真っ白なしくらめんを買った。
とある年代の方々には「真綿色じゃないのか」というツッコミを受けそうであるが、真っ白なものがあまりにきれいだった。
激安スーパーの店頭で298円、それなりに豪華だったことと、毎年毎年この季節に気になっていたから。
別にクリスマスだからというわけではない。
最近アルパイン的な山登りばかりになり、以前は春先から晩秋までお花を楽しむことが多かったスタイルが一変してしまったが、別にお花に興味がなくなったわけではない。
今年はお花をあまり見れなかったなぁ…とふと思った時にそのしくらめん。もう買うしかないのである。
今年の春にバラの鉢植えを買い、つい先日まで花が咲いていて、今季10輪以上は楽しめた。調子に乗ってのしくらめんであるが、うまく育てられるかはわからない。
わからないが、大切に育てていきたいと思っている。
「山がたえず差し出してくれる数限りないよろこびをどれ一つとして拒絶してはならない」
これはガストン・レビュファが「星と嵐」の中で綴った言葉だが、本当にその通りだと思う。
数々の難峰・壁を登った人。そんな彼でも、登攀中にふと見つけたお花を愛で、慈しむ様子を自著の中で書き綴っている。
お花を見に、景色を見に、岩に登りに。
楽しみ方は他にも数限りなくあるだろうが、どれも山を楽しむための理由であり、どれをとっても拒絶するにはあまりにも惜しいのである。
今はアルパインに傾倒してしまっているが、それでもわずかなクラックから咲くお花を見つけた時には心が洗われるような気分になる。
心を真っ白にして、初めて見つけたお花を座り込んで見続けた気持ちを忘れたくはないし、そうであってはいけないと思う。
しくらめんの白は、そんな気持ちにぴったりの白なのであった。
クリスマスなど、どーでもよろしいのだ٩( 'ω' )و
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