山にはそれぞれ固有の匂いや音、色彩や触感、さらに水や空気の味もあると思います。
これらの微妙な違いを識別し愛でるためには、感覚を磨くだけでなく体調もベストの状態に保つ必要があるでしょう。
自身の力量や体調が整わないまま難易度の高い山行をしても、折角の山を満足に「味わう」ことは叶わず、最悪の場合遭難に至ることもあり得ます。
登山をリタイアした、私が言うのもおこがましいのですが、汗だくで息を切らし、ひたすら地べたを見つめる山行よりは、難易度を下げてでも余裕をもって山を味わいたいものです。
一方で、ピークハントやタイムトライアルなどを目的とした登山やレースでは、情緒的な「味わい」は二の次になることも理解できます。
山を目指す人の行動や目的は様々で、答えもまた人の数だけあるのでしょう。
【写真1 藪沢カール】 【写真2 北岳西面】 1969年夏
学生時代(1966年)に甲斐駒からここを登り、一旦、両俣小屋まで下り、北岳を登り返して光岳まで縦走した思い出が蘇ります
なので、Yskawa様は私と同じくらいのお年かなと思いました
最近、私も脚力が落ちてきたのを実感しますが、今の自分にふさわしい山を探して、若い人に道を譲りながら無理をしないでゆっくりと歩いてます
書かれていることに全く同感です
若い頃に歩いたコースを今のペースで歩いていると、昔は気がつかなかった、花や木々、風景に出合います
yskawa様どうぞお元気で!たまには霧ヶ峰など軽いハイキングなどされたらいかがですか
コメントいただき有難うございます。
光岳までの縦走とは凄いですね。当時の登山環境では食料だけでもかなりの重量になったと思います。
私の場合、写真の山行では甲斐駒から塩見までの縦走で三伏峠から下山しました。
やはり両俣へ降りて北岳へ登り返しましたが、若かったせいか覚悟して取りついた急登も意外とあっさりクリアできました。写真2には中白根沢の頭が写っています。
alpさんのおっしゃるように、私も日常の散歩コースで新しい発見や感動に出会うことがあります。
霧ヶ峰もいいですね。今は車でアプローチ出来るし。
半世紀以上昔、高校の夏休みに美ヶ原から霧ヶ峰、蓼科山、北八ツと歩きました。
alpさん、いつまでもお元気で山を味わってください。
alpです
先日、60代の後輩を誘い、何度も歩いて混雑している奥白根には敢えて登らず、たおやかな五色山からコマクサの前白根を歩き、五色沼に降り、ムシトリスミレの群生を見て下りました
前白根は数十年振りでしたが、割と静かでのんびり歩けました
前白根から五色沼の記録を拝読しました。
今の私には望めない山行で、羨ましい限りです。
燧やコマクサの写真に昔の記憶が重なります。
6月から7月中旬は高山植物を訪ねるのに最適ですね。
学生時代の南アルプス縦走の最後は光岳から寸又峡へ降りました
百俣沢の頭から沢へ下り、そこから枕木の残る森林軌道跡を辿り寸又峡を目指しましたが、地図でもわかるように川が蛇行しておりとても長い道のりでした。疲れているのと歩幅が枕木の間隔と合わず、登山靴の先が何度も枕木へ躓き辛かったです
結局一日では降りきれず、途中の砂利でかなり埋没した千頭ダムで幕営しましたが、夏の日差しで暑くなっている砂利からの熱で夜になっても汗びっしょり!
翌日、寸又峡から大井川鉄道を乗り継いで東海道線で帰宅の途に着きましたが、空いていたので座りましたが、私たちの周りにいた人が避けるように場所を移動しました
後でわかったことですが、2週間以上風呂に入らない私達の汗と垢の匂いがかなり酷かったのが原因でした
寸又川沿いの森林軌道歩きの過酷さは、当時の山行記でも読むことが出来ます。
私は中学生の夏休みに寸又峡温泉へキャンプに行き、沢口山へ登りました。
この時初めて南アルプス南部の山々(光岳、大無間山、朝日岳など)の名を知りました。
alpさんのパーティーも寸又峡に1泊すれば、無料の露天風呂があったのに残念でしたね。
寸又峡には森林鉄道の木材搬出トロッコがまだ走っていました。
私が光岳に登ったのは高校時代の夏ですが、転付峠を越えて二軒小屋へ入り、悪沢岳から縦走し、光岳は茶臼岳からピストンして畑薙へ下山しました。
プランを立てた先輩達は、日程の制限もあり過酷な軌道歩きを敬遠したのでしょう。
当時の南アルプスはアプローチの悪さもあり、ストイックな山行を強いられる山が多かったように思います。
コメントありがとうございます
そうですよねー
今なら、絶対に入浴して帰ったと思います😅
私は先日白山の別山に避難小屋泊まりで行きました。
多くの人は日帰りですが、小屋に泊まることで早朝の山の空気を吸い、日が昇るに連れて刻々と変わる山の色彩など、早朝の山を味わいながら歩きました。
そう、歩きながら山を味わっているなと思いました。
日帰りでないと無理な山は10時間かけても歩き通しますが、山で泊まれるならゆったりとした時間を楽しみたいなと思っています。
コメントいただき有難うございます。
確かに標準的な行程に縛られずに、避難小屋やキャンプサイトを利用すると、思いがけず素晴らしいプレゼントに恵まれることがありますね。
「誰もいなくなった山頂で夕焼けや星空を独り占め」のような。
私もお気に入りの避難小屋に泊る目的で、水を担ぎ山へ入ったことがあります。
mayutsuboさんが、ゆったりした山の時間を楽しめますように。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する