ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

HOME > shamrockさんのHP > 日記
2009年04月06日 12:28奥多摩全体に公開

雲取山▲2,017m(2009.2.22.-23.)

少し日が空いてしまったが、2月に行った雲取山
一泊山行のレポートを書いていなかったのでまと
めておく。

山岳会で毎年恒例となっている冬の雲取山山行へ
参加して来た。
昨年度は山頂で-13度だったそうだが、今年は避難
小屋前の温度計で-4度。小屋内で+2度と異常な程
温かかった。
積雪も2日前に降ったとはいえ、30cmに満たない。
吹き溜まりに少しあるものの、ラッセルは全く不
要だった。
今回は参加者が例年に無く多く、別の友好団体か
らの3名を含む計9名での賑やかな登山になった。
私の他は何れも中高年。しかも未だに毎週のよう
にトレッキングだクライミングだと出掛けている
ベテラン揃い。
体力・気力に有り難い程の無償の気配りまである。
50歳に手が届きそうな私でも、この中ではヒヨッ
コだ。胸を借りるつもりで参加する。

2月22日(日)

西武秩父(7:30〜7:45)―三峰神社(8:45〜8:50)―

炭焼平(9:40〜9:45)―お清平(11:15〜11:20)―

白岩小屋(13:20〜13:30)―大ダワ(15:05〜15:10)

―雲取山荘(15:55)

2月23日(月)

雲取山荘(7:05)―雲取山▲2,017m(7:30〜7:35)―

雲取山頂避難小屋(7:40〜8:10)―ブナ坂(9:25)―

小袖の車道(12:15)―鴨沢バス停(12:40〜13:55)―

奥多摩駅(14:30〜15:35)

月曜日に休みを取る事もあって、土曜日の深夜ま
で何かと起きていた。最寄駅から早朝5時の電車に
乗り込むことを考えると睡眠時間は全く足りず。
2時間少々で寝不足のまま出かける。
雲取山には過去まだ片手程度だが登りに行ってい
るものの、冬季の入山は今回が初。しかも三峰口
からのアップダウンの激しい長丁場となると、バ
テるのは必至だった。標高差は949m程。そこを何
度も上り下りを繰り返す。今回下りで出た鴨沢バ
ス停からだと標高差1,463mだ。こちらはずっと登
り詰めだから当然なんだが時間的には2時間近く
違うと思う。半日で山頂到着も可能だ。

集合場所の西武秩父駅に7:21着。家から一番早い
電車でも集合時間ギリギリだ。それでも、列車の
最後尾の車両に6名が集合していた。
何れも中高年ながら各山岳会の重鎮ばかり。
未だに現役の山ヤたち。
私がこんなところに入っていていいのだろうか。
初顔合わせの方が2名居らしたのでご挨拶。
今日は朝から快晴。
集合駅までの車窓を楽しみながら談笑する。
到着すると、1名のみ改札で待っていた。
次の電車で残り2名も集合。全員揃ったので予約
してあったTAXI2台に乗り込む。三峰口まで1時間
弱だ。前日の土曜日にも予約が結構入っていたと
のこと。三峰ロープウェイが無くなったことで、
利用者は毎年コンスタントに増えているようだ。

三峰神社からスタートする。
炭焼平を過ぎる辺りまでは緩やかな傾斜で足も軽
い。だが、お清平を通過し、アイゼンを装着して
前白岩山の急登に差し掛かる頃、両足が重くなっ
て来た。(今回はヤバイかな!?)前白岩山山頂付
近で突然両足太股を攣る。自分には40代に入った
ばかりの頃から持病があるのだが、健康維持のた
めにも登山は良いと続けている。
登攀のペースは自分には合ったスピードなので、
会の山行でキツイなと感じることはさほど無いの
だが、今回の急勾配でのアップダウンの6時間半
となると、夏の縦走登山の一日の行程と同じ位。
ましてや集団行動時の寝不足と水分補給不足が一
気に出た。痛いが取り合えず先に進むしかない。
前白岩山を越えたところで、メンバーの私の次に
若い世代(・・と言っても50代後半)の3人で荷を背
負って頂く。自身では非常に恥ずかしい話だが、
会では脱落者を決して出さず、常に弱者をサポー
トする。メンバーの存在が有り難かった。
そこから更に1時間。白岩山▲1,921.3mまでの急
斜面をペースを落とさないよう、でも足を引き摺
りながら空身で登攀させて頂いた。
ここまで来れば、後の登りの箇所も同じペースで
行けるだろう。再び自分の荷を背負い直す。

