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8月8日(土)
新宿･･甲府･･広河原･･北沢峠→北沢駒仙小屋前(移動＆設営)
8月9日(日)
テン場→仙水峠2,264m�茴�駒津峰2,750m�蘂�分岐�蘂�(摩利支天との)分岐
[�茴�甲斐駒ケ岳△2,967m]
8月10日(月)
北沢駒仙小屋前→北沢峠･･広河原･･甲府･･新宿(撤収＆移動)
我々二人の登山スタイルを考えると、4シーズン対応の本格山岳テントがいいかなと思ったが、雨具も二人分新調したかったこともあり、3シーズン用のコストパフォーマンスに優れた庶民に優しい価格のテントに落ち着いた。 こちらは30年振り、彼女は初となれば、今後買い換えて行くこともあるだろう。 モンベルのクロノスドームに決めた。2人用だが、長さが他のテントより20cm程長めに作られているためザックが足許に置けるのがいい.
初日は移動と設営だけと考え、ゆっくり朝7:03新宿発の臨時特急に乗る。甲府駅から広河原までのバスは結構あるが、そこから北沢峠までのバスの接続がそれ程無いので、甲府駅前で不足分の食糧を調達出来るだけの時間があった。 昼過ぎに北沢峠に無事到着。少し歩いてテント場のある北沢駒仙小屋前まで来ると･･何と満杯に近い状態ではないか。山小屋から一番近い幕場は全て埋まり、一段下がった場所の一角に設営。
購入したばかりのテントということもあり、早めに慣れておく必要があった。付属品は殆ど購入せずに来ていたので、ランタンは以前知人から頂いた手動式災害用懐中電灯を吊り下げた。これが意外に役に立った。何より軽いのが嬉しい。蝋燭式の大小其々のランタンを持っていたが装備に入れなかった。
食糧は自宅である程度野菜を切って持参。パンは自家製を用意。他はフリーズドライの食品を揃えただけだったが、朝夕共結構豪華な食事となった。
一日目も二日目も夜半には大雨となりテント環境での厳しさを少しだが味わった。何より、30年前のテントより格段に居住空間が快適に進化したなという印象を受けた。雨が酷くなると、下からの染み出しと雨漏りにヒヤヒヤしたものだが今回その心配は殆ど無かったと言える。快適な寝心地だった。
二日目、快晴とは行かなかったが雨の降りそうな気配は無く、予定通り甲斐駒ケ岳を目指すことにした。
テン場ピストンの良い所は、重い荷を背負わずにアタック出来る点だろう。
カリマーの25リットルザックとAIGLEのウェストバッグに装備を詰め、後はテント内に残して出発。
甲斐駒ケ岳に初めて登ったのは、登山を再開して5年後。今から8年ほど前に遡る。横手BSから入り黒戸尾根に取り付き延々、12kg程背負って(当時は余計なモノを持ち過ぎていた)梯子から梯子へ、足許から下が覗き込める梯子を渡しただけの簡素な橋を震えながら渡り、朽ちた五合目小屋を過ぎた辺りで停滞していた激しい雷雨に阻まれ1時間弱ロスしながら、少し薄暗くなって七丈小屋へ到着するという初心者にはハードな登山を経験した。
今回は、仙水峠･駒津峰を経て初めてのコースで登る。仙水小屋で冷たい水を補給し先ずは仙水峠を目指し、30分少々で到着。右手に栗沢山、左に目指す甲斐駒ケ岳の頂が遥か上方に見える。右手前に摩利支天を従えての雄姿を見上げることが出来た。眼前には雲海が広がり、幻想的な峠からの風景であった。
駒津峰まで登って来ると、陽が強くなり結構日焼けした。峠からではまだ遠かった山頂までの行程が目の前に迫っていた。
前はここを下って来たんだなと思い返す。
今回、摩利支天と甲斐駒ケ岳山頂との最後の分岐点附近まで到達したものの、こちらの足に異常が出て、やむなく撤退した。残念だがまた来ようと思う。
幕場に下って来たのは、午後3時過ぎ位か。少し早いけど、夕食の準備に取り掛かる。台風が近付いているというので、大事を取って明朝一番のバスで戻ることにして早めに休む。夜半に、前夜と同じく大雨となるが、テント内は至って快適であった。
先に予行演習と書いたが、登山は常に何処へ向うにしても本番！練習など有り得ない。今回の山行で感じたのは、まだまだ体力が不足しているということ。とてもテントを担いで縦走など出来そうも無い。テン場ピストンにまず慣れることだ。普段仕事で歩いているとはいえ、体力の衰えを補える程ではないようだ。改めてトレーニングが不可欠だと思い知る。
だが、テント泊はやはり楽しい。改めてテン泊を再開して良かったと思う。
テント持参の山行を当分続けて行きたいと思う。
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