「自分にとって一生モンは何だろう」と身の周りを見渡しても、古いものは沢山あるけど、果たしてそれが「一生モン」と言えるのか疑問です。
家内から「みっともないから捨てろ」と言われている衣類、物置で今は出番のない「キャンプ道具」や「山道具」などは、過去に対する私の未練そのものです。
道具は使わなければ(所有する)意味が無いと思うので、私には「一生モン」を持つ資格は無さそうです。
私の見聞した「一生モン」は、だいぶ前に閉店した、隣町の居酒屋 の老板長が愛用していた包丁です。
その板長は、長年の研ぎで刃身が柄よりも短くなり、ペティナイフのようになった元包丁で料理を作り、店を仕切っていました。🔪
カウンター越しに尋ねると、「新しい包丁も試したけど、やはりこれでなければだめだ」とのことでした。
きっとその包丁は板長の体の一部になっていて、彼と共に老い、思うように機能しなくなったのを機会に店を閉めたのかもしれません。
私にはもう、そのような道具には縁が無さそうです。
【写真】捨てられないキャップ(元はネイビー)
コメントいただき、有難うございます。
「喪失感が大きい」確かにおっしゃる通りだと思います。
その道具にまつわる私だけの記憶(物語り)があり、容易には捨て去れないですよね。
私の場合の「一生モン」を言えそうなものを探してみました。就職で実家を出た後に借家住まいに変わって購入した当時の物(35年前)が意外にありました。
・スチール棚
・包丁+砥石
・各種工具類
・食器類(小皿、どんぶり、スプーン)
・蛍光灯の電気スタンド
・長袖シャツ1着
家電製品はほとんど生き残っていませんでしたが、蛍光灯の電気スタンドだけは今でも現役で、今もキーボードを照らしています。
包丁は時々自分で研いで使い続けています。若い頃はコンビニ弁当やインスタント食品が多くてあまり包丁の出番はありませんでしたが、ある程度齢をとってからは真面目に自炊しているので毎日使っています。記憶が薄いのですが「まないた」は一度買い替えたような気がします。
衣類は擦り切れたり穴が開いたりで長期間持ちませんが、長袖の1着だけはあまり着る機会が無かったので生き残っています。幸いにして二十歳の頃と体形は変わっていなので今でも着られます。
山道具の多くは一部を除き消耗品に近いので、山に登り始めた当初のものは何も残っていませんね。おそらく一番古いものはピッケルだと思いますが、雪山に登り始めたのが約20年前なので20年ものです。当時購入したアイゼンは歯が摩耗しすぎて現役引退です。ワカンに至ってはいくつ買い替えたことか。何だかんだでよく壊れましたが、1代前のものは往路でデポしておいたら帰りに無くなっていました(涙)
コメントいただき有難うございます。
たくさんの一生モンに囲まれて生活されているようですね。
愛用されている道具たちも幸せでしょう。
確かに山道具は消耗品が多く、古いものを大事に使いすぎると時には命にかかわりますね。
コメントを読み、昔使っていた芦峅ワカンを懐かしく想い出します。
くさび形の木の爪がついていました。
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