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2012年07月21日 21:32ロープワーク・クライミング全体に公開

右利きの確保者のロープは右流しか左流しか?

先日、クライミング講習で初めてトップロープとリードの確保(ビレイ)をやりました。
その時、「右手でロープの下を持つのか、左手で持つのか、決まりがあるのか?」と
考えました。その時の講習は、右利きの人は右手でロープの下を持つようにとのことで
したので、そのような姿勢で練習しました。

また、先月、初めて懸垂下降の練習をした時には、自分としては左手でロープ下を持った
方が、何かあった時にロープを放すことはないな、という根拠のない確信があったので、
左手でロープ下を持ちました。

ここまで書くと、「こいつは右利きで、左手でロープ下を持つ」という考えの奴だな
と思われるかもしれませんが、それはちょっと違うので、ここでクライミング初心者で
ある私のスタンスを先に書いておきます。(初心者がこんなこと書くなというのは棚上げです:汗)

私の(今のところの)スタンス。
○右手でロープ下を持とうが(左手はロープの上を持つ)、左手でロープ下を持とうが、
 結果論として安全であればどちらでもいいわけで、寧ろ両方で出来た方がいいのでは
 と思っています。
 
 それは、確保の時でも懸垂下降の時でも片方しかできないと、身体の自由さという
 点で、現場の状況により不自由にになる場合があると考えるからです。

 例えば、身体より左にカラビナがあるのに、右利きだからということで無理に腕をクロ
 スさせてクリップするより、左手でクリップした方が動作が楽(早いではない)と
 いうのに似ています。

○「右手でロープ下を持つ」と「左手でロープ下を持つ」という人、ともに安全に対する
 点からアプローチされているわけだけど、その安全動作に関する考えの出発点が違う
 ために、右・左論が出てくるのだろうと考えています。

 具体的には「右手でロープ下」の方は、ロープを引く時、利き側である右手の方が日
 常的に使い慣れているのでロープ操作が容易にできるという考えだと思います。その
 場合、ロープと確保器の角度こそがパートナーの墜落を止めることが出来る大きな要因
 という考えが大前提にあることは間違いないでしょう。

 それに対して(「対して」という言い方はかなり誤解を招きますが)、「左手でロープ
 下」という方は、「右手でロープ下」の方と同様、ロープと確保器の角度こそがパート
 ナーの墜落を止めることが出来る大きな要因、という点で同じでしょう。

 では、何が違うのかというと、右利きの人は、日常の動作に於いて、右側よりも左側の
 方が「脇を締める」という動作がしやすい(この動作に関しては左側の方が日常的に
 働いている)という認識があるように思われます。私が懸垂下降を初めてする時に
 思いついたのはこのことです。

 「脇を締めるのは、右よりも左の方が得手だな」という思いからです。

つまり、「右手でロープ下を持つ」方は、右腕(うで)でロープ操作を、
    「左手でロープ下を持つ」方は 左脇(わき)でロープ操作を、
行うのがいいという身体の動きの経験則からの発想ではないかと思っています。

私という一個人的な視点からだと、右利きの人で右の脇を締められる人は「10人いると
2人いるか、どうかな・・・?」というのが感想です。つまり、かなり難しいというより
非日常的な動作です。

終わりとして

かなり理屈っぽいことを書いてきましたが、要は安全が確保されることが大事。その安全
はロープと確保器の角度が最大の要因なので、それが担保されれば、右だろうと左だろう
とどちらでもいいわけです。ただ私としては懸垂下降の時も含めて、状況に応じて両方で
できる方がいいのではと思っています。

初心者が書くにはテーマも重すぎますし、経験は皆無に近いですけど、こんなことをここ
1,2ヶ月で考えていたので日記としてアップしてみました。
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コメント

RE: 右利きの確保者のロープは右流しか左流しか?
経験の浅い私の場合。(所属会の仲間の含め。)

懸垂は全員どちら側の手でもできるようにしています。
支点や立ち位置の関係、その他の理由からもどちらでも出来る方が安全で便利です。
これはMUSTとして習熟するようにしてます。

