先日、山で知り合った方の紹介で、豊富な経験を活かし、ボランティアで安全を指導されている方から、ロープワークの講習を受けてきました。
技術的なことはもとより、山に対する考え方に、非常に刺激を受けました。
いくつか印象に残った話の中から、自戒の意味も込めて「自己責任」について書こうと思います。
「自己責任で」って、よく言いますが、
講師の方は、「自己責任」であれば何でも許されるかのような、言葉の使われ方を嘆いておられました。
(言うまでもありませんが、講師の本意は、言葉の問題ではなく「安全」です。)
もちろん、何でも許されるなんて誰も思ってはいないでしょうが、かと言って、どこまで許されるかと考えたことも無いと思います。
私も然り。
「危険」と明示されている場所に進入する際に唱えると気が休まる便利な言葉。躊躇する心の迷いを払拭してくれる呪文のようですよね。
私は「自己責任」の意味を、予期せぬ事態が起きても自身でそれを収拾できること。と解釈しますが、この認識と、講師の方の話から次のようなことを思いました。
遭難者が「自己責任」で山に入ったのだからといって、放置されるなんてことはありません。本人が望むと望まざるとに関わらず、地元の人々等によって捜索されることになりますよね。これは、いくら本人が「自己責任で」と言ったところで、残念ながら自身で収拾できない事態が起こり得るということです。裏を返せば、「自己責任で」と言って良いのは、遭難等の重大な事態が絶対に起こらないことが条件になるのですが、そんなことは誰にもわかりません。つまり、「自己責任で」と山に入るのは、ナンセンスではないのか、と。
では、どんな言い訳をしてリスクのある山に入れば良いのでしょうか?
私の答えは、「言い訳をしない。」です。
おはようございます
わたしは大阪ですので、先だっての辛坊次郎氏の海での遭難は他人事とは思えませんでした。
救出後の彼の言った「この国の国民でよかった」の発言は、すべてを言い表してますね。
自己責任といいながらも、いざとなれば救出を待つことになるのですから、わたしもこれは無責任な言葉だと思います。
さりとて、それが岩場であれルートであれ、自分の登山技術の向上の為、ちょっと上を目指すのはいたしかたのないことなんでしょうか・・
難しいですね でわでわ
uedayasujiさん、こんばんは。
重いテーマにも関わらず、コメント頂きありがとうございます。
私のような凡人には難し過ぎて、解決策など出やしませんが、人間に好奇心が有る限り、遭難とか他のいろんな事故は、たぶん無くならないんでしょう。
上手く言えませんが、「安全第一」はいいけれど、「絶対安全」にしたら車も走れなくなる。そういうことじゃないでしょうか。
良し悪しは別として、こういう負を糧に社会が進歩してきた面があるわけですし。
ただ、大局的にはそうであっても、個人レベルでは、やはり細心の注意を払いたいものですね。
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