大ダワまでの急斜面を真横に突っ切る芋ノ木ドッ
ケのトラバースでは、ここは怖いな!という箇所
が2〜3箇所程あった。夏に以前カミさんと下りで
通った時も同じ箇所で注視したのを思い出した。
このトラバースは意外に長い。今回、リーダーか
らの指示で8本爪以上持参と言われたが、安心感
が違う。皆冬季縦走で使用する12本爪を履いてい
た。大ダワに到着。最後の小休止。
長年同じ会で山行を共にして来たメンバーだけに、
誰がどんな役割なのか、暗黙の了解があるのか、休
憩時になると即荷を解き、水分の多い柑橘系の果物
を切り分けて配ったり、熱い飲み物を廻したりと、
学生時代の山岳(同好)会を思い出す。
私はまだまだお荷物状態だなあと反省↓。
準備不足で迷惑は掛けてしまったが、楽しい登山に
なった。

雲取山荘に4時前に到着。アクシデントがあったも
のの、予定通りのペースだった。
アイゼン・スパッツを外し、山荘前で記念撮影。
小屋に入ると、手拭いを頭に巻いた親父さんがいつ
ものように歓迎してくれた。
流石に日曜日の宿泊客は少なく、しかも次の日が雨
模様となれば泊まる人は少ない。
それにしても、私達の他は単独行で素泊まりの若者
一人。殆ど貸切状態だった。
夕食までの2時間余りを炬燵に集まって酒盛りとなる。
其々自己紹介を兼ねて話を打つ。
自然に打ち解けて来るのが判る。山はいいものだ。
夕食時に親父さんからの山荘トイレ設置の話を聞く。
使ってみると判るが、快適でしかも温かい。
一人\100-\200-の小銭では割に合わないどころか全
然足りないんじゃなかろうか。大変な商売なのだな
と改めて考えさせられる。

夕食後1時間程ストーブ前で談笑。やはり山の話が
中心となる。
部屋に戻り、炬燵に足を突っ込んで布団を被って目
を瞑ると既に記憶が無かった。気付いたのは明け方。
前日の寝不足もあってか相当深く熟睡していたようだ。
夜半の雪が雨に変わっていた。
朝6時の朝食後、身支度を済ませて7:05出発。雨具を
着込んでの登攀となる。山頂までは凍結していること
の多い樹林帯を30分程頑張る。
夜中からの雨の影響か氷がシャーベット状になりザク
ザクと気持ちよい音がする。この状態で下ることを
考えると下山口では泥だらけになっているのだろう。
昨日のアクシデントが嘘のように足が軽い。快調だ♪

山頂に到着。いつもは遠く山並もキレイなのだが全く
見えない。集合写真の顔は天候とは関係なく、皆晴れ
晴れとしていた。山頂避難小屋でゆっくりと暖を取る。
後は鴨沢バス停まで一気に下るのだ。
30分程ゆっくりと力を貯えて行く。
再び出発。奥多摩小屋辺りまでは、雪と氷と水の流れ
でアイゼンも利いていたが、ブナ坂辺りではベチャベ
チャの泥濘状態。アイゼンを外し更に下る。北東側の
影になった斜面だけは所々凍りついていて、慎重に通
過する。この時が一番緊張したな。滑ったら終わり!
谷側は切り立った斜面。正直怖かった。
何とか通過し、1時間に1本の割合で小休止を取りなが
ら小袖の車道まで出る。ここまで来れば、後はほんの
少しの樹林帯を残すのみ。バスが来る1時間以上前に
鴨沢バス停前に到着。消防署の隣の軒先を借り、残り
の食糧で反省会!?一人が作ってくれたラーメンが異
常な程旨かった。
奥多摩駅に無事到着。列車の時刻まで駅前の蕎麦屋で
お疲れ会!?と称して更に食事。
いつにも増して、楽しい山行だった。

※初日バテたこともあり、撮影するドコロではなく、
  撮影者の了承を頂いたので載せました。
お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:211人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する