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2/5から予想外のモーレツな寒波が到来した。それで今現在の屋根からの落雪はこうなった。真ん中にあるのはスノーダンプで、両脇の雪壁の高さは3mくらいになった。
今までオレンジの点線を越えたことはない。これほどの高さは震災の年以来かな？
通常は青の矢印の間を行ったり来たりする。今回の大雪の前もこの図の半分くらいの高さで、「まぁ今年は例年通りの積雪量だナ」と思っていたところだった。
図�◆Ю稱匹領�
�，寮稱匹領△砲倭襯�ラスがあり、「ズドドド！」って轟音を立てて落ちてくる雪塊が内側に転がるとガラスを割ってしまう。
なので足で踏んでスペースを作ったりスコップで除去したりする必要がある。
この作業も4〜5年に一回の記憶。直近では2022年、その前は2018年。
今回も対策を施したんだけど、ちょっと当たってしまった。
このような非生産的な除雪作業の間、私が何を考えているかというと、、、
「今年も美味しい山菜がいっぱい出てきそうだナや」
「今年は4月を過ぎても雪山登山が楽しめそうだナや」
…というものである。
若いとき、雪国暮らしでのこうした苦労に対して「何の意味があるのだろう？」と絶えず疑問に思った。
スコップで雪を投げるたびに、「この生産性のない時間や労力は何のために？？？」と自分に問いかけてしまうのだった。
…というのも、除雪作業は単純かつ適度な有酸素運動なので、思考活動も活発になるためである。黙々と作業をこなしながら黙々と考えが進むのである。
「なぜこのような暮らしを続けなくてはならないのか？」「違う選択肢もあるのでは？」「まだ若いうちにそちらを選んでも云々」
それで私が辿り着いた答えは上記のものだった。この高コストがもたらす利益に注目している。
長年の自問自答の末に、、、「雪国暮らしでかかるコストの分、何か得しているものがあるのでは？」と自ら探していくようになった。
そうして地元の山の会に入って山菜やキノコを扱う能力、地元の雪山を登る能力などを磨いていった。
田舎暮らしでは自分から主体的に楽しみを見出していく力がないと、暗い気持ちになるばかりだと思う。
私のところの不便さは雪だけではない。賃金は全国レベルで見ても低いし、ガソリンは全国でもトップレベルに高い。
ここに雪国特有のコストがかかる。灯油、スタッドレスタイヤ、除雪機（維持管理も）など。そして除雪作業の時間と労力…。
ここに何か前向きなものを見出さないと、不便さの心理的ダメージが直撃することになってしまい、愚痴しか出てこなくなる。
なので前向きに明るく生きるためには、当然にポジティブなことに注目しなくてはならないのだ。
それは人によっていろいろ違うだろう。
スキー・スノボが好きな人にとっては、都会で暮らすより移動のコストがかからず便利なのかもしれない。日本酒好きな人にとっては、美味しい地酒の宝庫かもしれない。
…他の人のことはよく知らない。私の場合は山菜・キノコといった山の幸と、全国でもトップクラスの雪の量を誇る地元の山々の登山にそれを見出したということである。
多大なコストを払って雪国で暮らしてきたけど、ここまでの20年余、私は幸せ者だったと信じている。
図��：杭甲山の山頂から見た故郷（2023）
私が真っ白な飯豊や朝日連峰を見るとき、こうした厳しい暮らしやそれを続ける尊さをもたらす存在として見ている。その複雑な気持ちはやっぱり地元の人だけのものだと思う。
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