最近、羽根田治氏の遭難シリーズをまとめ読みした。
大変勉強になった。しかしながら、やはり所詮他人事であり、読みながらの感想は「何やってんだこの人wありえねーw」が先に立つ。
しかし私は閃いた。遭難者を自分に置き換え、遭難場所を自分の知っている山に置き換えてみたらどうなのだろうか。
超めんどくさいが、作風を真似て文を作ってみた。
7月4日(一日目)
DSAは主に県内の山を日帰りソロで登ることが多い登山経験4、5年ほどの中年である。
自宅から車で一時間ほどの、守門岳大原口から順調に山頂へ至り、下山方向へ稜線を歩いていたところ、ザレトラバース状のいやらしい斜面を、勢いに乗りすぎ足を滑らし、なすすべなく南側の大雲沢方向へ滑落した。滑落地点は樹木が深く、登山道からは見えない位置関係である。しかも平日で他の登山者に目撃された可能性も低い。
Dは自身の体を確認する。足の骨を折ったらしく、歩くことはできない。
携帯電話の電波は、谷合いでは全く届かないようだった。
Dは昨晩、妻に「スモンダケデモィツテクッカナ(ボソッ)」と言ったような気がしたが、伝わっていたか定かではない。
肝心の計画書は、近所の守門岳だから要らないだろうと提出していなかった。Dが利用しているSNSでも計画書を登録していない。
ツエルト・非常食も同様の理由で携行を怠っていた。
食料は先ほど山頂で食べたチャルメラがすべてだった。
進退極まったDは、大木の下で寝ることにした。
7月5日(二日目)
朝になり、いまだ帰らないDを心配した妻は警察署へ通報。案の定、妻は行先を警察に伝えられなかった。警察は何処かの登山口に駐車してあるD所有の白いワンボックス車をシラミ潰しに探す捜査を行うことになった。
その頃Dは、「計画書を提出していれば、こんな短いコースなら、すぐに見つけてもらえるのに」「非常食を持ってきていれば、こんなタケノコをかじらなくてもよかったのに」「ツエルトがあれば夜も雨も安心だったのに」
「近くの守門岳だからと言って、ナメてなければこんなことにならなかったのに!」と、呪文のように繰り返していた、と当時を回想した。
7月6日(三日目)
夕刻になり、守門岳大原口駐車場でD所有の車両が発見されるも、ほどなく日没となり、捜索は翌日へ持ち越しとなった。
7月7日(四日目)
捜索開始後早々に、衰弱しきったDが発見された。ヘリで救助され、長岡中央病院に2か月入院した。
Dはインタビューの最後に「これからは計画書を必ず提出して登ります。まだ登りたい山もありますから」と語った。
終わり
・・・・ふぅ・・・酔っ払いが一時間半かけた大作(^^;
読み返すと我ながら実にイヤーな気分になります。
もしヒマがあったら、名前と山名をご自身に入れ替えてみてください。
ちょっとだけリアリティが出てきて、きっと計画書を提出したくなります。
ちなみにヤマレコの山行計画は、作るのも簡単です。私は三部印刷して、家に一枚、登山口のポストに一枚、マップケースに一枚をルールにしています。毎回の山行準備に、この作業をセットにしてしまいましょう。
「帰ってこないわ、どこ行ってるかさっぱりわからないわ」
と奥様に言われたら、たぶん登山者としては最低なんだと思いました。
これ面白いですね
講習会に行くと、遭難した人から話を聞けるのが、一番参考になると思っています。
こんにちは!
酔っぱらいのたわごと(笑)みたいな日記にありがとうございます。
そうですよね、私も遭難経験が無いのでスキルがありませんので、ドキュメント遭難シリーズで勉強しています。
遭難した方の体験談は、なかなかおっかないものがありますね。でもそれでこそ効果があると思います。
おはようございます。
計画書三部印刷、家に一枚、登山口ポストに一枚、自分携行用に一枚と全て一緒で笑った
この遭難シリーズ、教訓を得る目的で購入するんですが、不謹慎ながら読み物としてもなかなか興味深いという・・・
『ドキュメント 単独行遭難』が読みたいんですが、高くて買うのに躊躇しているというケチな男でスミマセン。
こんにちは!泥酔状態の私小説にご返答ありがとうございます。
やはり!その三部方式が一番安心ですよね!
