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衝動買いではありませんが、私がなぜ久しぶりに山の道具を買いたくなったのかと言えば、SOD-310がその名のごとく「風に強い」からです。風に強いなら防風板が必要ないので軽量化につながると思ったからです。
そこで、どれだけ風に強いかテストしてみました。
結論から言うとスゴイ

久々に山の道具でワクワクしました


http://www.shinfuji.co.jp/soto/products/sod-310/
↑SOTOウインドマスター SOD-310
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比較実験のために、我が家にある古いEPIとプリムスのコンロもテストしてみました。二つのコンロどちらも買ってから20年ぐらいは経っている物だと思います。
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■まず、扇風機でテストしてみました。
風速はパラグライダーで飛んでいた頃の風速計で計測してみました。
すると、風速は8MPHでした。MPHはマイルパーアワーですので秒速に換算すると、秒速3.6メートルです。
扇風機ってこんなに風速が低いんでしたっけ?別の意味で意外な発見でした。
この扇風機の前なら、SOD-310のみならず、EPIもプリムスも大丈夫でした。
「皆なかなかやるじゃん!」という感じでした

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■次に、屋外用の掃除機の風が出る方を向けてみました。
風速は、最大24MPH(秒速10.7メートル)です。
・プリムス→炎は風で消えました(残念賞)
・EPI→炎は風で飛ばされますが消えません。ただし、使い物にはなりません(努力賞)
・SOD-310→まったくOK(すごい!!ビックリ賞)
この実験を終えてからネットで調べたら、SOD-310は瞬間最大風速23メートル/秒まで耐えられるようです。これなら防風板は必要ないと思いました。素晴らしい!
http://www.youtube.com/watch?v=EDmoD6SwHJo
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■ついでですので、それぞれの専用パワーガスを使って燃焼実験をしてみました。
【方法】:直径15センチのアルミ製のコッフェルに500mLの水道水を入れて、21℃の水が85℃になるまでの時間を計測。消費したガスの重さも計測。
(室温:24℃。湿度:53% 気圧1013hPa)
・プリムスは、85℃になるまで2分19秒。ガスの消費は9g。
・EPIは、85℃になるまでに2分14秒。ガスの消費は9g。
・SOD-31は、85℃になるまで2分01秒。ガスの消費は8g。
以上のように、時間・消費量ともウインドマスターSOD-310の一人勝ちでした。
(新旧ですので現在のEPIやプリムスがどうなのかは分かりません。)
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■結論:ウインドマスターSOD-31は、強風下でも問題なく強力に使えることが分かりました。使い心地に関しては、コックをかなり回さないとガスが出ないなど、微妙な感触の違いがありますが、少なくとも信頼できる私の山の道具になることは間違いないと思った次第です。
ただ、個人的な感想ですが、音が静かなのは少し気になりました。その昔、凍てつく冬山からテントに帰ってきたとき、コンロのゴーというその音でホッと安心したものです。また、コンロの音が大きいというのは火が付いているかどうかの目安にもなります。そのあたりは、私の古いEPIが一番山の音にふさわしい感じがありました。
ともあれ、古い人はご存じでしょうが、石油コンロのスベアからガソリンのホエーブスという順番で買い、ガスコンロのEPIが出たときは本当に画期的だと思いました。それまでにもガスのコンロはありましたが、EPIのコンパクトさと斬新性は完成された道具という感じがありました。
「ずっとEPIでいいや」と私は思っていたのですが、しかしながら、この“SOTOウインドマスター SOD-310”は間違いなく新たな時代のコンロとなると感じています。風に強い点、低温でも強い(未実験)、ということで、時間は確かに流れているのを実感した次第です。
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追記:上記の実験でプリムスのガスはパワーガスではなくレギュラーガスを使っていました。今朝気付きました

