大分前になりますが、Yahoo!にYahoo!掲示板というのがありました。そこで「シートベルトをすると『事故を起こしても助かる』という気持ちになって事故を起こすのだ。だからシートベルトをしてはいけないのである」と主張する人がいました。多くの人が「それは違う」と反論してもまったく聞き入れず、延々とこの珍説を繰り返しておられました。当時はその珍妙な論理展開と独特の口調から生身の人間とは思えず「実験中のAIか」とすら思ったものです。
さて日記を読んでいますと、「GPSなどのナビゲーションや遭難捜索システム(ココヘリのことかな?)、気象情報システムがあっても遭難は減らせない」という主張を見ました。これを見て、先の「シートベルト」の話を思い出した次第です。
道具を使って便利になると慢心することはあるかもしれませんが、だからといって便利さを放棄すれば別の危険を誘発するでしょう。GPSや遭難探索システムに限らず、人は道具を手にしたときにはその便利さと弊害の両方をよく考えて理解した上で使わなければ本来の機能を発揮することはできません。当たり前のことです。
「逆張り」をしなくても、賢い人なら理解できることですし、賢くない人がそんな逆張りを真に受けたら理解の妨げになって害が生じるかもしれません。
ところで私は「遭難してもヘリを呼べばいい」とか「捜索システムに加入しているから助かる」と完全に安心し切っている人に、リアルでもネットでもまだ1人もお目にかかったことがありません。そんなことを言っている人は本当にいるのでしょうか?
いない人の批判はできませんので、もしおられたら具体的な例を紹介していただきたいものです。
子供の頃の友達を思い出しました。夏のある日、2人でアイスを食べながら歩いていて、先に食べ終わった友達がアイスの棒を近くの軽トラの荷台に捨てました。私はそんなとこに捨てたらあかんと言うと、道に捨てたらずっとゴミやけど荷台なら持ち主が見つけて捨てるから道に捨てるよりいいんだと。私はあっけにとられて反論できなかったのですが、普通に考えたらゴミ箱にすてたらいいだけの話を「自分に都合のいい理論」にすり替えてたんだなあと思いました。シートベルトの話、その本人がシートベルトをせずに運転して検挙されて警察でその理論を披露してほしいですね(笑)
多分、シートベルトの人はすでに違反を食らったことがあり、腹いせで珍説を弄しているのだと私は推測しています。
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