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今回は最初に言っておきますが、「くれぐれも良い子悪い子普通の子も“絶対に真似はしない”」でいただきたい。腐敗したソーセージを食べて死んだ人間は欧米では山でお六になった人よりも多いだろう。(登山用語:お六とは、“南無阿弥陀仏”の6文字から来ている。山で死ぬことを”ろくる”と言う。)
ボツリヌス菌はソーセージが大好きだ。史上最強の毒素ボツリヌストキシンは、ボツリヌス菌が作り出す。その毒素はたった500グラムで全人類を滅亡させるほど強力だ。テロリストどもが研究していると言われる所以だ。オーム真理教も研究していたらしい。いまいましい麻原彰晃!(←さらにいまいましいことにIMEで一発で漢字変換できた)。
さて、きょうの日記にたどり着くまで私はボツリヌス菌についてさんざん調べた。調べた結果、ボツリヌス菌もその毒素も熱には強いが100℃で10分の加熱をすれば大丈夫であることは確実であるようだ。自家製ソーセージを食べて死んでしまった欧米人たちは、どうやら加熱をしないで食べてしまったらしい。加熱で問題なのはボツリヌス菌の「芽胞」と呼ばれるものだ。これについては後述しよう。
余談ではあるが、ソーセージの発色剤に使われている「亜硝酸ナトリウム」という添加物は、発色よりもボツリヌス菌の増殖抑制を狙ったものらしい。残念なことだが亜硝酸ナトリウムは発がん性物質に認定されている。このことは逆に言えば、発がん性物質を混ぜてでもボツリヌス菌の増殖の方が怖いと言える。ただし、亜硝酸ナトリウムを少しばかり食したところでガンにはならないから大丈夫だということだ。食品会社の方々はおそらく我々の想像を超えた苦労があるに違いない。
熱に強い危険な菌にはセレウス菌という嫌な菌もいる。セレウス菌の芽胞も上述したボツリヌス菌も100℃では死なない。むしろ100℃だとヒートショックという現象が起こって発芽してしまう。これは納豆菌の芽胞もそうである。私は自家製納豆を作っているが、納豆菌にヒートショックを与えるために納豆素というものに熱湯を掛けている。
さて、ここまで私の実験に着いて来て頂けている人は何人いるか分からないが、今回のソーセージの腐敗実験は、以上のように芽胞が熱に強いことを考慮した。そこで、仕込み時に120℃になる圧力鍋で10分間ソーセージを蒸煮した。豚肉による二つの実験よりも安全と言えば安全である。(ただし保証はできないので真似はしないでいただきたい。)
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そんなこんなで、仕込みから一週間が過ぎた。↓仕込み
http://www.yamareco.com/modules/diary/42284-detail-48798
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仕込んだ業務用ソーセージは次の3つ。
1.:ポリ袋で密閉し、120℃で10分間蒸し、さらにホワイトリカーを内側に噴霧したジップロックに入れたソーセージ。(本命)
2.:冷凍状態から包丁で半分に切って、そのままポリ袋に密閉したソーセージ。(腐敗してくれることが望ましい)
3.:ほとんど2と同じだが納豆菌の水で湿らせたソーセージ。(穴馬)
はたして?
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まず、1の本命のソーセージのポリ袋をハサミで切って匂いを嗅いだ。
「うーん」、デリシャスな匂いだ。かなりいい線で腐敗していない。
次に、冷凍状態でそのままポリ袋に入れたソーセージの袋をハサミで切って中を見た。
みごとに青カビが出ている。匂いも腐敗している。とても食べられたものではない。
次に、納豆菌の水で濡らした穴馬ソーセージの匂いを嗅いだ。
クンクン。。?。。。クンクン?。。。(不思議だが、腐敗臭を感じない。)
どうやら、腐敗はしていない感じがする。納豆菌が増殖して他の雑菌類やカビの繁殖を抑制している可能性は高い。だが、今回は食べるのは止めておく。(実験テーマとしては面白いが私には時間が無い。)
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そして果たして、1週間も常温に置いたソーセージは食べられるか?
