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#朝ラン #早朝ラン #ランニング
オーディブルは前野ウルド浩太郎 『バッタを倒しにアフリカへ』が今朝でおしまい。
ついにバッタの大群と遭遇したウルド氏。緑色の全身タイツに身を包み、「さあ、むさぼり喰うがよい」とバンザイをして群れの中に身を投じるも、華麗にスルーされる。バッタに食われたいという少年の頃からの夢はかなわなかったが、大量のデータがウルド氏の手元に残った。希望は手の中にある。あとは論文にして発表するだけだ。
あとがきに出てきたラマダンの効用について。
「一度、ラマダン中とは知らずに野外調査に出向いたことがあるが、炎天下でもモーリタニア人は一口も水を飲まなかったので、熱中症にならないか心配していた。ただでさえ厳しい自然環境なのに、何ゆえ過酷な状況にその身を追い込むのか。答えを求めて自分も彼らに倣ってたった3日間ではあるが、ラマダンをしてみた。すると、断食中は確かにつらいが、そこから解放されたとき、水を自由に飲めることがこんなにも幸せなことだったのかと思い知らされた。明らかに幸せのハードルが下がっており、ほんの些細なことにもで幸せを感じる体質になっていた。おかげで日常生活には幸せがたくさん詰まっていることに気づき、日々の暮らしが楽に感じられた。
ラマダンとは、物や人に頼らずとも幸せを感じるために編み出された、知恵の結晶なのではなかろうか。」
「日本に帰国し、半年も経つとせっかくの感性は失われていった。人は、際限なく幸せを追い求める動物で、どうやら「当たり前の生活」に不満を感じ、より質の高いモノでなければ満足しなくなるようだ。ありがたやと拝んで食べていたコンビニ飯に不満を覚えるようになったら、快適な日常生活を取り戻すために、なんちゃってラマダンを決行する。たったこれだけで、お金をかけずに幸せのグレードアップができる。」
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