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#朝ラン #早朝ラン #ランニング
オーディブルはM.W.クレイヴン『ボタニカルの殺人 下巻』の続き。
亜麻仁油と銃身の内部を掃除するためのクリーニングクロスの切れ端から、エステル・ドイルの父親が手入れをしていたはずの散弾銃の保管場所を探していたポーたちは、父親の書斎に隠し扉があることを突き止める。消えた殺人犯は、捜査のあいだずっとそこに身を潜めていたのだ。
ボタニスト=フレデリック・ベックの手口は、予想通り、エステル・ドイルによって見破られた。被害者は遅効性のカプセルに仕込んだ毒をすでに胃の中に保持しており、あとは時限爆弾が爆発するのを待つだけでよかったのだ。次のターゲットだったダグラス・ソルトは緊急で腹部切開手術を受け、胃の内容物からリシン入りの錠剤が見つかった。ドイルの見立ては正しかった。
フレデリック・ベックは難病の妻の治療薬を発見するために奔走した悲劇の天才ではなかった。彼は妻の病名を知ったうえで、違法な臨床試験の手間をすっ飛ばすために、彼女と結婚したのだ。学者仲間だったエステル・ドイルは、妻からその真相を聞いていた。だから、エステル・ドイルは狙われたのだ。
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