先日、父と笠取山に行きました。その様子は山行記録にしたためたのですがその裏話的な、ちょっとした小話です。
入山してまもなく、父が前を歩いて私が3歩後ろを付き従い、影を踏まないスタイルで歩いていました。ふと気がつくと父のズボンに違和感が。質感がなんとなく綿っぽい。
「あれ?それ、山着じゃない?」
登山用の衣類をワタクシ、「山着」などと呼んでおります。
「どうかな、裏地つきで暖かそうだからはいてきた」
とのこと。前にモンベルで裏地つきのを買ったような記憶があったのと、今日は雨も降らないだろうし短時間だし運動量も上がらないし、まあいいか。その時はそれで済ませて、あとはすっかり念頭から消えておりました。
笠取山名物の山頂直下の急登ですとか、父とは初めてになる奥秩父のワイルドな道ですとかを楽しんで小屋に戻り、お昼を食べていたときのこと。父が変な声を出しまして、ワタクシ、
「どしたの?」
「ズボンが濡れている」
見てみるとスネの内側に濡れた染みが見えました。昼食のすき焼きのツユでも垂らしたかな?と思うとそうではないとおっしゃる。見ると確かに、左右同じ場所に染みがあります。縫い目のとこだ。同じ場所に器用には垂らさないよな。父曰く、
「漏らしてはいないぞ!」
ちょっと語気が強めでしたが大丈夫だから。トシ取るとトイレ近くなるのはわかってるし俺も実感もしてるから。余談が過ぎましたが、年齢が行くと山に限らず、トイレは本当に切実になりますねえ……さておきまして。
その濡れ染み、膝から下の内側、ズボンの縫い目から染み出したように見えまして、さらに気づくと外側の縫い目の膝から下にも同じ染みができております。なんだろ、これ?縫い目だけ濡れてる。水に濡れそうなことはしていないし、お互いに汗をかいてはいないんだけどな。2人で不思議がっていると、父に思い当たりがあったようです。
「そういえば純毛の長い靴下をはいている」
うーん…それじゃあこういうこと?肌から蒸散された湿気をウールが貯めて綿ズボンがそれを吸い込んで、縫い目から染み出てきたってこと?今までこんな経験はありませんし、こんな話も聞いたことがないのですけれども、他に考えられることがない。
登山に綿の衣類は向かない、ということをこんなことで再確認するとは思っておりませんでして。そしてもちろんこんなこと、山着ではありませんでしたから、山着ってやっぱり、日常生活の衣類と違うんだなー、すごいなーというお話でした。
私も綿は好きですが、ズボンは伸縮性が無いと足が上がらないので登山用のものを履いています
Tシャツは綿100%好きで仕事中はそればかり着用しています
(因みに仕事は室内型ガテン系の為、冬場でも汗をかくことがあります)
職場では着替えも置いて置けるので、何度でも着替え可能ですが、山ではそうはいかないので、速乾性のTシャツを着用します
若い頃は無頓着だったので綿100%を着て歩いていましたが、勿論汗でびしょ濡れでした
今は下山後の温泉の着替えとしては着ますが、山では着られなくなりました
長い文を読んでいただけてコメントまでいただけて嬉しいです。ありがとうございます。
歩きづらさについては特に話題に上らなかったのですが、帰路の話題で登山とジーパンについて話になりました。一般論で綿は不向きと知ってはいましたが実際に綿製品を試したことはなく、今回のことで「こんな不具合も出てくるんだからやっぱり向かないんだなあ」と再認識したようなお話でした。
室内仕事のこと、わかります!私も同種の職業です。仕事のときは山着じゃダメなんですよね、特に夏場の発汗量じゃ、どんな高性能衣類だって無理!しかもすぐに痛むからもったいなくてとてもとても!
モノは適材適所ですよね。
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