大雨の早朝、ネットでの情報が得られている朝日小屋のフロントに当日の天候の模様を聞いたら、小屋宿泊の料金を払っていないテント泊者には「教えない」、「軒下に入ることも許されない」と貧乏人を蹴散らした小屋です。
この小屋が山小屋「エイド」基金のお金が欲しいと、その美しい手を出して助けを求めています。自分に余裕があるときに、自分の損得に関係のない他人をどのように冷遇し排除したとしても、現に朝日小屋が困っているというのですから、過去は過去、小屋の存続のためにエイド基金に助けを求める気持ちは分かります。
これを機に、自己の利益につながらない貧乏テント泊登山者にも、彼らが困っていたら、心の助けを差し伸べていただければと思います。
朝日小屋が「国」から管理を任されているテント場を利用したときのほろ苦い経験です↓
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1202139.html
山の中に限らず、「人」として困っている人がいたら、損得抜きに何とかしてあげましょう。いつかは自分も助けられる身になります。
ro-shonenさん
今日は。朝日小屋は代替わりしたのでしょうか?
40年近く前に朝日小屋にテントを張った時は朝日小屋とその主人(おじいさんだった)には好印象を感じました。
白馬岳から親不知に縦走予定だったが朝日小屋のテント場で数日間雨で停滞したのち、縦走をあきらめて小川温泉元湯に下山しました。
朝日小屋から小川温泉元湯に向けて出発した直後の休憩で、仲間の一人が谷にザックを落としてしまった。朝日小屋に連絡したら主人のおじいさんが谷に落ちたザックを回収してくれました。おじいさんは自分はスパイク付きの地下足袋を履いているから大丈夫だと言って急斜面を降りてザックを回収してくれました。おじいさんにはいくらかの謝金を渡しました。
朝日小屋のテント場で蓮華温泉から来る仲間と合流予定でしたが午後4時を過ぎても到着せず、雨も降っている悪天候で心配なので迎えに行きました。蓮華温泉からの仲間と会い足の遅い女性のザックを担いでテント場に戻りました。その際、朝日小屋で働いていると思われる若者がやはり到着が遅くなった登山客を迎えるためか登山コースを見歩いていました。
悪天候で朝日小屋のテント場数日間停滞したのですが、テントも浸水し、シュラフも濡れてきました。仲間は素泊まり客用の小屋に避難しました。
そういうことで、朝日小屋にはお世話になった記憶があります。
2003年10月10日の朝日小屋の小屋主・清水ゆかりさんのブログには次のように書かれています。
とうとう小屋閉めまで数日を残すだけとなって…
やっぱり、テントで泊まりた〜い!
自分の小屋のテン場でテント張りた〜い!
お客様の気持ちになりた〜い!
「大地」に寝てみた〜い!
いろいろ朝日岳周辺を歩いて、お客様の気持ちを少しでも分かりたいと常々思っている私は、今回は、朝日平でテント泊される一般登山者の皆さんの気持ちに近づけたらと考えています。」
それから14年経過した2017年の出来事を今回、この日記にしたためてみました。
一歩もテント泊者の気持ちに近づけなかったばかりか、暴言に近い言葉で登山者をスポイルしたその一環したスタイルはまっすぐで尊敬に値します。
さらに過去をさかのぼる2006年の記録を見ると、やはり同じようなことがあったのでした。
http://yamatabi-hanatabi.com/n-alps2006-2.html
朝日小屋の管理人が女性であることは知っていたし,HP上で雪倉避難小屋の使用を厳しく諌めている人であることも知っていた。
「どこを何時に出たの?」
「8時間が標準なのに遅いね。」
「お歳はいくつ?40代?」
「荷物を持ちすぎなのじゃないの。」
「これがあなたの山の実力なのよ。」
「グリーンパトロールがもう一人上がってくるという話を聞いたという
が,あなただったの。」
「明日はどうするの?」
「今日のことを考えると,明日はもっと早く出て行きなさい。」
「何?天候が悪ければ雪倉避難小屋に泊まるかもしれないって。あそこに
泊まってはだめよ。」
ロケーションはいいが 小屋番は手厳しい
ここまで言われながらテント場使用代の500円を黙って払い,テントを設営するのであった。さらに缶ビールを買おうと小屋の戸を開けると,管理人は週末なのに数少ない登山者を相手に,
「装備は厳選して持たないと重くなって遭難するのよ。」
「死の寸前ということよ。」
などと,まだ話している。
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要は自分の主観ではなく、困っている人、協力を求めている人には少し心を砕いてもいいのではないでしょうか。そのような方なら、自分の小屋の売り上げが減少して困っているからと、物乞いをしてもいいのではないかという趣旨の日記です。40年前に爺さんだった人が今生きているというのは常識的に難しいことなので、今の小屋番との話と絡めるのは無理というものでしょうね。
ちなみに2017年7月16日の天気図を見ると、
「1943年観測開始以来1位。北日本は前線と寒気伴う気圧の谷の影響で北海道神恵内57.5mm/1h、秋田県阿仁合日降水量160.5mmなど7月1位の大雨」というもので、翌日もその勢いが弱まわらなかったときの小屋での出来事でした。
40年前に「じいさん」だった方が今も健在で朝日小屋を取りまわしているというようなことは普通に考えればお分かりのことでしょう。
「昔はよかった」という遥か昔の話の回顧なら、40年という歳月はあまりにも過去の良き日の思い出ですね。
確固たる矜持があってのことならまだしも、自分が安全で優位な立場にいるときは居丈高、ちょっと困ったので援助という名の「施し」「金銭」をいただきますのでは、あまりにも生々しく、なかなか理解が得られるのは難しいことですね。
「喜捨」という言葉を思い出してしまいました。
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