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日高の山にはピンネシリしか登ったことがないのに、次の日高の山をペテガリ岳の東尾根コース(1泊2日のテント泊)にしてしまったのでした。
(遥かなりしペテガリ岳 東尾根コース 2003/10/11〜12)
コースタイムは、北海道夏山ガイドでは登り11時間30分,下り8時間50分の合わせて20時間20分となっていますが、ペテガリ岳まではあと4時間のところで13時間もかかり、持参した5ℓのうち4ℓも消費してしまいました。
一般の登山で必要な水分量は「脱水量(ml)=体重 × 行動時間 × 5×0.8が目安とされており、その点において持参した水の量は適正だったのかもしれません。
しかし、そこには炊事+食事に必要な水の量が付加されなければなりませんので、行動中の必要水分量だけでは不足するのは、今になって思えが当たりまえのこと。歩く人は稀で登山道は消え生い茂ったハイマツに跳ね返させられる藪コースゆえ、水の消費量も半端ありません。
途中水場はありません。北側斜面にある雪を当てにしてペテガリ岳の初登頂を果たしたものの10月には珍しい暑い天気で帰路に残雪は見当たりません。午前10時に水を切らし、下山したのは夜の0時。12時間もの間水なしで歩いたことになります。
前回(8月2日)の酉谷山避難小屋では、水が出ていないということで4.3ℓの水を持ち、炊事を含め3.8ℓを消費しました。今年は酷暑の極みで小屋の水場は涸れています。小屋に置かれていたペットボトルの水はすべてなくなっていました。これは持参すべき水分量を見誤った不如意のことだったのでしょう。単に余ったからと置いていくのではなくわざわざ置いていくために運び上げてくれる人もいらっしゃいますので、その人たちの水を使わせていただくには、多少の罪悪感と心からの感謝が必要です。
それでも、飲んで空になったペットボトルは自分が持ち去るのが最低限度の礼儀だと思うのですが、他に人がいないときの恥のかき捨ては、その種日本人の文化なのかもしれません。
翌日、テントを設営して頂上に向かっていたペテガリ岳には帯広労山の若いメンバーとスライドしました。残置してあるだろう水がうらやましかったのですが、ぶどう糖をなめて唾液を出しては飲み込みながら歩いてどうにか下山し、沢の水をがぶ飲みしたのでした。
【画像1〜国境稜線1573mで幕営】
【画像2〜早大尾根】
【画像3〜右奥にペテガリ岳】
とても参考になること教えて下さり、ありがとうございます。
私は水場は全くあてにせず、心配性なので、いつも水を多めに持参して余らせて駐車場で捨てています。こんな計算式があったとは驚きです。試しにこれまでの山行の行動時間を入力すると、ほぼ消費量に合致しました。季節の係数が微妙にあるかもしれまれんが、今後の山行に役立つと思います。ありがとうございます。
こんばんは!
コメントをいただきありがとうございます。
最近のNHKラジオ深夜便で、日本登山医学会の会員のお医者さん(太郎平診療所に詰めていらっしゃるようです)が話していました。
おっしゃるとおり季節とか山の難易度(藪)、小屋泊・テント泊など様々な条件で差異はあるでしょうが、一つの目途として参考にすれば水切れで苦労することも少なくなると思いますね。
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