![]() |
北は月山、東は笹谷峠から二口山塊付近、西は朝日連峰・飯豊連峰まで、南は福島県の北部という範囲になる。この中にたくさんの山があるわけだけど、今回は百名山に絞って考えていく。
● 七つの百名山
この範囲内に七つの深田百名山がある。北から月山、朝日連峰、蔵王連峰、飯豊連峰、吾妻連峰、安達太良山、磐梯山である。それぞれ2000m級の標高でキレイに揃っている。
月山と磐梯山の2つが独立峰で、他の5つは全部「連峰」になる。連峰は最高地点が百名山として一つ数えられただけで、実際はそれに並び立つ山頂が他に2〜3以上ある。稜線を歩いてお互いを異なる方向から眺めることができる。
この中に火山の複合体もあれば、火山でない隆起山脈もある。火口から噴煙をあげている活動中の火山も複数ある。そこは植物が存在しない月か火星のような場所になる。
一方で、全ての山で高山植物の息吹や新緑・紅葉の植生を楽しむこともできる。コマクサやクロユリといった珍しい高山植物が咲く山もある。イイデリンドウといった固有種が存在するものもある。
火山はどちらかというと温泉やスキー場の存在によってアクセスが容易で、高い地点から登山を開始できる。そのため登頂も比較的容易である。朝日と飯豊の隆起山脈は地元の人間にとってもアクセスが難しく、登頂までも厳しい道のりになる。
このようにバラエティに富んだ著名な山が七つもあり、全部日帰り登山が可能なのだから、けっこう贅沢な話しではないだろうか?
● オマケ
月山の北に鳥海山もあるけど、これは遠すぎて日帰り登山は考えにくい。会津盆地の先の燧ケ岳や三倉山や那須岳といった2000m級の山も同様である。一度、登山口までドライブで行って、クルマ移動の行程を確かめないと登山の計画も立てられない。
これは2000m級の話しで、1500m級に高度を落とすとさらに登山の対象が増える。雁戸山や祝瓶山といった百名山の副峰的な山や、村山葉山・船形連峰といった単独の山がある。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する