京都の山リストいろいろ

2024年04月03日 20:21山名考察全体に公開

◇山城三十山
○山城三十山
1919年(大正7年)、今西錦司ら京都府立第一中学校(京一中)の青葉会が選定。百名山めぐりのさきがけと紹介されることも。
○新山城三十山(新三十山)
1934年(昭和9年)、京一中山岳部が新たに選定。部報の『山城三十山記』は上篇昭和9年、下篇昭和10年発行。
現行の本では『山城三十山』(日本山岳会京都支部編,ナカニシヤ出版,1994年)で紹介されています。
また、個人のHPで山城五十山を選定されている方も。
http://kyoto.on.coocan.jp/10yamashiro50/index.html

◇東山三十六峰
もともとは中国古書の「嵩山に三十六峰あり」が元で、江戸時代にそれに倣って京都東山を「東山六々峰」「東山三十六峰」と呼んだとのこと。具体的な三十六峰は後付けとされていることから、個々の山名＆山頂の位置には諸説あり。
現在の三十六峰は『東山三十六峰京都案内記』(京都新聞編集局編,河出書房,1957年)が基礎となっているとのこと。他に『史跡探訪東山三十六峰』(京都新聞社,1978年)、『東山三十六峰を歩く面白の花の都や』(三浦隆夫,京都新聞社,1995年)等の書籍あり。
また、個人のHPではこちらの方の研究が詳しい。
http://www.toshiomi.net/h36/h36main.htm
ちなみに明治41年の百科事典『日本社会事彙下巻3版』(p.120-121/経済雑誌社,明治41年)には三十六峰の列挙あり。(山名だけなら『本覚大師伝』(p.51-52/斎藤隆現,明治38年)にも)※国立国会図書館デジタルコレクションでも閲覧可能

◇京都五山(五山送り火)
大文字山、東山及び西山、船山、左大文字山、曼荼羅山。
送り火の行われる五山6ピーク。

◇葛野三山
船岡山、吉田山、雙ヶ岡。
吉田金彦氏が名付けたもので『京都滋賀古代地名を歩くⅡ』(p.60-67/吉田金彦,京都新聞社,1991年)に記述あり。

◇岩倉五山
一条山が、環境問題の一環として「岩倉五山のひとつの一条山」として語られるが、他の4つの山は不明。小倉山、幡枝丘陵、出亀山、入亀山、鍛冶山あたりが候補？

◇大原の里10名山
水井山、梶山(大尾山)、瓢箪崩山、金毘羅、翠黛山、焼杉山、天ヶ岳、天ヶ森(ナッチョ)、皆子山。
NPO法人京都大原里づくり協会が選定。山頂に案内板が設置されています。
https://npo-ohara.com/past-activity

◇福知山親名山十選
大江山、赤石ヶ岳、岩戸山、三岳山、宝山、鬼ヶ城、烏ヶ岳、姫髪山、烏帽子山、鹿倉山。
福知山観光協会の選定した10名山。
https://dokkoise.com/spare/mountains/

◇美山五山
八ヶ峰、平屋富士、神楽坂、(白尾山)、(長老ヶ岳)。
八ヶ峰、平屋富士、神楽坂はネット上にも標柱の写真があり確定。他に頭巾山、中山谷山、城山を美山五山の一つとする情報もあるが不明。山頂の標柱に「美山五山の一」「平成九年度全国高校総体登山大会の開催を記念して、美山町内の各小学校区毎に一つの山を指定するものである」と説明がある。

◇京都百名山
○京都労山選定100山
 http://www.dab.hi-ho.ne.jp/kyouto-rozan/kyoto100sen_2020.html
○(私家版)京都百名山
個人のHPで京都百名山を選定されている方も。
http://www.toshiomi.net/kyotojtn/meizan.htm
他にネット上では京都100山や京都府100山等の名称は見つかるものの具体的なリストは見つけられず。

◇その他書籍
登山関連本で○○山のように数字を掲げているもののみ。
『京滋百山三角点を行く(上)(下)』(芝村文治,かもがわ出版,1992-3年)
『京都ふるさと登山50選』(京都山友会,京都新聞社,1993年)
『京都府の三角点峰全一八三座完登の譜』(横田和雄,ナカニシヤ出版,1995年)
『歩きま専科京滋の100山』(京都新聞社,2002年)
『京都・滋賀ふるさとの山103』(京都趣味登山会,2003年)
『熟年てくてく歩き帳気ままにゆったり丹波200山』(池水清愁,文芸社,2003年)
『京都滋賀日帰りハイク山歩50選』(京都新聞出版センター,2007年)
『京都府山岳総覧京都府339山案内』(内田嘉弘,ナカニシヤ出版,2016年)

◇その他通称
愛宕三山：愛宕山、地蔵山、竜ヶ岳
大原三山：金毘羅山、翠黛山、焼杉山
御陵三山：神山、聖山、御陵山

2023-12-23 『山城州大絵図』＆『丹波国大絵

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