年を取ると昔のことは結構覚えているが、直ぐの事が忘れてしまう。何のために2階に上がったのか判らないなどだ、イヤーいつも物を探している人生だ。えらい先生曰く脳機能には新しい記憶整理を受け持つ海馬と記憶保管をする大脳皮質があると言う。とすると我が脳は海馬の衰えが激しい事になる。
登山に欠かすことのできない能力に方向感覚がある。しかし年と共にこの方向感覚が劣ってくる、どうも瞬間記憶力の衰えと関係しているように思えるふしがある。濃い霧の中強風を避けながらギザギザに登った時、体の向きが頻繁に変わるが、今来た方向が北か東か西か判らない。岩陰に風を避け曇るメガネを外し地図と磁石を出すがボヤケている、なによりも今歩いてきた方向が不確かでは現在地の確認もならない。困ったものだが、まあとことん登るしかない、所詮この地図の一キロmの範囲内である(これが長年の経験)。若い頃は森深くナタメでホッとし、入るたびに変わる悪沢を極める高難度の登山で冒険心が満たされたが、今では初級の山行でも緊張の冒険心が満たされるのが老人登山のメリット?と言い聞かせる。
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