確保は主に利き手が下。
常に確保器の下側のロープを握っておく必要がありますが、微妙な操作は私は利き手にたよってしまっていて、しかも手が慣れています。

ロープを操作するときは右手、左手交互に下側ロープを握ったり、手を入れ替えて左手でロープを押さえ右手で別の作業をしたりする場合も当然ながら多々ありますが。

ビレイは奥が深く、細かい調節やワザは私の場合は利き手のお世話になっています。

両方出来ればもっといいのかもしれませんね。
2012/7/22 7:49
ゲスト
RE: 右利きの確保者のロープは右流しか左流しか?
一番やりやすい方法でやればいいような気がしますが、私の場合は絶対に利き手の右手です。

私は右と左の握力が極端に違い、10キロ近い差があります。折り返しなしで左手で空中懸垂などをするとブレーキが効かせにくいです。こんな場合は両手でロープを持ちます。ということは、ロープの角度だけでなくロープを握る力によって制動に差がでるものと理解しています。ただ左手での懸垂は仮固定なしで作業できるメリットもあるのでたまにします。

ビレーも同じです。人によって得意不得意があるのは知っていても、私のビレイを利き手でない方の手でするのを見たら恐いと思ってしまいます。
2012/7/22 8:36
RE: 右利きの確保者のロープは右流しか左流しか?
bibiloloさん こんにちはー

『制動手・確保』で検索したらいろいろ出てきました
http://goo.gl/U1YDg


私も、『両手どちらでも出来るように』&『確保器なしでも、腰がらみ・肩がらみできるように』と、教わりました。

人工壁やシングルピッチの場合は、利き手で制動した方が楽だし、素早く対応できるので、良いですね。

マルチピッチをツルベで登るときは、いろいろ制約があるので、支点の位置や身体全体(確保姿勢)の安定感、トップ交代時&その後のザイルの流れを考慮して、左右どちらかを選びますので、両方できるに越したことはないですね。

『ロープと確保器の角度こそがパートナーの墜落を止めることが出来る大きな要因』
とありますが、岩場や沢の中だと確保者の姿勢や立ち位置、ピンの堅牢さも重要になってくるし、救急車とかすぐに呼べないので、面倒な事をいろいろ考えないといけないんです

同様に懸垂下降も、右or左に振られる感じで斜めに降りなきゃならないときもあるので、左右どちらも出来た方がいいですよん


まぁ人工壁だけでしたら、利き手で『素早く』制動すること重視でよいんじゃないでしょうか
2012/7/22 15:16
RE: 右利きの確保者のロープは右流しか左流しか?
ベテランの方々にコメントして頂き、登山歴1年未満の私として
は、「ありがとうございます」のひとことです。

○gogo1528さん
>ビレイは奥が深く、

たかだか二日程度の練習で色々考えてしまうので、経験の長い方の
考えは私なんかよりも深いものと推察します。数多くはこなせませ
んが、これからの練習もgogo1528さんの考えを頭の隅において練習
していきます。

○USGさん
>ロープの角度だけでなくロープを握る力によって制動に差がでる
ものと

これは考えたことがありませんでした。ただ「ロープを握る力」と
いうものが、どのようなものを考えられているのかは、言葉のやり
とりだけでは充分につかめていないのですがこれも頭の隅において
練習してみます。

>私のビレイを利き手でない方の手でするのを見たら恐いと思って
しまいます。

私はたった2日間の経験でしかないのですが、腰が退けている人の
ビレイは少し嫌な予感を持つようになりました

○ihara1990さん
>利き手で『素早く』制動すること重視でよいんじゃないでしょう


今の私は「素早さ」より「確実さ」を重視したレベルでまだまだ
練習が必要です

********
○今のところ、コメント数より拍手の方が少ないという珍しい状態
 に苦笑いを してしまいました

○懸垂下降やビレイについては、初心者ならではの疑問や経験
 から、第2・ 第3弾の日記が頭の中にあります(草稿中)。
 今回の御三方はもとより、 他の方の意見も聞かして頂けると
 嬉しく思います 。 
2012/7/22 20:30
RE: 右利きの確保者のロープは右流しか左流しか?
えーっとトップロープとかリードの確保動作の場合、
『確実さ』よりも『素早さ』が重要になってきますね。
理由は書きませんが、そのうち分かると思います。

それが分かると、利き手を制動手にする理由にも納得が行くかと・・・。
人工壁だと尚更なので、いろいろ試行錯誤してみて下さいませ


ついでですが、確保も懸垂も、脇や握力で制動するというよりは、摩擦力とハーネスで制動するという意識を持つようにと教わったのを思い出しました
2012/7/22 22:06
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