ところで、日々野菜を作り全国規模の直売所の一角で野菜を並べて売っていますが、悩みは資材の高騰と消費者の野菜の価格に対する厳しい選別の眼です。安く値付けしないと売れ残りが多く発生するのです。
しかし、山の世界の物はどうでしょう。山の店に行けばブランドのものがどんどん買われて行かれているように見受けられます。私自身、機能的にはそれほどそん色はなくとも、お財布事情が多少厳しくとも無理してブランドのもの、機能性が高いものを買い求めてしまいます。結局、着心地、使い勝手がよく長持ちするので、納得の上ということなんです。
さて、昨日(7月14日)は、畑仕事中に大雨に降られました。しかし、そこで作業を止めてしまうわけにはいきませんので、トマト・キュウリ・ナス・ピーマン・オクラ・モロヘイヤなどを収穫しながら「ここまでやっているのに、消費者が買いたい値段で売るのは間尺に合わないなぁ。」と強く感じたのでした。
直売所で販売する野菜の値段は、消費者に受け入れられる必要があります。独りよがりではいけないのです。しかし、今日は朝から大雨で客足も伸びないのを知りつつ「買ってもらえなくていい。」とすべての野菜の値付けを普段の10%アップにしてしまいました。
今日は売り上げは期待できないなと思いながら、夕方、スマホで販売情報を見るとほぼ完売しており大変驚いたと同時に、お客様の気持ちはどうなっているのだろうと不思議な気になってしまったのでした。
思う価格では売ることのできない野菜をコツコツと作り、山の物にはあまり妥協をしないという難しい選択をしていますが、どのような職業であってもコツコツ地道に働き、オフの日は好きな山歩きができるのが最高の幸福と思っています(今はできてはいませんが)。
一昨年からプランターですが自分で野菜を作って食べています。こんなに美味しいのかと感動しました!
コメント、ありがとうございます。
「良い物を消費したいという消費者」が少なからずいらっしゃること、「費やした技術や時間を安売りせず」という考え方、ともにまったくその通りだと思います。
直売所には販売担当の従業員の方がいらっしゃいます。「お客様の評価がいいですよ。」と言われたときや、直接お客様からお声がけただくと、苦労して野菜を作っていてよかったと充実感とともに満足感を得られます。
いい野菜を適価で、自信をもって販売するようこれからも(山登りとともに)がんばります。
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