先日の台風と大雨で、山は想像以上に悲惨な状態です。
山を1年歩き続けてこんなに荒れた姿を見るのは初めてのことで、好きだった道が崩落していたり、近隣で暮らす方々はとても通常とは言えないような生活を強いられていたり。
歩き回ることで、それを目の当たりにし、わたしはほんとにこんなに山で遊ばせてもらってるのに、このままでいいのかなって考えてました。
なにかわたしにできること、ないのかなって。
そして日々、インターネットでボランティア募集の情報を集めてようやく今日、参加するに至りました。
とうきょう林業サポート隊
https://ringyou-support.tokyo
このボランティアは、特に今回の台風とは関係はありませんが、林業を通して山を整備する、という意味で有意義だと思います。
今日の作業は枝打ち、というものでよぶんな枝や枯れ枝を切り落とし、木材として使用する樹木を整えるものです。
まずは昇降機という器具の使い方を教わります。
何か、大掛かりな機械なのかと思いきや、自分の足で木に登るための補助器具!
今日はひのきの枝打ちで、現場に到着すると早速、昇降機を使って木に登ります。
そして目の前に現れる小枝をのこぎりを使って次から次へと切り落としていき、切り落としては登っていきます。
初めのうちは、こわくて身体が強張り上手に動くとこともままならない状態でしたが、昇降機と安全帯を信じて身体をあずければ、すいすい登っていくことができます。
今日は1本のひのきを完成させることはできませんでしたが、それでも作業を終えて自分の枝打ちした木を見上げると、なかなかの出来栄えにほれぼれ。
山道を歩いているとき、よく小枝が積み重ねてあるのを見かけましたが、これがこの、枝打ち作業の現場だったのだなあと、合点がいきました。
それにしても、もくもくとひとりで、登っては切り、登っては切り、という作業は山歩きにも通じるものがあり、わたしの性に合う作業です。
今日はてっぺんまでは登れなかったけど、それでもひとつ枝を落とすたび、空が開けて明るくなる瞬間は、さながらビクトリーロードから山頂へ立つときの高揚感に似たものもあります。
今日の現場はわたしも行き慣れた山の、まだ歩いたことのない尾根の斜面でした。
てっぺんまで行けたら、見慣れた山の姿が見られたのだろうな、と思うとちょっと悔しい。
そして、大好きな山との関係も、遊ばせてもらっているだけだった立場から、ほんのちょっとだけ主体的に山と向き合うものになれたのかな、と思えるようになりました。
サラリーマンの立場だと毎回参加するわけにも行きませんが、今後も少しずつ機会を作って、自分の遊び場を少しでも自分の手で整えていけるようになりたいな。
そしたら、いわゆる自立した登山者として、違った目線からもっと山を愛せるようになれる気がします。
あ、今回のボランティア参加のために、スパイク付きの地下足袋を購入しました。
山で猟をしている方が履いているのは見たことありますが、これはこれでなかなか使い勝手がいいですね。
つるっつるの赤土などにはかなり、効果を発揮しそうです笑
その行動力に頭下がります(_ _)
昇降機を上がるようなボランティアって、なかなか経験できないですね。
いえいえ、もう、とにかく、はちゃめちゃになった高尾近辺の道を見ていたらほんと、泣けちゃって……
なんでもいいから、山、そして山に関わるもの、人、こと、何か少しでも力になりたかったんですよ
財力あれば、ばばんと募金!とかできるけど今のわたしにあるのは無駄な体力だけなので笑
昇降機、めっちゃ楽しいですね!
ただ、使い方がへたっぴなのか、あざだらけになってます……
こんにちは✨
昇降機でするするのぼって行く人はすべて男前に見えてしまう、マツコと申します。
数年前に某資格の講習で何回か施業したけど、それっきりです。林業サポート隊は都報で見て興味をもっておりました。
日記を拝見して、また林業への興味がむくむくと…(^_^)。
コブ付きですが、コブが大きくなったら、サポート隊でお会いできるといいですね✨
マツコさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
林業、かっこいいですよね。
このボランティアに行き着いたきっかけも、地下鉄の車内で見かけた「緑の雇用」という林業の就職支援イベントの吊り広告だったんです。
あと15年若かったら、飛び込んじゃったかも笑
サポート隊に限らず、どこかの山でお会いすることが有ればよろしくお願いします。
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