしれませんね。
彼らにとっては、ただの習性なのであって。
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