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3年ぶりの山鉾巡行ということで、解説の中では「継承」という言葉が良く使われていました。
確かに京都の祭りは、祇園祭以外にも葵祭など平安時代から脈々と受け継がれてきた由緒あるものが数多くあります。
その継承のエネルギーはどこから湧き上がってくるのか、とても興味があります。
以前家内と祇園祭を見に行った時に、月鉾の中を案内してくれたお兄さんと話をしました。
「自分は子供の頃から囃子方を勤めていて、祇園祭に関わり続けたいので東京の大学は諦め、地元の大学に通っています」とのことでした。
この様な人々を育む土地柄や、その文化を応援してきたスポンサー(貴族や大名、豪商、今は企業やCF)無くしては成り立たない継承文化だと思います。
京都以外にも人々が苦労を重ねて継承している祭り文化が全国にあるのでしょう。
その様な文化を持っていることは、日本人として誇って良いと思います。
振り返って、私達の「登山文化」というものは継承されるものでしょうか。
日本に古くからある山岳信仰や修験道は別格として、明治に渡来した近代アルピニズムから現代のトレラン、ボルダリングまで登山?の形は様々に進化しています。
また情報の共有方法もIT社会の中で変貌しており、この「ヤマレコ」も将来、登山文化の継承に大きく寄与したと評価されるかもしれません。

先人から後輩や次世代人へ継承すべき「登山文化」とは、登攀技術や実績ではなく、精神的なもの「自然への畏怖」なのかなと考えています。

【写真1】長刀鉾 【写真2】辻回し 【写真3】山鉾解体中
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