![]() |
![]() |
![]() |
普通に夜見える天体なら赤道座標を頼りにするなり見えてる星から追っていけば問題ないですよね。でも薄明が進んで、星(天体)がな〜んにも見えない状態だとホワイトアウトの中にいるようなもので身動きがとれなくなります。
ま、今の時代ソフト使って自動導入って方法があるので、日中でも星を見ることが可能ですが、それはとりあえず横に置いときますね。
星(天体)という基準がなくても大抵どこにいても山はあります。そこでカシミール3Dの出番です。カシミール3Dにはカシバードという仮想撮影機能があって、目標に向けてズームで狙って撮影できます。
そして、撮影(描画)された画像には高度と方位角が表示されます。つまり画像に入ってる山々には地平座標が与えられます。
一方天体の方ですが、こちらもStellariumという超高機能のフリーソフトがあるので、調べたい天体の任意の時刻における地平座標なんてのは簡単に分かります。
あとは描画されたカシミール3Dに天体の位置(地平座標)を組み込んでいけばいいわけです。
例えば1/16のアトラス彗星(C/2024 G3)の場合、地平線に沈む時刻の方位角や高度1°、2°、3°…の時刻と方位角を調べておき、カシミール3Dで天体の方位角に望遠レンズ(300mm)で撮影し、描画された画像をエクセルに取り込んで、編集機能使って天体の地平座標を組み込みました。
ちなみに、私の観測地(赤岩の渡し)からの彗星の予測と実際の軌道を写真添付しました。両神山山頂左手に沈む時刻は30秒以内、位置も数分以内の精度に収まってます。
変わった利用法として、スカイツリーの真上をカノープスが通過する時刻とかも1分以内の精度で調べられそうですね

アトラス彗星(C/2024 G3)は太陽に近すぎて、観測や撮影に成功した人は、nukaboshiさんのように綿密に準備された極々一握りの方だけのようですね(ネットを漁ると、白昼堂々!?の撮影に成功した猛者もいてびっくり)。
私が使っているiPhone/iPadの「スーパー地形」アプリでは「太陽または月」と「自然の稜線」の組み合わせのみ、似たようなことができますが、それ以外の天体や人工物だと太刀打ちできません。
複数ツールを組み合わせれば、ここまでできるとは恐れ入りました。
コメントありがとうございます。
スーパー地形図はとても便利なので私も山で活用してます。
確かにカシミール3D単体ですと、太陽、月、金星、木星だけしか表示してくれないんですよね。これでも十分役に立ってくれたのですが、薄明の中での彗星は・・・となるとお手上げ状態でした。
で、苦肉の策で色々試してたらこれだ!って感じになりました。
周囲にランドマークがあればその場所を地形図の中に地名登録しておくことで目標にすることができるので、山がなくても方位角の目安にできたりします。
もう少し暖かくなったら山でも試してみたいと思います。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する