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心相通ずれば
どれだけ素晴らしいことか
冬支度をせんとする
その場所に
ぼくはまたやってきた
心の憩いをくれる
その場所へ
暮れんとする空も
浮かんとする陽も
ぼくに纏うもの全てをはぎ取る
赤子のように
ぼくは無垢な気持ちで
其処に佇む
去ったはずの秋に
ぽつりと佇む
凛とした樹
満ちた2日間をくれたお山に
ではまたと
ぼくは背を向け
街へ下りた
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勝つとか
負けるとか
制覇するとか
リベンジするとか
この人生
いろんな局面があるもの
そう定義される事柄もあるよ
けど
お山はそういう場所じゃない
あくまで
ぼくはお山の中に数多存在する
エレメントのひとつでしかない
だからそこで
どんなことが起きても
ぼくは受け入れたい
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もう一度
ぼくは貴女に問うてみたい
ぼくは
貴女の中に存在する
エレメントのひとつになり得る者なのか
そうでなければ
ぼくはまた
貴女に受け容れられず
追い払われてしまうのか
傷めた身体を治しながら
慄いた心を確かめながら
もう一度貴女に遭いに行くために
前よりも一層も二層も重ね
拵えていかねばならぬと思った
身体の強さも
それを支えるための心の強さも
もうすぐ7ヶ月が過ぎようとしている
あの日から
一日たりとも
貴女のことを忘れたことはない
一瞬たりとも
もう二度と逢えないと思ったこともない
心は常に無垢だった
道程を描きながら
その先に必ず貴女の前に立つ
自分の姿を思い浮かべ続けた
そのためにやらねばならないことは
すべてやってきた
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そして
ようやくここまできた
もうひとつ
自分に問うてみたいことを確かめ
そこに信を得たらば
とうとう貴女に逢いに行くことに決める
ぼくは貴女に逢うに
相応しい人間であるはずだ