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時々ライブ事情にあまり詳しくない人から「ライブで結構儲けているんでしょ?」と言われることがあるのですが、儲けるどころかこちらがお金を払ってライブをしているくらいなのです。
ライブハウスでのライブには大きく分けて2種類あり、1つは『ブッキングライブ』と呼ばれるライブハウス側が出演バンドを集めて行うライブ、もう1つは個人がライブハウスを貸し切って好きなバンドを集めて行う貸し切りイベント。
ブッキングライブの場合、ライブハウス側が決めたチケットノルマと呼ばれる事実上のライブハウス使用料を払って出演します。(ライブハウスによってはノルマがない場合もあります)
私がよくライブをしている松本市内のライブハウスのチケットノルマは、3人以上の編成で3万円、2人編成で1万5千円、ソロで9千円です。(土日祝日の場合)
このライブハウスのブッキングライブのチケット代は千円で、例えばそのバンドが5人のお客さんを集客出来たら精算時にノルマ代から5千円が引かれます。
また、ノルマ分以上のお客さんを集客できた場合はノルマ分以降は50%がバックされます。
つまり、私がブッキングライブで15人のお客さんを集客できた場合、3千円の利益が出るのです。
しかし私は決して集客できる方ではないため、ブッキングライブで利益が出たことは15年活動してきた中で皆無なのです。
また、自らが貸し切りイベントを開催したり、貸し切りイベントに呼ばれることもあります。
貸し切りイベントの場合、そのイベントを企画した企画者の意向やそのライブハウスのシステムにもよりますが、この場合も多くの場合はチケットノルマを払わなくてはなりません。
私も過去に20回以上の自主企画を開催してきましたが、黒字になった事は一度もありません。
そんな感じに、よほど集客できるバンドや演者は別として、ライブハウスで活動しているアマチュア音楽家のほとんどはライブによる儲けなどないのです。
それなのに何故お金を払ってまでライブをやるのかというとやはり好きだからです。
私は歌唱力も技術的に優れたものも何もなく、ちょっと変わったライブでお客さんを楽しませるライブをしています。
そんな自らのライブ活動を通じて老若男女様々な繋がりが出来、その仲間たちと絡むことが楽しくて仕方がないのです。
なのでお金を払ってでもライブをやりたいと思うのです。
写真は今年6月に開催した自主企画の時の1枚。
自主企画の時は特別で、普段のライブでここまで盛り上がる事はなかなかありません。
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