saitama-nさんの日記から「長期縦走原論」の存在を知りました。
どの項も一読に値するのですが、その中で「山小屋」についての考察は激しく同意できるものばかりでした。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~alps3193m/
総ページが58ページに及ぶものですが、山社会の矛盾、テント泊者に対する蔑みの根底など、日ごろ貧乏登山をしている者の心を揺さぶる内容に及んでいるところもあります。
「小屋がしばしばテント登山者に驚くほど冷酷なのは、マッチ売りの少女を暖炉の燃える暖かい部屋から眺めながら、寒風吹きすさび舞う雪をきれいだねとしか思えない感性と類似だ。」とは、私が朝日小屋で経験した傍若無人な小屋主からの「テント泊者は客ではない。」との罵声を浴びた情景を思い出させるものです。
1泊2食付き山小屋を頼らざるを得ない人たちの宿泊がコロナ禍でがた減りし、青息吐息になってその収支を埋め合わせるためにテント場を含めた料金をどこも足をそろえて値上げしましたが、目の敵のテント泊者からも「お金をいただかないと生きていけません。」という悲痛な叫びでもあるかもしれません。鼻息が荒いときは居丈高に振る舞い、苦境に陥れば両手をすり合わせて拝んで慈悲を求めるような小屋は、存在しなくても困ることがないテント泊者の年の瀬の本音です。
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