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どんな作業をするのかは当日でないと分からないため、軽装登山をする前に使っていたウェアや登山靴、ヘルメットを持っていくことにしました。久しぶりにバックパックがパンパンです。
当日私たちが担当したのは半壊した民家の母屋から家財道具などを運び出す作業。必要なものは倒壊しなかった隣の倉庫に移動し、廃棄するものは分別して処分場へ軽トラックで運びます。
大変だったのは大きな保冷庫や机を運び出す作業。保冷庫は大きい上に置いてある場所の間口が狭いため簡単には持ち上げられず、これまで入ったボランティアも手をつけられなかったとのことでした。私たちは毛布を地面に敷き、保冷庫を傾けて毛布の上を滑らせることで母屋から出すことに成功しました。
2階にあった机は階段を使って降ろすことができないため、これも毛布に包んだ上にロープを渡して窓から下ろしました。ロープワークはみんな山ヤなのでお手のものです。
依頼者は高齢の独居女性で、最近まで県内の別の場所に避難していたとのこと。男手がないのと、傾いた母屋の2階にいるとめまいがして荷物の運び出しができないためボランティアを依頼されました。
残す物、廃棄する物を依頼者に一つ一つ確認しながら仕分けます。物にはそれぞれに家族の思い出があり、それを聞きながらの作業です。プライバシーがあるので詳しくは書けませんが、思わず話が盛り上がることもしばしばでした。
地震さえなければ、こんなふうに物との別れを強いられることもなかったのにと思うとなんとも言えない気持ちになりました。
それにしても山ヤの装備は災害ボランティアにうってつけだと再認識しました。レインウェア、登山靴、ヘルメットはそのまま使えますし、野宿する場合もテントやマット、ガスストーブやクッカーが役に立ちます。新たにものを用意することなく被災地に入ることができます。
また時間が許せば行きたいと思います。
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