また田圃もあったので蛙や蛇も当たり前のように生息していました。🐸🐍
そんな環境で、子供の私が夏に憧れたのは「オニヤンマ」でした。
他のトンボ(シオカラやムギワラなど)と異なり、大きな体躯で悠々と谷戸の奥から出口まで行ったり来たりパトロールする姿は、大将の貫禄がありました。
めったに羽を休めないので、虫取り網で捕まえることは、私には難しく、唯一のチャンスは家への閉じ込めでした。
オニヤンマは開け放った民家の座敷へ入ってくることがあり、座敷内を一回りして出てゆくのですが、私が住んでいた古家も、夏は縁側のガラス戸や座敷の障子を開け放って暮らしていました。
オニヤンマが座敷へ入って来るのを見かけたら、一回りパトロールをしてまたやって来る可能性があるので、ガラス戸を閉める準備をして再訪を待ちます。
うまい具合にまたやってきたら、座敷へ入ると同時に戸を閉めて閉じ込めます。
独りでは取り逃がすことが多く、母などに手伝ってもらい何度か捕まえることが出来ました
オニヤンマは強力なあごを持っているので、指先などを噛まれると結構痛い思いをします。
それでも捕まえたのが嬉しくて、齧られながら胴に糸を巻いて飛ばしたり、蚊帳の中に放したりして遊びました。
終いには、「蚊やハエを採る益虫だから」と母や父に言われてしぶしぶ外へ放してやりました。
中学生時代に、トンボを英語でドラゴンフライ(Dragonfly)ということを知った時は、オニヤンマを思い出して何か嬉しくなりました。

谷戸の田圃は埋め立てられて住宅が建ち、小川も暗渠になって何時からかオニヤンマのパトロールも見かけなくなりました。

【NHKものすごい図鑑オニヤンマ】
https://www.nhk.or.jp/school/zukan/dragonfly/
はじめまして。
オニヤンマ、日本におけるトンボの王様ですよね。
おっさんになった今ではそうでもないですが、子供の頃に見たオニヤンマはかなり大きく、初めて捕まえることができたときはかなり興奮したのを覚えています。
オニヤンマの青バージョンともいえる、「オオルリボシヤンマ」も好きでした。
自分の場合は、母方の実家が新潟のかなりの山奥で裏山があったので、夏休みに帰省したときは虫取り網を持って駆け回ったものです。
農道で待ち構えているとオニヤンマがパトロールに飛んでくるので、虫取り網さえあれば比較的簡単に捕まえることができました。
先日登った矢筈ヶ山の山頂ですっごく久しぶりに実物のオニヤンマを見かけたので、捕まえようとしましたが、やはり素手ではムリでしたw
近年の山業界(?)では「おにやんま君」という虫除けグッズがありますが、自分もお世話になっています。
コメントいただき有難うございます。
私の住んでいたところは、比較的海に近い半分住宅地の谷戸だったので、オニヤンマは当時でも希少でした。
生態はよく知りませんが、一本の谷戸を占有してパトロールするには、熾烈な縄張り争いがあったのかもしれません。
残念ながら「オオルリボシヤンマ」は見たことがありませんが、綺麗そうですね。
「おにやんま君」のことは、ネットで見かけて知っています。
フィギュアが虫よけになるということは、両親が言っていた「オニヤンマは益虫」が正しかったのですね。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する