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2025年01月14日 13:44朝ラン全体に公開

【12キロ走】洗足池公園→円融寺通り→五本木【朝ラン】

【12キロ走】東根公園→呑川柿の木坂支流緑道→柿の木坂通り→都立大→呑川緑道→東京科学大→大岡山→洗足池公園1周→北千束五差路→洗足→円融寺通り→東急バス目黒営業所→目黒病院→十日森稲荷→五本木→駒沢通り→ファミマ下馬駒沢通り→環七野沢→東根公園【朝ラン】

先週末の山行の筋肉痛がだいぶ残ってたので、軽く刺激を入れるつもりでゆっくりジョグ。動く出す前は階段を降りるのにも難儀したけど、帰ってきたら、ほとんど違和感は消えてた。五本木から目黒郵便局へとつながる道はほとんど完成してるように見えるけど、開通はいつなのかな?

#朝ラン #早朝ラン #ランニング

オーディブルはアイザック・アシモフ『銀河帝国興亡史Ⅰ ファウンデーション』を今朝から聞き始める。Kindle版はずいぶん前に入手してたんだけど、読む時間がなくて、シリーズ3巻がオーディブルに収録されたのを機に、いよいよファウンデーションの世界にダイブする決意を固めた。

第1部「心理歴史学者」より。

幾多のパラメータを計算し、人間集団の行動を統計学的に予測するための心理歴史学(サイコヒストリー)。十分な数の母集団が必要で(特定の個人の未来を予測することはできない)、「人間集団の反応が真に任意のものであるためには、その集団自体が心理歴史学的分析に気づいていないこと」が前提だという。「人間にはこんな特徴がある」と新しい発見を声高に主張すればするほど、その特徴が再現される可能性が低くなるという心理学系の実験によくありがちな問題を、「気づいていない」ことを前提とすることで、巧妙に避けている。そう、知ってしまった以上、それを「織り込んで」行動せざるを得ないのが人間なのだ。

天才心理歴史学者ハリ・セルダンは、帝都トランターを中心に1万2000年にわたって銀河系に君臨してきた銀河帝国がいままさに衰退の道をたどりつつあり、5世紀後には崩壊すると予測して、銀河帝国から「大鴉(レイヴン)」と呼ばれ忌み嫌われていた。セルダン博士は裁判にかけられ、「人類の全体の歴史は変更できますか?」と問われ、「できるが、非常な困難が伴います」と答える。ちなみに「大鴉(The Raven)」はエドガー・アラン・ポーによる物語詩で、恋人レノーアを亡くして嘆き悲しむ主人公が、何を聞かれても「Nevermore(二度とない)」としか答えない大鴉との対話を通じて次第に精神を病み、発狂していくさまを描き、各国語に翻訳されてベストセラーに。フランス語版の翻訳者はステファヌ・マラルメ、挿絵はエドゥアール・マネが担当している。

