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2025年07月21日 17:54鉄道・乗り物全体に公開

朝日岳登山口へのバスの盛衰

 昨日まで26年ぶりに朝日連峰を歩いてきた(https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-8443963.html)。26年前は公共交通機関によるアクセスだったけど、今回はマイカー移動。26年前は大鳥の朝日岳登山口バス停まで庄内交通のバスで移動し、泡滝ダムまで会員制バスに乗ったけど、現在は夏季登山シーズンの金・土・日・祝日限定の完全予約制の「あいのり」タクシーでの入山となる。シーズン外と夏季であっても運行日以外はこの「あいのり」タクシーの運行が無い。旅館朝日屋さんに泊まれば、泡滝ダムまで送ってもらえるそうなので、公共交通機関で旅館朝日屋さんまで行けるか調べてみたら、全然ダメじゃん!
 一番左の写真は2017年3月号のJTB時刻表。まだ鶴岡エスモールから大鳥まで1日4往復のバス便が残ってた頃。私が大鳥池を訪れた26年前も鶴岡駅12:35発だったから、ほんの9年前まではダイヤが維持されていたらしいことが分かる。
 翌年2018年3月号のJTB時刻表では大鳥ゆきのバスの掲載が無くなってた。真ん中の写真の西大鳥─上田沢間の区間運行休止のお知らせ(2023/6/30付)にある「平成29年朝日地域の路線再編」がこの間に行われたことになるから、大幅な減便や路線短縮があったんだろう。このお知らせの時点で、上田沢ゆきが夕2便、鶴岡ゆきが朝1便。しかも全便土日祝運休で、通学需要に特化したダイヤになっている。
 一番右の写真は2025/1/22付の庄内交通のお知らせで、その上田沢線も令和7年7月1日付で廃止とのこと。鶴岡市朝日庁舎で準備するという移動手段「あさひバス『タキタロウ』号」は基本、廃止時点の上田沢線を踏襲したダイヤで、全便土日祝運休の1往復のみ(朝が鶴岡市朝日庁舎ゆき、夕が上田沢ゆきで、鶴岡方面との行き来は朝日庁舎で乗り換え)。上田沢より奥への乗り物は、住民のみが乗車可能なオンデマンドカー「カタクリ号」のみ。『Google Map』によると、上田沢バス停から旅館朝日屋さんまで6.8 kmだそうな。上田沢19:43着から徒歩1時間半(苦笑)。
 公共交通機関利用の登山が苦しくなってるのはなにも山形県だけでなく、私の住んでる富山県でも上市駅─馬場島線や泊駅─小川温泉線が無くなって、不便になった!…と往年の登山者からは思われてるんだうな(苦笑)。マイカー登山は確かに便利だけど、必ずクルマまで戻ってこなきゃいけないので、歩くルートが限定される。人気の山の登山口の駐車場はすぐにクルマでいっぱいになるので場所取り合戦も熾烈で、⚫︎時までに着かないと駐車場が取れないから早く行く…というのでは、結局、公共交通機関利用と同じで時間に縛られることになる。公共交通機関利用の方が歩くコースの自由度が高くて好きなんだけど(運転しなくていいので、移動中に『ヤマレコ』の記録も編集できるし…苦笑)、地方では人口減少が止まらないからますます公共交通機関を使った山旅は苦しくなるね…(汗)。
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