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2012年12月01日 16:17未分類全体に公開

冬山への誘い(老山屋のつぶやき)

 最近、山岳会に入らず冬山を登って見たいと言う方が多くいますが、長年に渡り山へ登っていて一番綺麗なのは、雪をまとった山岳です。100名山を登ろうが南北アルプス縦走しようが、冬山の荘厳さや厳しさは別格です。でも怖い、危険、経験が無い、冬山経験の有る友達がいないが登って見たいと思っている方は読んでください。

 本格的に南北アルプスを登りたいと思っている方、個人や2-3人では無理と考えてください、ある程度ピッケルやアイゼンワーク(滑落停止、斜面の横断、下降)を習得していて、幕営技術があれば、正月の八ヶ岳や後立山(五竜、唐松)なら先行パーティが居れば(通称ラッセル泥棒)単独でも登れます。

 おすすめは八ヶ岳で、私自身も44年前冬山経験無しで、初めての冬山がここで、以来、数十回出かけて冬山気分に浸っております。初めての冬山のルートは赤岳鉱泉にテントを張り、翌日硫黄岳へ登り夏沢峠へ、本沢温泉(日本最高地点温泉)に下りました(硫黄岳山頂から夏沢峠への稜線は風が強く怖かった)。此処はテント無しでも小屋が利用できます(要予約)。初めての方は赤岳頂上(画像2、正月の赤岳山頂)手前(八ヶ岳遭難の半分は此処で起きています。)に危険な箇所が有るため慣れてから登ってください、北八ッ散策(危険が無く素晴らしい雪の世界)中山峠から天狗岳を経て夏沢峠、赤岳鉱泉に泊まり硫黄岳往復、赤岳鉱泉から硫黄岳を経て本沢温泉(硫黄岳山頂から夏沢峠への稜線は風が強いので天候次第)、阿弥陀岳往復(画像3、正月の阿弥陀岳山頂)阿弥陀岳は行者小屋からの方が近いですが(画像1は正月の行者小屋から阿弥陀岳)、赤岳鉱泉から行く時は1時間余分に見てください、私自身は46年間の山行で小屋に泊まった経験が無いのですが建物が赤岳鉱泉の方が大きく立派です。

 冬山は綺麗ですが危険も多く、その中でも八ヶ岳は比較的安全に登れて(登山者が多くトレースが有り非常時に小屋が使える)冬山の素晴らしさを満喫できますが、温度は北アルプスよりも厳しく風も強いので、心して登ってください、行者小屋から阿弥陀岳のルートは沢沿いのため過去に雪崩遭難が有りましたので大雪(単独での新雪ラッセルは無理、目安はヒザ下が限界)の時は諦めてください、山は逃げません、又、来れば良いのです。

 後立山や鳳凰三山、北岳、甲斐駒ヶ岳、千丈岳、冬の富士山、その他、少人数でも登れる冬山は要望が有れば次回案内します。
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コメント

RE: 冬山への誘い(老山屋のつぶやき)
私と同世代で山をやっていた方ですね。

私も雪の山が一番きれいだ思っていますが、
アイゼン・ピッケルの山に遠ざかってしまっています。
2012/12/1 17:02
RE: 冬山への誘い(老山屋のつぶやき)
 kazuhi49さん コメントありがとうございます。私自身もこの4-5年この時期恒例の富士山雪上訓練をしなくなって、今の山屋さんたちは山岳会にも入らず、本だけを読んで冬山へ行かないのかなーと思い書きました。

 私は山を始めて数年間は山岳会にも入らず、丹沢、三つ峠、奥多摩で岩登りの練習に明け暮れ、壁の無い山には興味も沸きませんでしたが、ある大きな山岳会に入り、冬山の素晴らしさを教えて頂きまして、今の人たちにも登ってもらい、冬山の素晴らしさを伝えたいと思っています。
2012/12/1 17:44
RE: 冬山への誘い(老山屋のつぶやき)
jk1nmyさん、こんにちは。
私は会に入って12月末の富士山、1月の八ヶ岳赤岳へ行って、眠れないほどの寒さ、風の強さ、ザックの重さにへとへとになってしまい、しばらく雪山に興味を持てなかった時期がありました。
その後、残雪期からもう一度スタートすることで、雪山にずいぶん親しみを感じるようになりました。
(厳冬期にしても、もう少し身の丈にあったところから始めたらよかったかなと、今は思います。おっしゃる通り山は逃げないのですから・・)

赤岳鉱泉は夕飯が美味しいとよく聞きますので、いずれ泊まってみたいなと思います!

おすすめの山のこと、知識など、また教えてください
2012/12/1 21:05
RE: 冬山への誘い(老山屋のつぶやき)
M_TERAさん コメントありがとうございます。
 私も激しく同感です。寒い、つらい、眠れない、でもそれに倍加して感動の方が多く、何十年経っても思い出されるのはつらかった山行ばかりです。

 私の一番の感動は正月に北岳に登った時、池山吊り尾根から、幕場である八本歯のコル手前に一番遅く着いたため一番端しか空いておらず、テントを張り食事も終わって、後かたずけをして外に出たとき、無数のテントがかまくらの様に光り、満天の星空の下に純白の衣をまとったバットレスが稟と屹立していた光景は今も忘れられません、八ヶ岳、千丈、甲斐駒ヶ岳、鹿島槍、白馬(代馬)のモルゲンロートとアーベントロート、一瞬薔薇に染まる美しさは冬山でしか観られません、もう絶対に登らないぞと何時も思っていますが、あの感動の瞬間を味わいたく、寒い、つらい、きついを忘れています。

 そのうちに冬場のテントで寝る方法も伝授します。コツが有るんです。相棒は何時も言っています、普通にしゃべっていたと思ったら、もう寝ていた絶対に敵わない
2012/12/1 22:09
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