三笠書房「ひとりぼっちの山」1978年版のこの本は、ページをめくると、
ざらついたモノクロの、泣く子も黙る白旗史郎氏撮影、夏山単独行 駒から光へ、というサブタイトル付きで、写真が4ページに渡って掲載されています。
中盤には、八ヶ岳厳冬 単独行を追う というタイトルで、片野次雄氏の白旗氏の画質よりいくぶん滑らかなモノクロ画像が、同じく4ページにかけて掲載されています。
白旗氏の画像の中に、中白峰の写真がほぼ逆光で1枚載ってますが、本当に先日行った場所と同じ所なのでしょうか、、かっこいい。
内容は、例えばギド・ランマー「たった一人の山」の部分を抜粋し、編者の意見等がそれに続いて表記される、といった形態。
加藤文太郎の「冬山単独行」「槍ヶ岳」、藤木九三「エベレストの死の単独登高行」、串田孫一「ひとりの山」等々、蒼々たるメンツの記録が部分的に掲載され、単独行者に深い興味と関心をもつ編者による、単独行を記録した登山家達の記録と編者の感想等がサンドイッチ状になった、編者の著作も含めて23の記録が読めて、1冊で何だかずいぶん得したような、最近あまりみかけない形式の本です。
あとがきにもあるように、技術的な視点は全くなく、単独行をしない編者の単独行者への憧憬の眼差しを持ってしての内容で、単独行という行為の意味のみに焦点がしぼられています。
昭和30年に東京創元社から「わが単独行」として出版されたようですが、
三笠書房からこのタイトルで再販されたもののようです。
テント張って、こんな本をじっくり読むのも、いいね。
懐かしいです。
駒から光・・・このフレーズに反応したものです。
光にあったトタン張の大鉄小屋?を知っている人は、あ
まり多くないかと思います。
昔の書籍はほとんど処分しましたが、こんな風に書籍
のタイトルを目にすると、懐かしさ?がこみ上げます。
古書にはいいものが多いのかと思います。
現代はあまりにビジュアルで直観的なものが多いような
気がします。
テント張ってゆっくり読書、一度やってみたいんだよね〜。
俺はあまり古いやつ読んだことないなぁ。
新田次郎の孤高の人ぐらい。
笹本稜平のありえないストーリーとかに結構ハマってしまうんだよね。
「還るべき場所」とか「未踏峰」とか。
はい、私現代人です・・・
nbao01323さん
コメントありがとうございます。
いい本は、時代が変わっても、古さを感じさせませんね。
小屋がなくなっていたり、道がなくなっていたとしても、山はいつも変わらずそこにいて、感動を与えてくれるのと同じように、いい本は、ページを開けば、いつでも新鮮で、感動を与えてくれると思っています。
何かおすすめの本があったら、教えてください
tatu8さん
そうそう、早めにテント場について、
暗くなるまで読書三昧 く〜ぜいたくっ
私の持っている山岳本で新しいのは、山野井泰史「垂直の記憶」ヤマケイ文庫。
と言っても、文庫化したのが3年前なだけで、初版は9年前、、新しくないか
沢木耕太郎「凍」新潮文庫もあるけど、これも初版は9年前
tatu8兄、最近のおすすめ本、いろいろ教えてください
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