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[日 程]2010年5月1日(土)〜4日(火・祝)
[メンバー]4名
[コ ー ス]
5月1日(土)
高崎駅(7:00)→((上信・北陸道))→立山ケーブル駅前駐車場→
美女平→((立山高原バス))→室堂BT(15:10)→雷鳥沢(15:50幕営)
5月2日(日・祝)
雷鳥沢(7:15)→稜線(7:50)→ピーク▲2,390m→ピーク▲2,511m→
ピーク▲2,611m→奥大日岳▲2,605.9m→(10:10〜10:25)→
((往路を戻る))→雷鳥沢(13:15)
5月3日(月・祝)
雷鳥沢(7:25)→一ノ越(9:10〜9:30)→ピーク▲2,991.6m→
雄山▲3,003m(10:55〜11:30)→一ノ越(11:55〜12:15)→
雷鳥沢(13:10)
5月4日(火・祝)
雷鳥沢(7:25)→室堂BT(8:40)→((立山高原バス))→美女平→
立山ケーブル駅→立山グリーンパーク吉峰♨→((北陸・上信道))
→高崎駅(17:50解散)
5月1日(土)
前日にザックの重さを量ってみると20kg強。背中にズシリと重い。
6:55高崎駅に到着すると、既にメンバー2人が到着していた。程なくリーダーも到着。妙義山附近のICから上信・北陸道を経て立山へ向う。
上越ジャンクション辺りで車線が減って少し詰まったが、他は大した渋滞にも捉まらず、途中休憩を2回挟み立山IC附近で昼食後、一気に立山駅前駐車場へ至る。
GW初日ということで車も人も駅前に溢れ、駐車場に入れないのでは?と心配になる。
一番奥の一角に空きスペースを見つけ駐車完了。リーダーが持参されたテント他装備を分担して新たにザックに収納し、いよいよ室堂を目指す。
当初の予定では、一日目は立山駅前駐車場附近で幕営し、翌早朝出発ということであったが、到着が思いがけず早まったことで幕場まで行ってしまおうと向うことになった。
美女平までのケーブルカーは当然満員。3本程やり過ごしてやっと乗車する。
あとは室堂バスターミナルまで立山高原バスに揺られること1時間少々。両側を見事に削り取られた雪の大谷も見ることが出来て感無量であった。
室堂からは下りを40分程歩く。とはいえ背中に張り付いたザックはやたら重く、足取り軽く…とは行かなかった。程なく雷鳥沢に到着。幕場は色とりどりのテントで溢れ、張れるスペースがあるのかと一人が偵察に!スペースを見つけ張ろうと荷を下したところで、今度はリーダーが駆け寄って来る。何事かと思うが、同じ日程でいらっしゃることが判っていた他山岳会(以下MC)のお二人に呼び止められたというので近くに張ろうと移動する。
テントは6人用だったので、メンバー4人で広々快適な空間が出来上がった。
幕営後、一つ隔てたお隣りからお二人を招き例により宴会が始まる。
初日の夕食はリーダーが腕を振るう。野菜たっぷりで食べ応えがありお腹も満足。
夕方6時台にはシュラフに潜り込み就寝。朝が早かったのですぐに寝入ってしまった。
5月2日(日・祝)
翌朝は、これでもか!というくらいの雲ひとつ無い青空。MCのお二人が我々と同じく奥大日岳へと30分程先に出発された。こちらも準備を終え出発。
正規のルートより少し左を登って行く。尾根に取り付くまでに40分強。意外に傾斜がキツく足取りは重い。尾根に到着すると、先に3つのピークが聳えていた。目的の奥大日岳山頂はまだ見えない。3つ目に見える一際高いピークの更に先にあるという。
北側の尾根伝いには、今にも落ちそうな雪庇が幾つも張り出していた。慎重にルートを辿りピークを越えて行く。幕場から見上げた時は眼前に広がって見えていたので割と近いのかな?と考えていたがとんでもなく長く険しい道のりだった。ようやく山頂に到着するという頃前方から、先に登っていたお二人が折り返して来たところだった。笑顔で挨拶し、こちらも山頂を目指す。
到着後記念撮影し、往路を戻る。尾根伝いに3つ目のピークを越えた所まで下り、左手に鎮座している憧れの頂・剱岳をバックに記念撮影。荒々しい岩稜帯を見せる剱岳に心震わせずにはいられなかった。いつかこの頂に立ってみたい!
