巨星墜つ、という思いです。
谷川俊太郎さんが亡くなられました。
私にとっての谷川さんは詩人としてよりも漫画「ピーナッツ」の訳者としての方がなじみが深いものがあります。
子どものころ、家で「月刊スヌーピー」という雑誌を定期購読していて、きょうだいで年がら年中読んでいました。
私は運動も勉強も冴えない子ども時代でしたので、何をやってもダメな主人公、チャーリー・ブラウンに自分の姿を投影していたように思います。
ピーナッツで描かれているのは何気ない子どもの日常ですが、スヌーピーやウッドストックといった動物が人間顔負けの行動をするところが面白かったりします。
谷川さんの訳は、そういう日常と日常を越えたものの共存をさらっと描いていて、実に秀逸だったと思います。
ウッドストックの別名「ヌケサク鳥」とか、スヌーピーが変装するときに自称する「世界的に有名な○○」とか、なんとも言えない可笑しさがありました。
谷川さんの訃報記事で、谷川さんの詩を「平明な言葉で人間や世界の本質を射抜いた」と評しているものがありました。「ピーナッツ」の翻訳はまさにそんな谷川さんの真骨頂だったと思います。
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