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私は今年2月に登山靴を購入し、本格的に山歩きを始めた初心者です。
そんな私が最初に蝶ヶ岳に登る6日前の5月20日に残雪期の乗鞍岳へ行ってきました。（「最初に」と付けたのはその後8月にも蝶ヶ岳に登ったからです）
この時、初めてアイゼンとトレッキングポールを使用しました。
乗鞍岳へは無雪期に3回行ったことがありますが残雪期は初めてでした。
アイゼンを初めて使う私は無理して山頂まで行くつもりはなく、安全に行ける所まで行こうと考えていましたが、この日は気温も低く雪の状態もしっかりしていたため、特にヒヤッとすることもなく問題なく山頂の剣ヶ峰まで行けました。
山頂にはアイゼン無しで普通のスニーカーで登ってきた中学生くらいの男の子もいて驚きました。
この乗鞍岳での経験が「アイゼンを装着していれば雪の斜面でも安心」という自信を生んでしまい、蝶ヶ岳でのあわや滑落の事態を招いてしまいました。
時間は朝7時半頃、標高はおよそ2200〜2300ｍくらいの地点で、この時の気温は15℃前後くらいだったのではないかと思われます。
ちなみにこの写真はあくまでもイメージであり、実際に滑落しそうになった場所はこの場所よりももう少し先で傾斜は45度以上あったように見えました。
足跡を辿って雪の斜面を横断している時、踏み込んだ足が雪でズルッと滑り、バランスを崩してうつぶせの状態で足からおよそ十数メートル滑り落ちました。
このまま滑り落ちたら数十メートルくらい下の林の木に激突して大怪我は免れないという状況で、滑り落ちている瞬間「しまった！」と思いました。
すると手を伸ばして届く範囲内に倒れた木の比較的太い枝が目に入り、それを咄嗟に右手で掴み助かりました。
その場所から木の枝を伝って、滑らないように慎重に別の木の所まで移動し、何とか足跡（トレース）のついたコース上に戻ることができました。
この時、アイゼンは装着していましたがトレッキングポールは使っていませんでした。
理由は、アイゼンを装着する際にトレース上に倒れた木が見えたため、そこを通る際に邪魔になると思い、トレッキングポールを使うのはもう少し先に行ってからにしようと思ったからです。
滑落しそうになった後、安全な場所でトレッキングポールを取り出して組み立て、その後は雪のある所では常にトレッキングポールを使いました。
この事を振り返って危険な目に遭った原因を挙げてみると、
◆乗鞍岳で初めてアイゼンを使用した際にヒヤッとする経験をしていなかったため、アイゼンを装着していれば大丈夫という安心感があり、危険に対する意識が欠けていた
◆トレッキングポールを使用していなかった
◆雪の状態が安定していなかった（シャリシャリ状態）
逆に大惨事を免れた要因は、
◆手の届く範囲に倒れた木があった
◆反射神経が良かった
◆手袋をはめていた（手袋をしていなければ木の枝を掴んだ時に怪我をしていたかもしれない）
ストックは転倒防止には役立ちますが、転倒してしまったら滑落を止める役には立ちません。ピッケルが必要な場面です。
kazucchi42さん、コメントありがとうございます。
ピッケルの購入も少し考えましたが、現段階では乗鞍岳（畳平まではバス）以外で残雪期の山に登る事は考えていませんので、今はまだピッケルは必要ないのではと考えています。
ピッケルを持った上級者？がいとも簡単に降りていくのは、仮に転んでも滑落を止められると思っているからです。
私は残雪期には必ずピッケル持参です。結果として使わないことの方が多いですが、ピッケルなしでは滑落を止められない斜面に出くわしたとき、絶対に転ばない自信はないし、万に一つの可能性でも命を懸けることはできないからです。
ピッケルはただの道具です。上級者の証ではありません。
そうですね。
現段階ではまだ残雪期の山に恐怖心があるので来春はどうなるか分かりませんが、それによってはピッケルの購入も検討したいと思います。
pawanaiexpさんはじめまして。
大変でしたね。私も過信と知識・経験不足からの事故(もどき)を何回かおこしています。
�’鯒肋莪罰戮寮齋未鬟痢璽▲ぅ璽鵑撚爾�15m程滑落、岩の手前で運良くストップしたので怪我も何も無し
��10月末の蝶ヶ岳でこれもアイゼン付けずに凍った山道を下り、滑って空中に体が投げ出されて谷へ滑落、2mほどで木の枝に引っかかって事なきを得る
��9月下旬の五龍岳へ向かう遠見尾根で雨が雪になり途中ビバーグも考 えたがそれをせず山荘に向かい、日が落ちて真っ暗闇の中をヘッドライトを頼りにハイマツに足をとられて転倒を繰り返しながら到着
山に登り始めて間もない頃のことです。(尾根から滑落いていたかもしれないと考えるとぞっとする)
今考えると恐ろしいばかりです。雪山も始めて4年目になりますが、雪の上での滑落はストックでは止まりません。やはりピッケルが必要です。(使い方を練習する必要がありますが)ストックに頼りすぎると返って危険かもしれません。私も、雪山に行っては、わざと倒れて滑落防止の練習をすることもあります。ただ、グズグズの腐ったような雪ではピッケルもあまり役に立ちませんが・・・