途中、デポしておいたショートスキーをリーダーが装着。急遽滑降の撮影会が始まった。
颯爽と…コケた!気を取り直して改めてシュプールを描く。
残った3人は傾斜の比較的少ない箇所を選び下山開始。ひとしきり下りた平坦な場所に腰を下ろし幕場を目前に最後の小休止をとる。
幕まで戻るとまだ昼過ぎ。少し早いが酒盛りの開始である。
明日の立山・雄山登頂に既に思いを馳せつつ、ゆったりと幕場での時間を過ごし二日目を終えた。
5月3日(月・祝)
またもや2:40頃目覚め、5:00位まで寝たり起きたりを繰り返す。就寝時間が早いので、どうしても暗いうちから起き出してしまう。山ならではである。
幕の外へ出るとまだ白み始めたばかり。管理棟にある水場へ行き、行列を消化し戻る頃には辺りが少しずつ明るくなり始める。今日向かう立山の峰々は、雲一つ掛かっていなかった。今日も一日晴れそうである。
幕に戻り朝食の準備をする。朝と夕食の2食を自分が担当する。
鶏肉と野菜たっぷりのスープを焼きおにぎりにかけ、崩しながら食す簡単メニュー。ここに梅干が入るのだが、意外なほど美味しく食欲が増す。メンバー皆、お替りを要求。結構な売れ行きに満足であった。
今回の立山、計画段階では真砂岳に至る急勾配の尾根筋を登り、時計回りに冨士ノ折立、大汝山、雄山と巡り一ノ越山荘を経て山崎カールをひたすら雷鳥沢まで下るコースを考えていた。そのための準備もして来たが、冨士ノ折立附近の嫌らしいトラバースを止め、のんびりと雄山まで登頂し戻るコースで落ち着いた。
前日と同じくゴーグルを装着して出発。昨日より更に暑く、出発後1時間程で外す。これが油断であった。雄山は昨日登った奥大日岳より更に400m程高所にある。途中岩稜帯と凍結が重なりしかも更に急勾配となるので、途中で取り出すのも難しいところ。休憩時に何とか取り出して再び装着したが時既に遅し!顔面が酷い雪ヤケとなってしまった。雪眼にも見舞われ、その日の晩は寝付くまでに酷く時間が掛かってしまった。
山崎カールを右側から反時計回りに一ノ越山荘を目指す。だらだらのやたら長い坂で1時間40分程掛かる。山荘前で小休止。腹に少し入れ更に水分を補給する。
カールを登って居た時は左手の上方に割と近く見えていた雄山山頂の社が、今は見えない。
眼前に聳える岩肌に隠れて、まだずっと先にあることを教えてくれていた。
岩稜帯に取り付く。一部壁のような箇所もあり一歩一歩がやけに時間が掛かる。
普段から歩調の遅い自分の後ろに別パーティが2組程追いついて来た。ルートは狭く、先に行って貰うことも出来ずに15分程縦列が連なる。
50分程で少し広い場所に出たので小休止となる。やっと社が眼に飛び込んで来た。それでもまだ20分程ありそうだ。今一度気を引き締めて足を踏み出す。やっとこさ山頂に到着。
ピーク前の小屋は完全に屋根だけ残して雪と氷に埋まり形が判らない。少し先の小高い場所に社が立ち、3003mの雄山山頂となる。小屋前で軽く昼食を済ませ、荷を置いたまま頂上へ。社の前にて2人ずつ記念撮影。今夏予定の富山行の際、また訪れても良い。来年の今頃、改めて立山周遊を成し遂げるのも良い。また新たな目標が出来た。
山頂を後にし、一気に一ノ越山荘まで下る。陽が高くなるにつれ、気温も上昇したらしく凍結箇所は殆どがシャーベット状にザクザクとなり、勾配の急なところでは滑らないよう慎重にルートを取る。
山荘前で偶然だが、この日は朝から別行動を取っていたMCのお二人と会う。浄土山、竜王岳を経て山荘前に到着したところだった。全員揃ったのでと記念撮影。お二人共気さくで凄く喋り易かったが、伺ってみると現会長と初代会長のザイルパートナーでもあった方だと知り思わず後ずさりしそうになる。
山荘前で一旦別れ、こちらはゆっくりと下山前の小休止とする。例によりリーダーがスキーに履き替えまた斜面を滑るという。またまた動画撮影会が始まった。
残りの3人で再び長い下り坂を進む。途中着込んでいた外套を脱ぎ、軽装で幕場まで下る。
立山連峰の一番峰を制覇して意気揚々と凱旋した。
幕前の一角にスコップで簡単に作ったテーブルを囲み、お疲れ会と称して乾杯!ビールがやけに旨いではないか。
夕食までの午後一杯、外の陽の下で山談議は尽きない。
今夜は疲れた身体でも食せる鶏肉入りキムチチャーハンとソーセージ&野菜の簡単コンソメスープ。多めに作ったが、これまた好評であっという間に無くなった。
明日はもう帰京するだけ。荷物整理をあらかた済ませ前日と同じく夕方6:00頃就寝。
だが、昼間の油断から眼の奥がゴロゴロしていて寝付けず、何度か水場へ足を運んでは冷水で潤す。ちょっとばかり難儀した。
5月4日(火・祝)
山行最終日、起き出すと水場に直行し顔全体を冷水にさらす。目が霞んで見難い。これはマズイ!急遽濡れ布巾で顔を覆い、サングラスをかけ出発までの時間を過ごす。単なる雪ヤケだけでなく雪眼にも見舞われてしまった。酷いと見えなくなる。スキーをやっていた時一度やったことがあり思い出した。メンバーに雪眼になったことを告げる。
朝7:00残り物で朝食後、幕撤収作業に取り掛かる。15分程で完了し室堂までの1時間強の登り道をゆっくり進む。眼は見えるようになったが涙が止まらず時々眼を拭う。
室堂に到着。高原バス、ケーブルカーを乗り継ぎ立山駅に降り立つ。
立山ICから高速に乗る前に、他メンバーが以前も行ったという立山グリーンパーク吉峰という温泉施設へ立ち寄る。自分は冷水をいやというほど浴び、食堂で昼食をとりながら反省会となる。来年の同時期に再び立山連峰へ行く際はまた一緒に行こうと誘って頂く。
高速で何度か部分渋滞に巻き込まれつつ、夕方5:30に高崎駅に到着し解散。
最後にオマケのように反省点があったものの、充実したGW山行となった。
共に行動して頂いたメンバーに感謝である。
すごい写真、それに私の大好きな文章しっかり山行記録
こんなにいい記録、日記だけにするのはもったいない!!
(日記だと、後々に検索されないことが多い…)
ぜひ、これを山行記録にも残してください
日記じゃ拍手できない〜
komadoriさん、こんにちは。
いつかやろうやろうと思いつつ、山行記録をまとめられずに月日が経ってしまいました。
過去に遡って、手許に残しているデータをまとめる機会を伺いつつ今に至ってます。
出来るだけ早めに着手するよう務めます。
ご意見有難うございます。
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