セルダン「惑星全体の人々の心理歴史学的な流れは、きわめて強力な慣性を持っています。それが変化するには、それと同等の慣性を持つものと出逢わなかればなりません。同じくらいの人数の人々が関係するか、まrたは、人数が比較的少ない場合には、変化のための膨大な時間を見込まなければなりません。おわかりですか?」
審問官「わかると思います。もし非常に大勢の人々がトランターを滅亡させないように働くと決意すれば、トランターは滅びずにすみますね」
セルダン「そのとおりです」
審問官「10万人くらいの人が?(セルダンプロジェクトに参加している人の合計は98,572人とされている)」
セルダン「とんでもない。それではとても足りません」
審問官「本当ですか?」
セルダン「トランターの人口は400億人以上であることを考えてください。さらに、滅亡に向かう流れはトランターにあるだけでなく、帝国全体にあり、帝国には1に0を18個つけた人数の人間が含まれていることを、考えてください」
審問官「なるほど、では、たぶん、10万人の者とその子孫が500年にわたって努力すれば、その流れを変えられるのでしょうね?」
セルダン「残念ながらだめでしょう。500年ではあまりに短すぎます」
審問官「それではうかがいますが、あなたの10万人の目的はなんですか?(セルダンを反逆者とする罠をしかけてきた)」
セルダン「滅亡の影響を最小限度にとどめるためです」「説明は簡単です。きたるべきトランターの滅亡そのものは、人類発展の筋道の中で孤立した出来事ではありません。それは、何世紀も前に始まり、そして継続的にテンポを速めている複雑なドラマのクライマックスになるでしょう。諸君、わたしは進行中の銀河帝国の衰退と滅亡のことを言っているのです」
審問官「セルダン博士、あなたは気づいておられるのですか? 1000兆の人間の善意と愛に支えられ、1万2000年にわたって連綿と存続してきた帝国のことを、自分が言っているのだということを?」
セルダン「わたしは帝国の現状も、過去の歴史も両方知っております。不遜の気持ちなしに申し上げますが、わたしはこの部屋のだれよりも、その事をよく知っていると主張しなければなりません」
審問官「そして、その滅亡を予言されるわけですね?」
セルダン「これは数学によってなされた予言です。道徳的判断は少しも含んでおりません。個人的には、このような見通しを遺憾に思っております。たとえ、帝国は悪いものだと認定するとしても(わたしはそんな認定はいたしませんが)、その滅亡の後にやってくる無政府状態はもった悪いものです。わたしのプロジェクトが闘うと誓っているのは、その無政府状態に対してなのです。しかし、諸君、帝国の滅亡は大きな出来事です。容易なことでは、それを相手に闘うことはできません。それは勃興する官僚主義、衰退する指導力、階級の固定、好奇心の抑圧ーーその他何百もの要素によって支配されています。さっきも申し上げたとおり、この状態は何世紀もの間進行してきています。これはあまりにも大規模な運動であって、とても押しとどめることはできません」
セルダン「帝国は、その良いものすべてを道連れにして、消滅します。その蓄積した知識は朽ち果て、それが保持していた秩序は消滅するでしょう。星間戦争が果てしもなく続くでしょう。星間貿易は衰退するでしょう。人口は減少し、諸世界は銀河系の主体との接触を失うでしょうーーこういった状態が残るでしょう」
審問官「永久にですか?」
セルダン「没落を予言できる心理歴史学者は、それに続く暗黒時代のことを述べることもできます。諸君、帝国はたったいま言われたように、1万2000年どころか、3万年続くでしょう。第二帝国が勃興しますが、それとわれわれの文明との間に、1000世代の人類の苦難の時代が来ることになるでしょう。われわれはそれと闘わなければならないのです」
審問官「あなたの言うことは矛盾しています。さっきあなたはトランターの崩壊を防ぐことはできないといわれた。それなら、たぶん、帝国の没落ーーいわゆる没落ーーも防ぐことはできないでしょう」
セルダン「わたしはここで没落を防ぐことができるとは言えません。しかし、それに続く空白期間を短縮するには、まだ手遅れではありません。諸君、もし今、わたしのグループの活動が許されるならば、無政府状態の継続を一千年紀(ミレニアム)にまで短縮することができるでしょう。われわれは今や歴史上デリケートな時期にさしかかっています。突進してくる巨大な出来事の塊りの向きを、ほんのわずかーーほんのわずかーー逸らしてやらなければなりません。大きく逸らすことはできませんが、それでも、人類の歴史から2万9000年の悲惨な時代を取り除くには充分です」
審問官「それを、どのようにしてやるのですか?」
セルダン「人類の知識を救うことによってです。人間の知識の総体は一個人の手に余ります。何千人の手にも余ります。われわれの社会組織の崩壊とともに、科学は百万もの断片に分解してしまうでしょう。各個人は知るべき事柄のごく微小な断面を多量に知るだけです。それらは単独では無力で、利用価値のないものです。科学知識の無意味な断片は伝承されないでしょう。それらは世代を経るに従って消えていくでしょう。しかし、もし今われわらがあらゆる知識の集大成をしておけば、それは決して消滅することはないでしょう。後世の者はその上に文明を築くことができ、かれら自身が再発見する必要はなくなるでしょう。3万年の努力は1000年ですむことになるでしょう」
審問官「このすべてがーー」
セルダン「わたしのプロジェクトのすべたが、つまり、妻子を伴った3万人のわたしのスタッフが銀河百科辞典(エンサイクロペディア・ギャラクティカ)の準備に没頭しています。この事業はかれらが生きている間には完成しないでしょう。わたしの命は、それが確実に開始されるのを見届ける時点までももたないでしょう。しかし、トランターの滅亡の時までには、それは完成し、そのコピーは銀河系内のすべての主要な図書館に備えられることになるでしょう」

銀河帝国の事実上の皇帝リンジ・チェンとセルダン博士との取り決めにより、セルダン博士の一行(2万家族)は、銀河系の縁にある惑星ターミナス(Terminus)へと追放される。が、これも心理歴史学者セルダンの計画の一部だった。

第2部「百科辞典編纂者」より。

惑星ターミナスに百科辞典第一財団(第一ファウンデーション)が設立されて50年。鉱物資源もなく、一度も植民されたことのない銀河系最果ての惑星ターミナスに定住し、原資料を収集し、編纂にあけくれ、いよいよ5年後に銀河百科辞典の第1巻が刊行されるというタイミング。だが、ターミナスを取り巻く環境は風雲急を告げていた。銀河帝国の最外縁にある2つの星区アナクレオンとスミルノが事実上帝国の支配から脱して勢力争いをはじめ、アナクレオン王はターミナスに使節を寄越して、自分たちの支配下に入れと脅してきたのだ。

科学やデータを軽視し、自分たちの見たいものしか見ようとしない結果、自分たちが滅亡への坂道を転げ落ちていることにさえ気づかないポピュリストと、「政治にはタッチしない、我々は科学者だ」と正論をかますだけでリアルポリティクスの(悪)影響から目を逸らそうとする、ある意味「お花畑」な科学者との議論はいつだって噛み合わない。1950年代初頭に書かれた作品とは思えないほどのリアリティでおったまげる。なんだこれ。なんで、この年になるまで読まないで来てしまったのか??? いや、いまこの作品を読めることに感謝すべきなのか。

ファウンデーション設立50執念記念式典では、セルダン博士の霊廟が開くという。そこにはセルダンからのメッセージが残されているかもしれないという。ワクワクが止まらない!
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