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仕込む前に、ボツリヌス菌による食中毒について調べてみたら、恐ろしいことに、自家製のソーセージの缶詰や自分で作ったレトルト食品を食べて死んだ欧米人は結構多いようです。
熱に強いと言われているボツリヌス菌は、ボツリヌス菌自体や毒は100℃で加熱すると失活して毒性がなくなるそうです。しかしながら、芽胞は120℃で4分間の加熱が必要なのだそうです。つまり、高温処理できない場合は、芽胞がボツリヌス菌となり、ボツリヌス菌が毒素を作りだし、それを加熱しないで食べてしまうと死亡までいく食中毒になる可能性があります。(芽胞は食べても害はありませんが、蜂蜜に含まれているボツリヌス菌の芽胞は乳児の体内で毒素に変わるので注意が必要です(乳児ボツリヌス症)。蜂蜜を1歳未満の乳児に食べさせてはいけない理由です。)
そこで、今回は私が納豆作りで使っている特製の圧力鍋で蒸してみることにしました。圧力鍋の内部温度は120度ぐらいなので10分も蒸せば完璧です。(市販の圧力鍋の内部温度は最高でも128℃だそうです。つまり、ポリ袋もギリギリ融けません。ポリエチレン自体には発がん性はないらしいです。)
今回は、yoneyamaさんのコメントでもあったように、納豆菌も試しました。
細菌類は自分たちの数の多さでテリトリーを争い、その勝者が他を駆逐します。納豆菌も熱に強いので、納豆菌が繁殖できればボツリヌス菌の繁殖が弱まるという考え方です。ただし、納豆菌が酸素を必要とする好気性の菌であるのに対して、ボツリヌス菌は酸素を必要としない嫌気性の菌です。さて、どちらが勝つでしょか?楽しみです。
以上のように、今回は少し科学的になってきました。
さて、いかがなりますでしょうか?
結果は約五日後のお楽しみ!

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【追記】下記のコメントに写真あり。
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↓圧力鍋の安全弁を取って温度を計っても蒸気がもれるため102℃まではいかない。
↓前もって小麦粉+水で実験した。高温で水分が沸騰して袋が膨らむが爆発はしなかった。
↓蒸し上がったポリ袋入りソーセージをホワイトリカーを噴霧したジップロックに入れた。
こんにちは・・・
嫌気性菌は酸素のある環境では繁殖しません 一方
納豆菌は酸素がないと繁殖しません。従って どちらが優勢かではなくて、保存環境が支配します。
ボツリヌス菌は耐熱土中菌の一種で大豆にも付着しています。 あとは 昔大勢の死人がでた(からし)レンコンや牛蒡にも豊富に付着しています。
もし条件が整っていて芽胞が成長したら死にます。
納豆菌もボツリヌス菌も繁殖してなくても、ソーセージの油が劣化(酸化)してお腹を壊します。古い天ぷら油を使いまわすと下痢をするのと同じです。
結果、食べるのはやめた方が良いですよ。
他の人も真似をされないように!!!
yousanさんへ、
はじめましてこんばんは!
きっと色々な知識をバックグラウンドにしてコメントしていただいたと思います。
ただ、「結果、食べるのはやめた方が良いですよ」「他の人も真似をされないように!!!」というくだりはチャレンジ精神を武器としてきた山男としては残念に聞こえます。(他の人についてはそうかもしれませんが…)
嫌気性菌が育つ環境と納豆菌の好む環境は言われるように異なりますが、実際のポリ袋の中の環境を調べるには、実践して検証することに意義があると思う訳です。そうでなければ山に登らずに炬燵の中で寝ている安全と同じです。
>もし条件が整っていて芽胞が成長したら死にます。
これは「加熱せずに食べたら」ということですよね。
油の酸化にしても、何日でどの程度の酸素濃度で酸化するのかとか、そういうことを少しずつ調べていきたいと思っています。
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