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最初は、「ポリ袋で調理する」ということ自体に目からウロコが落ちましたが、現在は「ポリ袋で簡易レトルト食品が作れないか」ということに興味が変わりつつあります。
そこで今回は、生の豚肉を使っての腐敗実験をすることにしてみました。
料理はポークソテーを前提としています。
☆腐敗実験のレシピ☆
■豚肉に軽く塩コショウします。五香粉(ウーシャンフェン)も少し振り掛けました。
■ポリ袋の空気を抜いて縛り、沸騰したお湯に5分間だけ入れました。
■5分経ったら清潔な箸でつまみ上げ、水道の流水であら熱を取りました。
■ジップロックの袋の内側にホワイトリカーで霧吹きをし、その中に豚肉入りのポリ袋を入れました。
■比較のために、同じ豚肉に塩コショウと五香粉をまぶし、生の状態でポリ袋に入れました。こちらは腐ることを前提としていますので肉は半分にしました。もったいないので

■これら二つの豚肉を我が家の縁側に5日間置きます。
さぁ〜て、実験が成功しますでしょうか!ワクワク

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肉の腐敗防止ということだと、昔の登山技術に”ペミカン”というものがありました。古い岳人はご存じだと思います。私も学生時代に自分でぺミカンを作って夏山にもっていったことがあります。
考えてみれば、アメリカインディアンのペミカンは、肉を調理して大量のラードで包むようにしています。つまり、ラードで腐敗菌の侵入と繁殖をさせないという原理に基づいている訳です。
この熱に強いポリ袋がペミカンのラード代わりになれば、”現代風のペミカン”になる訳です。十分に山の食料計画の武器になる可能性があります。つまり、"簡易レトルト食品作り"という訳です。
実験としては、前の日記でも書かせてもらったように、我が家の縁側は内戸を閉めれば冬でも30度以上のポカポカの南の島です。ここで5日間放置して腐らなければ、夏山でも大丈夫という根拠が生まれてきます。
なぜ5日間というのは、夏山で五日間、冬山で一週間というのが私たちの標準的な合宿期間であったことに由来します。
沸騰したお湯で5分というのは、明確な根拠はありませんが、経験的には妥当かなと思います。ボツリヌス菌(厳密に言うとボツリヌス菌の胞子)は納豆菌のように熱に強いらしいですが、食する前に1〜2分加熱すれば大丈夫だそうです。その他の菌については現在調査中です。
五日間で腐らなければOKということでスタートが切れます。問題は、”実際に食べる”という人体実験です。まあ、世のため人のためになればこれも仕方ありません。もっとも私は乾燥納豆や色々な発酵食品を毎日食べていますので、普通の人よりも食中毒には強くなっているかも知れません。どちらにしても、もしも私の日記を読んで真似して食中毒で御臨終になってはいけませんので、参考にされる場合は自己責任でお願いしておきます。アーメン!

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http://www.yamareco.com/modules/diary/826-detail-48386
↑yoneyamaさんの”ポリ袋レシピ”の紹介。ここからがスタートです。
http://www.yamareco.com/modules/diary/42284-detail-48570
↑ポリ袋でご飯を炊いた実験。大成功でした。
http://www.yamareco.com/modules/diary/42284-detail-48629
↑豚肉の生姜焼き。現在、腐敗実験を継続中です。
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