クマの生態、種子散布者としての位置付け、他の動植物との関連などなど。
以下、非常に興味深かった点の幾つか。
●クマは1年の総摂取カロリーの80%を9-11月に摂取する。
●基本は雑食。木の実・木の芽・アリから鹿まで。ドングリは高カロリーで人気。
木の実は最も糖度が高い時期を狙って食べている。
●ドングリの豊作・凶作がある理由は明確に分かっていない。天候の影響だけではなさそう。
一説には種子を広く散布するためにドングリの木自身が凶作年を作っているとか。
例:毎年100個の実をつけていると100個を食べ尽くすネズミの生態系が形成される。
時々50個の年を設けることで50個を食べる程度のネズミ数に抑制。甘った50個で子孫繁栄を狙う。
●季節変化は標高によりゆっくり進むため食料確保期間が長くなる。日本の急峻な山岳地形が生態系を豊かにしている。
●発情期のオスは木の上のメスが降りてくるのを飲まず食わずで何日も待ったりする。性欲>食欲
子連れのメスに会った場合、母クマの発情を促すため、子殺しを行うことがある。
フィールドワーク系の書籍はこれまでも読んできたが、やはりどれもその分野の研究分野を広く知るうえで面白い。
●川上 和人著 鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ (鳥類全般)
●青山 潤著 アフリカにょろり旅(ウナギ)
●前野ウルド浩太郎著 バッタを倒しにアフリカへ(サバクトビバッタ)
どうもこんにちは。
日記で見かけてKindleで買って今読んでますが、めちゃくちゃ面白い本ですね。
動画や他の本からの聞きかじりの知識ではなく、本物のフィールドワーカーの知見というのは非常にタメになります。何より、語り口が軽妙で読みやすいです。
最近は熊も多いので、よく読んで知恵にしたいと思います。
コメントありがとうございます😊
喜んでもらえて私も紹介した甲斐がありました★
山や森、動植物の知識があると、いつもの登山もまた少し景色が変わって見えてきそうで、今後も登ったり読んだり楽しみましょう🎵
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