さぁ〜て?実食はいかに?
実食するために、フライパンでソテーして、特製圧力鍋で20分蒸した。
そして、さらにソテーした。
これだけ加熱すれば少なくともボツリヌス菌もセレウス菌も大丈夫であろう。
殉教者にはなりたくないのだ!
いざ!!! じ・っ・し・ょ・く!!
チキンな私はやはりビールが必要だ。花見の春はバドワイザーが一番美味しく感じる季節だが、今回は普通のエビス。ソーセージにエビスは合うよね?
あらためて、実食!!
「美味い!!!」
なんというか、とても美味しいです。仕込み時に塩コショウをわずかに掛けておいたのが幸いして微妙な熟成度。これは美味い!!腐っているかどうかのことは一瞬忘れてしまいそうだ。
なんともビールが美味い。ソーセージが美味い!
よって、今回は初めての大成功と言えるかも知れない。
結論的には、ポリ袋+圧力鍋10分加熱+ジップロックで簡易レトルト食品は作れそうである。
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**縁側の温度記録**
日付 最高室温 最低室温
3/18 スタート (レースカーテンは開けた)
3/19 34.4℃ 15.0℃
3/20 20.4℃ 14.0℃ (レースカーテンを閉めた)
3/21 23.4℃ 9.9℃
3/22 25.9℃ 8.2℃
3/23 37.4℃ 7.2℃ (レースカーテンを開けた)
3/24 35.2℃ 8.8℃
3/25 28.2℃ 8.9℃
参考:北海道立衛生研究所微生物部細菌科長・医学博士 木村浩一による「恐怖のボツリヌス菌」↓
http://www.iph.pref.hokkaido.jp/charivari/2005_02/2005_02.htm
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【実食後30分経過】とくに異常なし。
【実食後1時間経過】とくに異常なし。食事をする。ブリかま煮。
【実食後1時間半経過】とくに異常なし。
【実食後11時間経過】「うぐぅ〜お腹が


【実験終了】頭のてっぺんから足の先まで全く異常なし。判断は少し早いですが今後も問題なしと考えて実験を終了いたします。大成功!

この連続記事は 私の中では "ピンポイント"で 興味を そそられますw
※と言うか 楽しみにしています
ただ、自身では 怖いので、1つ リクエストです。
確実に "いけそうな" 山めしの生素材も 扱ってくださいねー^^
1・2日程度は 確実に持ちそうな そんなの希望です〜^^ノ
※どこに 注意して 携行すれば いいのか そんなの お願いしまーす
hayakazeさん、こんばんは!
着いてきていただいている方を知って嬉しいですね。
とりあえず、「ご飯」は確実になっています。
白米150グラム水は1.4倍の210グラムで正解です。
あと、市販のカニ雑炊の元もベリーグッドでした。現在カレーも試行錯誤しています。毎日日記に書くのは面倒なので後日成功レシピを公開させていただきます
私は、軽量化できて山で水を加えて煮ることができるレシピが求めるものだと考えています。そういう意味ではご飯が今のところベストマッチですね。
マニアック・・・(ボソッ)
なんだか落書きみたいなコメントがあったなぁ(ぼそっ)
はじめまして。
好きですよ。こういう展開が・・・
実験ずきです。たのしみです。
ヤマレコ〜超しょしんしゃなので・・
眺めてました。ながめてたら、、、
むむむ〜おもちろい〜すみません。なれなれしくて
今後の展開。じっとまっています。
横レスごめん
yuminosukeさんおはよっす
murrenちゃんとuedaの日記・レコには、落書きOK!
好きなこと書いて聞いてね
わたしは、ええ加減に答えるから(笑)
murrenちゃんは真剣に答えてくれはるから
黙ってるより口出ししたほうがおもろいよ
どこかの山で会えればいいですね
でわでわ
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