アイゼンも万能ではありません。腐った雪では効きませんし、アイゼンを付けて滑落するとそれが引っかかって衝撃となり足の骨が外に飛び出してしまうような開放骨折にもつながります。
やはり、しっかりとした道具を使うこと、知識を得ておくこと、練習しておくことなどが必要だなと感じています。
とはいうものの、今でも何度か道迷いもしています。ただ、コンパスと地図がある程度使えるので、1時間ぐらいさまよって無事に脱出できてはいますが。
これからも、いろいろな知識を得たり技術を高めたりしながら安全に山旅をしたいと戒めています。
todora5502さん、初めまして。
コメントどうもありがとうございます。
色々と危険な経験をされているのですね！
私のイメージとしてはピッケルは登山中級者以上の人が使うイメージが強く、初心者の自分が使うのもどうなのかという躊躇いのようなものがあります。
ストックと比べ雪の上でバランスをとるのも大変そうですし。
また、私自身その経験により雪の斜面に対する恐怖が増し、今後また残雪期の山へ行くかは分かりません。
行っても乗鞍岳くらいかもしれません。
こんにちは、私もGWに蝶が岳に登ったことがありますが、結構急で危ないと思いました。個人的には10本爪以上のアイゼン＋ピッケルが良いと感じました。
別の方もコメントされてますが、ピッケルの導入をお勧めします。
KMR1024さん、こんにちは。
コメントどうもありがとうございます。
私の持っているアイゼンは10本爪です。
私が5月に蝶ヶ岳へ登った際、雪のある場所で会った登山者の8割くらいはすとっくだったと思います。
ピッケルを使っていた2割くらいの人は、私があれだけ恐怖を抱き慎重にゆっくりと下っていた場所をいとも簡単に下って行った上級者の方ばかりでしたので、私のような初心者がピッケルを使ってもいいのだろうかという迷いもあります。
また、今後また残雪期の山に挑戦するかは分かりませんので、必要に思った時は検討してみたいと思います。
pawanaiexpさん
投稿しようかどうしようかかなり迷ったのですが、今後の参考になればということでしつこいようですが書かせていただくことにしました。
−ストックと比べ雪の上でバランスをとるのも大変そうですし−
私も最初は同じように思っていました。が、雪山を始めてピッケルを使うようになると、雪山ではピッケルの方が安定していることが分かりました。平坦な雪道ではさほどではありませんが、斜度がある雪道では登るときも降りるときも断然ピッケルの方が安定していて楽なのです。(降りるときは体より後ろ［山側］について体を安定させながら降ります)また、雪の斜面に切られたトラバース道を歩くときも、山側の斜面にピッケルをついて(刺して)歩くと重心も山側に傾くので安定します。冬の山は風がかなり強くなることも多いので、耐風姿勢をとるときもストックではあまり効果がありません。やはり、その状況に合わせて進化してきた道具なのだなという気がします。
pawanaiexpさんが再び雪のある山に登ろうと考えたときはぜひ、ピッケルを持って行ってください。もちろん、使い方も学んで・・・
中級・上級ということではなく、大切なのは自分の身を守るための道具ですから。
かく言う私も、初級者に毛が生えた程度なのでまだまだ学ばなければななりません。
私が感じている雪山の魅力は、なんといっても天気がよいと空気中の湿度が少ないので空や遠くの山々まではっきりと美しく見えることです。また、雪がある方が夏道の岩だらけの道よりフラットになっているので歩きやすいということもあります。
これに懲りずに段階を追ってぜひ雪のある山へも出かけてみてください。
失礼いたしました。
todora5502さん、コメントどうもありがとうございます。
ピッケルを使いこなすのが難しいというイメージが強く、また重くて持ち運びが大変ということで敬遠してきたのですが、todora5502さんのコメントを読ませていただいて使ってみたい気持ちに変わってきました。
ただ、今後再び雪山に挑戦するかどうかは現段階では何とも言えません。
ピッケルは滑落停止には役立ちますが、ストックの方が転倒防止には有効です。
滑落停止以前に転倒しないことが重要です。「滑落」が当たり前にあるような登山者は、そもそも登山するだけの実力がないです。
滑落停止を一生懸命練習して、バランスがお粗末な登山者がいるとすれば、それは本末転倒です。
時期的にアイゼン、ストックで十分な状況です。ピッケルを使うレベルであれば、もはや登山者の実力があるとは言い難いですね。
NYAAさん、コメントどうもありがとうございます。
そうですね、言われてみれば確かにそれはありますね。
一番いいのは、ストックとピッケルの良い所を併せ持つ道具があればいいのですが…。
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