この値上げはロシアのウクライナ侵攻や円安の影響などによる、いわゆる「値上げラッシュ」のひとつなのであれば、理屈は理解できると思います。
安く買い物できればそれに越したことはありません。しかし世の中にあらゆる商品やサービスが流通する中で、登山用品だけこの影響から逃れるのは難しいでしょう。
国内メーカーの値上げの理由が「海外製に値段を合わせるため」なんてことがもし本当なら、市場原理を無視した不当な値上げが行われていることになります。メーカーは自分で自分の首を絞めるようなものですが、どうなんでしょう?
というか、登山用品ってそんなに不当に高いでしょうか?
例えば、ザノースフェイスというメーカーがあります。登山やランニングのアイテムは国内最大手のモンベルに比べると確かに高いですが、法外に高いものではありません。
しかし同じザノースフェイスでも街着はちょっと手が出せないくらい高額です。
しかも市場の規模でいうと登山・ランニングよりも街着の方が大きい。
もしかするとザノースフェイスって、登山やランニングをしない人たちから上げた利益を登山者やランナーに安く還元する「いい会社」なのかもしれません。
「高い」と思えば買わなければいいし、高くても「値打ちがある」と思えば買えばいいんです。なんでもかんでもメーカーの「金儲け」だと敵視するのは精神的に貧しくなるのでやめた方がいいと思います。
個人的にはこう考えています。
その人にとって必要な機能や大きさ、携帯性でお値段が決まるのかなって。
その人が納得できるところが、値段として妥当なところなのでしょうね。
登山用品が高いか、という問いには、高い、で間違いないと思います。
元々、登山なら靴さえあればできるんじゃないか、とお金がなかった若い頃に始めて20年続いている趣味ですが、いまもそう思います。
登山道具は値段と性能がダイレクトに直結するものですし、比較的高齢帯で経済的に余裕がある人がのめりこみがちな趣味ですので、宝飾品同様で高い値段の物を求める人が多い性質のモノでもあると思います。自分のレベルに合った最低限のギアを求めるのではなく、とりあえず全身最高レベルのもので身を固める人の方が実勢的に多数派ではないでしょうか。
そういう意味で登山用具は高いと思います。
おっしゃる通り、登山道具は機能性が値段にじかに反映しますので、見た目の値段だけでは高い安いは論じられませんよね。世の中はここ20年ほどでファストファッションが定着してしまっているので、なおさら登山用品の高さは際立つのかなとも思います。
単に、「高いか?」と言われれば、それは主観的なものなので、「高い」と思う人は高いということなのでしょう。
私にしてみれば、以前から他の分野の同じ物と比較すれば、「高い」と言えるかもしれません。しかし、それは以前も今も変わりません。
しかし、登山用品のみがことさらに値上げしているか?といえば、別に登山用品に限られないわけで、結局、原材料を海外から買っている割合が多いわけだから、値上げの影響は避けられないというべきです。ことさらに登山用品が高いというわけはないのが、普段生活している実感です。
ましてや登山者数の減少と登山用品の値上がり(高い)ことがさも因果関係があるかのように主張する行為は、陰謀論と同種のもののように思います。
ものの値段というのはいろんな要素が絡まって決まってくるので、仮に儲けようと企む人が恣意的に値段を決めたところで売れずに終わるだけですね。登山人口が減り市場が縮小すれば単価が上がることは予想はされますが、いまがそんなフェーズかというとそこまではいっていないのではないかと思います。
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