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1920年代後半のシャモニーを舞台にした小説。原作は1941年で、1956年に『ザイルのトップ』《近藤仁訳》[白水社]というタイトルで出されて、当時の登山家たちに愛読されたそうである。フリゾン=ロッシュの没後10年にあたる2009年にシャモニーの出版社から多くの写真入りの『結ばれたロープ』が限定発刊された。
<以下、裏表紙の記載より抜粋>
モンブランのまわりの山々と、麓の町のシャモニーを舞台とした、心揺さぶられる物語、名ガイドの父親を山で亡くした青年ピエール、凍傷で足先を失ったガイド見習い、畜産や農業や林業で生計をたてなからも山への情熱にかりたてられる若者たちが、困難や障害をのりこえて生きてゆく。
自身がすぐれた高山ガイドである作者が山々で経験したことを思い出し、卓越した描写力と山への愛によって作り上げた驚くべき小説である。
<以下略>
小説だけど、実在した人物や当時の状況がリアルに表現されている。1956年に訳されたものが、山の名著として現在あまり知られていないのが不思議だと思う。久々の大ヒット、おススメな一冊でした。
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