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子どもが小さい頃は毎年1回はみんなで山へ行き家族全員で楽しんでしましたが、みんな大きくなるにつれてなかなかそろって登山するのは難しくなり、2年前に蔵王をみんなで登ったのが最後になり、父の「山へ行こうよ〜」に声に子どもたちの反応は無くなり、家族登山が無い日々が続いていた
そんな中、夏休みも終わりになる8月末、娘がボソッと「千畳敷へ行きたい」と言った一言をおいらは聞き逃さなかった。
おいら「千畳敷って?」
妻「中央アルプスでしょ!」
おいら(心の中でそんなことぐらいは当然知ってるよ!、娘の口からその意図を聞きたかったのに!)
娘「うん、修学旅行の行きたい場所で選んだんだけど、行かれなかった」
おいら「じゃあ、家族で行くか!」
こうして家族で千畳敷へ行くことになった。
しかし、千畳敷まではロープウェイで登るだけでは、千畳敷から美しい景色を眺め、それで満足して下山して終わりで、家族登山にはならないことは目に見えている。
聞く前から結果は分かっているが、念のため聞いてみる。
おいら「木曾駒ケ岳へ登る人!」
長男(反応なし)
次男「行かない、お父さん一人で行って!」
娘(反応なし)
想像通りの反応があり、このままでは家族登山は無しになる・・・
仕方がないので登山を子どもたちに一切匂わせずに準備を進めることにした。
あくまでも目的地は千畳敷だが、目の前の雄大な景色を見せて、小さなころに登ったアルプス登山を思い出させて、一気に登ってしまおう作戦
妻には前日までに登山できる準備をお願いして就寝。
当日朝起きると、寝坊助の子どもたちはすでに起きて準備を整えており、千畳敷への行きたい意欲は十分であることが確認できた。
ここで最終準備、天気予報で悪天候にならないことを確認し、子どもたちに防寒着を準備させて何も言わず出発した。おいらのザックには万が一の食糧、水、ヘッデン、防寒着を満載し、準備に怠りは無い。
駒ケ岳ロープウェイのバス乗り場に着くと、すでにバス待ちの行列ができており、行列に並ぶ。登山者の列に並んだところで、
次男が「山へ登るの!?」
おいら「そうだよ」
次男「こんな靴だけど?(ぺったんこのスニーカー)」
おいら「俺の靴履く?」
次男「履く」
いったん車に戻って、おいらの軽登山靴を次男に履かせ、おいらは車に乗せてある登山靴に履き替える。
一番登りたがらなかった次男がこうなってしまえば、あとは誰も何も言わずバスに乗り込む。
そして、千畳敷カールの雄大な姿を見てしまえば、
次男「どこまで登るの?」
おいら「あの登山者が見えてる先、あれを登ってしまえばすぐ先だよ」
次男「じゃあ、走って行っていい?」
おいら「行けるんなら、行っていいよ」
こうして登山開始
流石に登山者が多いので走るわけでは無いが、息子たちは父を置いてどんどん先へ
妻と娘ははるかに後方
こうして集団登山としてはあるまじきバラバラ行動に・・・
乗越浄土を楽々クリアし「遅せーよ」と言ってくる息子たちは、もう問題ない。
ただ、はるか後方からやっと登ってきた娘たちだけがちょっと心配
でも、乗越浄土登ってきた娘の「どこまで登るの?」の言葉に、
おいらは中岳を指さして「あの山(の先)」とだけ、返す。
そして、中岳に到着すると娘「ここで終わり?」
おいらは木曽駒ケ岳を指さし「あれが山頂」と本来の目的地を明かす。
娘「えー!!」
おいら「この先でライチョウが見えるよ(たぶん)」
と、娘の大好きなライチョウでうまく誘導して、のんびりと木曽駒ケ岳山頂へ
高曇りなので富士山を除けば周囲の山々はほぼ見えており、そのため曇りにしては眺めは良く、景色の満足度は高い。
山頂へ到着すればあとは、ほぼ下るだけなのでライチョウが見られれば、子どもたちの満足度はさらにアップするだろう。そう思ってみんなで馬の背方面へ
登山者がほとんどいない登山道を歩いていると、ずっと動かない登山者が3名ほどいる。遠くからはその挙動は分からないが、ライチョウを観察しているに違いないと確信し、先を急ぐ。
立ち止まっている登山者の先には登山道からは少し離れてしまっているが、4,5羽のライチョウが動き回っていた。
「ライチョウ見えるよ〜」
久々に目の当たりにするライチョウに親子そろって大撮影大会が始まり、時の過ぎるのも忘れてしまうくらい充実の時間を過ごした。
そして下山時には最後の最後に見たかった富士山の姿を見ることができて、登ってきた苦労を忘れるくらいの満足で下山した。
綿密に計画した子どもたちとの登山、これが最後になるかもしれないが、ライチョウも見れて、誰一人として文句も言うことなく、無事に下山することができた。
子どもたちには登山を趣味にとは思わないが、自然に親しんだり楽しむ心だけは失ってほしくないと思った一日でした。
家族登山、素晴らしいですね。お父さんのことの運ばせ方も見事です。
私も7月に子供と槍ヶ岳に登ったのがこの夏の一番の思い出です。
槍ケ岳の記録見させてもらいました。
いい天気で槍に登れてよかったですね。
我が家も何年か前に槍を目指して表銀座を縦走しましたが、これほどの晴れにはなりませんでした。
子どもたちが一緒に登ってくれると楽しい登山になりますし、一生の思い出になりますね。
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