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町内のやかましい、爺さんが吠えていると思って見てください、前記北穂高岳登山の翌日を書きます。
北穂沢の怖い人たちから解放された、翌日ザイテングラードから奥穂高小屋まで登りましたが、写真に有るようにかなりの数の登山者が先行と後方に居ました。朝早いため雪が締まりアイゼンが良く効きあっという間に小屋につきましたが、誰一人奥穂高の方に行きません、前にいたパティーに聞いてみました「奥穂高に登るのでは無いのですか？」「行こうと思っていますが雪が悪く登れません」私たち以外のパティーは引き返すか、涸沢岳の方に向かっています。
ちょっと夏道を登り、雪の感じを見ましたが、少し腐っていますがザイルを持参しなかったため、判断が難しかったのですが、登れない事は無いと判断して、あの急傾斜の雪壁に向かいました。夏道の鎖は掘り出さないと使えず、私一人ならこなせますが、初心者がいるため、ちょっと考えて下山用のルートを見て駄目なら引き返すかと、かんがえました。右側に有る下山用ルートは足下に小屋の屋根が見える、70度位の雪田で雪がべったり付いて居ましたが、バケツ（膝までのスタンス）を掘ればと登れる思い10m位傾斜のきつい雪をホールドを作り登り切りました。
悪場を出た後は、何時もと変わらず雪があまり無い稜線歩きで頂上に付きましたが、その日小屋から登ったのは私たちだけでした。他のパーティは皆若く、ザイルを持っていたパーティも居ましたが登ってきませんでした。反対側の前穂高から単独行の２人に出会いましたが、夏道の方に行き、私たちが帰りに、他の方に行くのを見て、彼らも引き返して来ました。
つくづく、今の登山者の登山技術低下とルートファインディングの悪さを感じました。登山技術は訓練で補えますが、ルートファインディングは天性の物が有り、一朝一石では養えません（私も初めての山では良く間違えます。）どんな事を起きても、対処出来る体力と判断力を養ってください。その後に技術です。
７年前に念願の上高地岳沢より入山して、槍ヶ岳、三俣蓮華、水晶、針ノ木、唐松、代馬から栂海新道で親知らず日本海までの予定で、単独幕営全山縦走を計画し、同人の仲間の助けを借りて、途中の縦走路に燃料と食料を２カ所デポしておいて、縦走開始しました。縦走中に唐松岳を過ぎて不帰�曲�の下りで（写真3中央右側）、登山者が数人立ち止まって居ます。5分位待っても動かず、ショートカットして岩場を降りて見ると、岩のエッジ状になったルート上で女子高生が数人動け無くなっています。手前のクロワール状になった60度位の岩場を降りられそうなので、女子高生の2m位横を通過して抜かしました。リッジ状の岩場に跨っているため、登ることも降りることも出来なくなって「すいません助けてください」と動けない女子高生に哀願されましたが、後ろの方に顧問の先生とおぼしき人が2人いますので、「こんな所に連れてくる方が、可笑しい」先生に向かって「なぜ練習をして連れてこないのですか？」顧問の先生は無言でこちらを見ています。私は無視をして直ぐ横の岩場を降りて幕場に向かいました。
私は間違えていないと、今でも思っています。山は自己責任と自己満足の世界です。他人に迷惑や危険な行為をしてはいけませんと、思っているため、登山技術を先輩より教わって、15-18才の時丹沢に、毎週通い修行してしてきました。そのかわり社会生活をかなり犠牲にして山を優先して、現在に至っています。
PS、私の写真は全て私が撮ったオリジナルです。お使いの方はご自由にお使いください。
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