【長文ですのでご辛抱ください】
重いザックをベンチに置き，テント場使用の申し込みをするために小屋に入る。時刻はちょうど午後４時となっていた。（日々の過労、長距離運転、テント泊装備ながら8時間で着いた。）
朝日小屋の管理人が女性であることは知っていたし，HP上で雪倉避難小屋の使用を厳しく諌めている人であることも知っていた。
「どこを何時に出たの？」
「８時間が標準なのに遅いね。」
「お歳はいくつ？４０代？」
「荷物を持ちすぎなのじゃないの。」
「これがあなたの山の実力なのよ。」
「グリーンパトロールがもう一人上がってくるという話を聞いたというが，あなただったの。」
「明日はどうするの？」
「今日のことを考えると，明日はもっと早く出て行きなさい。」
「何？天候が悪ければ雪倉避難小屋に泊まるかもしれないって。あそこに泊まってはだめよ。」
ここまで言われながらテント場使用代の５００円を黙って払い，テントを設営するのであった。さらに缶ビールを買おうと小屋の戸を開けると，管理人は週末なのに数少ない登山者を相手に，
「装備は厳選して持たないと重くなって遭難するのよ。」
「死の寸前ということよ。」
などと，まだ話している。
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2006年の夏山で蓮華温泉から朝日小屋までテント泊装備で歩いたときの清水ゆかりさんとの衝撃の出逢いの場面です。このとき私は56歳でした。ちょっと若く見えたのでしょうね。ヤマプラですと休憩なしで9時間10分のコースタイムです。（倍率1.1倍の歩行速度）
山でこれほど過剰に心配されてほしくはないし、憎悪・憎しみの顔で言われたくもありません。たかが小屋主、それほど偉いと思っているのでしょうか。
しかし、どのような山に登ろうと、いったん山で火急の事態に陥れば誰かに見つけてほしいし、最終的には警察や消防などの公的な方々に助けてもらいたいと考えています。
そのためにしていることは、登山計画の内容の吟味以外では
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�� あるいは登山ボックスに提出する
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�ァ―珍�の際は電波を拾ったら1日1回は現在地をメールする
�ァ‥仍魁α�難保険に入っている
ことです。
北海道の日高山脈・エサオマントッタベツ岳〜カムイエクウチカウシ山縦走の際は、所轄警察署に登山届を出し、増水で沢の高みで停滞し翌日稜線に出て電波が拾えることになって警察署から着信があったことを知りました。
赤石岳〜塩見岳〜蝙蝠岳を縦走したときは、警察から電話がありました。赤石小屋から先で遭難者があって探しているとのことでした。
身近な場所で言えば、奥多摩の山では行方不明者のポスターを見かけることがあります。酉谷山避難小屋方向に向かうときに間違って入り込むようなところが嘉右衛門尾根です。この尾根でザックは見つかったが本人は見つかっていない遭難事故がありました。いずれも登山計画を家族に知らせていないので、ピンポイントの捜索ができないから、捜索する側も大変です。プライバシーが大事というのなら山には登ってほしくはないですね。
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【参考】エサオマントッタベツ岳〜カムイエクウチカウシ山縦走
（２０１０/７/３０〜８/４）のときの一コマです。カムイエクウチカウシ山ではヘリコプターで確認していただきました。↓
さっそく携帯の電波状況を把握しようと電源をオンにすると、登山届けを出していた帯広警察署から入山日に電話があったことが表示される。入山日に警察署から電話連絡があるということは、登山中止についての指導や安否確認が用件であろうと思われる。警察署に電話すると、日曜日であったため担当者が不在であったので、当直の警察官に現在位置と行動予定を報告する。この際、本縦走の行程管理人と帯広八千代ユースホステルのオーナーに、明日の停滞に伴うその後の計画の変更を知らせる。これでまずは一安心。心置きなく停滞生活を楽しもう。
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その時の記録です↓
http://yamatabi-hanatabi.com/kamueku2010-2.html
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たかだか市井の人間です。
大事にしているプライバシーは、老いに向かっている己の姿をさらけ出さないことだけでしょうか。
あの頃は個人情報保護なんて概念はありませんでした。
今は一応、何度もPマークの審査を更新した個人情報管理責任者です。（笑）
個人情報は保護と活用で初めて意味があることを知らない人が散見されます。
コメントをありがとうございます。
過去に利用したことのないところからの営利目的のダイレクトメールや、営業電話では、どのような経緯で私の住所・名前・電話番号を知り得えたのか不可解に思いますし、いい気持はしません。
しかし、助けを求める場合もあり得るのにプライバシーも何もあったものではありませんね。人の命は地球より重いという言葉はあまり好きではありませんが、人様の命がかかっているときに協力するのは自然なありかただと思っていますし、あるべき姿だと思います。
個人に属するデータを同意なく利用されるのは困りものですが、困ったとき（困るようなことの発生が予想されるとき）は、登山届の記載の中から使ってもらいたいと思っています。そんなわけで、私の登山届は個人情報満載で、登山ルートの記載も詳細にしています。万一の時に探していただく場合の利便優先としています。
細久保の福寿草は赤くなかったのになあと記録を拝見したところ、納得がいきました。薄暗い谷間を行くルートなので最近は峠ノ尾根〜大ドッケから行くことにしています。どんなところでも、わずかなことでも事故につながることがあると自戒しながら歩くことにしていますが、ときに気が散ることもあって、油断大敵ですね。
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