弟も私も気になってしょうがない。
弟と改めてアルバムを見てみる。(探しだすのに一苦労)
薬師岳を越え薬師峠に下りた日の写真を見て、真実を前に緊張が走る。
弟がアルバムをめくる。
果たして真相は?

アルバムをめくると先日見たような穏やかな山容があった。
そして、水晶岳をバックに北ノ俣岳山頂プレートによりかかる
弟の姿があった。
弟は重い口を開き始めた。
スゴ乗越から薬師峠に下りたが、時間があったので、
軽装で山頂まで走って行ったらしい。
薬師峠から片道1時間以内だったらしい。
山頂付近で雷鳥をおっかけたら、飛んだのでびっくりしたらしい。
でも、北ノ俣岳の山名は覚えていないらしい。
その後,台風接近のため弟たちは双六小屋で台風をやり過ごし、
誰もいない快晴の槍ヶ岳の山頂を踏んだらしい。
台風とともに、北の俣の記憶も飛んでいってしまったのだろうか。
私はけっして忘れない。新穂高駐車場で双六を諦め、
私が「北ノ俣岳に登ろう」といったときの弟の言葉を。
「その山どこにあるの?きついの?」

こうして、私も弟も二度めの北ノ俣岳登頂となった。
以上です。長文を読んでいただき、ありがとうございました。
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