ドキュメント遭難シリーズは、読んでいると薄ら寒いものがありますが、
「自分はそんなことにはならないよ」と思って読んでると効果半減ですので、自分に置き換えて読むとよろしいと気づきました。
単独行遭難というものもあるんですね。存在に気付いていませんでした。買ってこようかなー
すみません、ついうっかり「大雲沢」と「タケノコ」に反応してしまった不届きものです
ミソがあれば…ウソウソ
私も歩くだけの山の時は計画書出してないので、これからは行き先だけでも誰かに伝えることにします。
迷惑かけちゃいますものね!
いつでもどこでも泊まり道具や食料/非常酒その他季節やルートに応じた非常対応装備は常備してます。
さすがです!大雲沢から登られてタケノコをミソで食べながら非常酒を飲まれたのですね!!
笑いました(笑)(笑)
私も通常の装備に非常酒を追加します!!
行先がわからないと、どうにも探しようがないですから、やっぱり告げていくのは大事なんですよね!
こんにちは
羽根田治さんの本は4冊読みました。
冬の越後白山で遭難したこともあります(自力下山)
その後の山行でも家族に行先は告げていませんでした。
DSAさんのこれ見てこれからは行先だけでも知らせるようにします。
ありがとうございました。
タケノコのあるところに滑落するとは限りませんね(笑)
こんにちは!
hiranaosuさんも読まれてましたね!
しかも白山で、そのようなことがあったのですか。ご苦労お察しします。
行先を告げることを、私のこんな日記で思い立っていただけたら、それだけで一時間半(笑)かけたかいがありました
タケノコがなければ沢の近くですと、ウルイやミズが期待できますね!
ふ・ふ・ふ・ふ、DSAさん、私と同じ妄想族ですね
いやー、頑張って妄想を膨らましてみたんですが、
私のボキャブラリーでは、このくらいが限界みたいです。
しかも今日も、これから泥酔状態になりますで
でも・・・いろんなこと妄想して現実逃避したいです!!
ちわー。
楽しいことしてますね。
向かった先が守門岳で良かったですね。下田の何とかのピークとか天ヶ倉山とか裸山だったら完璧アウツです。
実際には警察はそこまで一生懸命にクルマを捜してはくれないんでしょうし。
「ウチのダンナが昨日から帰って来てないんです!」
「奥さん。旦那さんは何か仕事上の悩みだとかあったんじゃないんですか?」
「ええ、確かに毎日毎日飲んだくれてました。最近は現実逃避が楽しいとか言ってましたし…。」
「うーん。それならもう数日様子を見た方が良いんじゃないですか?」
「…そうかも知れませんね。」
アウツです。ツーアウト。
また「ブラック」言われますな
なんでオレの日常知ってるんです?
ストーキングしてるんですか?
弁護士に相談します
(笑)(笑)(笑)
軟弱臆病日帰りハイカーのオイラは、百人の登山者が百人とも危険を意識する事の無い、傾斜の緩い登山道で、コケて骨折しました。
足でなくて・・・ヨカッタ。
その後、軟弱臆病日帰りハイカーは、角田でも弥彦でも、常にネガティブな妄想に取り付かれ、ビクビクしながら、我家を目指して歩いているのでした。
でも、懲りずに、また出かけるのでした。
(笑)(笑)(笑)
(笑)
厳しいところは気を付けているので、コケませんし、コケても受け身が取れますからね。こんなところで!っていうところだと、受け身が取れずに骨折なんてこともあるのでしょうね。
五頭山でお会いしたk-kantaroさんは、ベテランの風格を漂わせていましたよ!
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