利尻山ヤムナイ沢の雪渓トレッキング

北海道利尻島の利尻山には、20年余前の夏に、職場仲間と共に沓形ルートで登ったことがあります。三眺山から先、親知らず子知らずのガレ場をトラバースし、強風に吹かれながら稜線を歩き、山頂から日本海に沈む夕日を望んで一夜を過ごしたことは、懐かしい忘れ得ぬ思い出となりました。

今回は、連れと利尻島、礼文島を訪れ、ポン山と礼文岳をトレッキングしました。
さて最終日。飛行機の時間まではまだ数時間あります。そこで思いついたのがヤムナイ沢の雪渓歩き。「山と高原地図」では、利尻島南東の鬼脇から利尻山に向かい、旅人岩の辺りまで破線が引かれ、「廃道」と記載されている先に鬼脇山、東稜とありますが、そのすぐ南側の谷に雪渓があります。

この廃道は、ネット情報では今から30年余前まで利尻山の登山コースとして使われていた「鬼脇ルート」です。
道道108号線の「←郷土資料館」の標識に従い、建物から先は奥へと続く林道が伸びています。そこから約4ｋｍ。舗装路の終点に沢があり、脇に駐車スペースがあります。ここから徒歩で沢を渡り、治山工事用の幅広の未舗装林道を進むと、右手に折れていく道が見えてきます。ここが鬼脇ルートの登山口で、「←利尻山　鬼脇→」の標識があり、「この道は、旧登山ルート（鬼脇コース）ですが、現在は廃止されたコースとなっています。」との看板が出され、「危険ですので立ち入らないでください」と。

この登山口前を通過して、更に工事用林道を奥へ進むと、歩き始めて1時間ほどで雪渓が現れます。南側から間近に見る利尻山。大きな岩壁と山頂付近の鋭い岩峰がくっきりと見えています。
この時季、雪渓は表面が柔らかく、滑り止めは不要で、涼しい風に吹かれながら暫くの間、久しぶりに対面した利尻山を眺めました。また、あの山頂に登りたいです。

なお、ヤムナイ沢は一部のガイドブックに記載があり、私もそれで存在を知りました。
雪渓も時期によっては崩落したり、落石があったりしますので、気軽には入らない方がよいと思います。

帰路。利尻空港に向かう途中、沓形にあるラーメン店・味楽（みらく）さんに寄りました。
なんでも、「日本一行きにくいピブグルマンの店」で超有名らしく、折角近くに来たのだから、人気の焼き醤油ラーメンを食べようと思ったのです。
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/hokkaido/A0109/A010906/1007519/top_amp/%3Fusqp%3Dmq331AQFKAGwASA%253D
ところが何と！？　(￣□￣;)!!
臨時休業の看板が出ているじゃないですか。
(； ･`ω･´)　残念…
現在、新横浜ラーメン博物館に出店中らしく、行ってみようか思案中です。

写真1は、道道108号線からの林道への入口（「←郷土資料館」の標識あり）
写真2は、鬼脇ルートの登山口の様子
写真3は、ヤムナイ沢の雪渓です。