murrenさん、こんにちは。
先日、GWでデビューしました。
−10℃でも全く問題なく、風も気にせず使えました。
しかし、あらためて実験結果という数字で見てみますと、凄いですね。
いい買物したなぁと、再確認しました。
ありがとうございます。
murrenさん、実験報告をありがとうございます!
風速23メートル/秒まで耐えるなんて凄い
う〜ん、これは欲しくなっちゃうかも
anbyさん、日記のコメントでは初めまして(ですよね?)
日記にお名前を勝手に使わせてもらってすみません。
これは本当に皆さんにおすすめしてもいいと私も思いますね。
涸沢でマイナス10度ということですが、まあ、EPIと同じ感じでマイナス25度でもOKでしょうね。
anbyさんの日記もすごく参考になりました。ありがとうございました。
daizさん、こんにちは。
そのyoutubeの動画はすごいですね。
これなら外でも防風板がなくても使えますね。
私は営業マンではありませんが確かに良いと思いました。
murrenさん、こんばんは。
実践的なレポート有り難うございます。
興味津々でしたが、さすがに凄いデータですね。最強と言えるかも知れません。
ただ、比較対象が古い型なので他社の風に強いコンロと比べて更にどれだけ凄いのか見たいですね。
anbyさん、風速計などがないので、今度、実際の環境で比較させて下さい。
一昨年買ったP-114(ヤマケイ2011/7のテストで高評価)も相当に風に強く効率も良いと感動したので。
手持ちのEPI(murrenさんのと同じかな?)やキャプテンスタッグの旧型とは比較になりませんでした。
murrenさんこんばんは。
私も今使っているバーナーの点火装置が壊れてしまい
買い換えようかと思っていて、SOTOウインドマスターにするかジェットボイルかと悩んでおりました。
いつもの事ながら、murrenさんの細かな実験結果が
とても参考になります
やはり、軽量で低温時でも使えるSOTOウインドマスターがいい感じに思えてきましたね
fireboltさん、こんばんは。
そうですね、ウインドマスターだけだと分からなかったので古いコンロで比較しましたが、風に強いという点では比較にはならないということも分かりましたし、逆に古いEPIなどもまだまだそれなりに使えると思った次第です。
風速計については、荒業としては、対向車のいない田舎道で車で走るという強風実験もできますが、今の私にはそんな元気はありませんし、おすすめもしません
危険ですからね。
テルモスも昔のと同じようですがマジ進化しているようなので、さすがにそういう単純なものでも完成形というのはないもんだと思ったりしています。
ryuu88さん、こんばんは。
私は最近の登山道具に非常に疎いので超慎重になっています。「安物買いの銭失い」にはなりたくないですからね。そういう意味では例外的に経験的な直感みたいな感じで買った訳ですので、他の商品は分かりません。ただ、ウインドマスターに関して言えば、昔からの山の道具の感覚とは若干違うというのはあります。風に強いという点では文句なしですね。それは素晴らしいと思いました。
着火装置が壊れたということですが、私は山だと基本的に着火装置は使わない感じでした。そのかわり、ライターはジッポーも含め山の難易度に応じていくつか持っていきました。
murrenさん、
荒技はさすがに出来ません
> 逆に古いEPIなどもまだまだそれなりに使えると思った次第です。
その通りだと思います。古いコンロにもそれなりの使い道があるので私もいろいろ処分が出来ません。そうして”沼”になりつつありますが、辛うじてギリギリで踏みとどまっています
また、テルモス「山専」に憧れておりますが、旧タイプの方は経年劣化も考えられるので(消耗品なんでしょうか・・・)、進化だけではないかも知れません・・・でもやっぱり新しい物は凄いと思います。欲しい・・・
追伸
ryuu88さん、点火装置は遅かれ早かれ壊れます
ジェットボイルはそれとしてスゴイと思いますが、なかなか踏ん切りは付きません・・・
fireboltさん、山専は良いみたいですね。それと値段が高すぎて嫌いですがチタン製もあるようですね。
道具はね、調子が悪い道具は「捨てろ」と山の大先生に言われましたが、結局「安物買いの銭失い」は正解で、良いものは高いということなんですね。道具はいつまでも大切にしなければいけないのに私は数年前に大量に昔の道具を捨てたので山の道具の神様に叱られている感じでそのためにそれ以降不調です
車のことはどうでもよいですが、翼形の実験やスピードメーター(風速計)のテストなどで車を使っていました。
ryuu88さんへのコメントも、圧電式は高い山だと使えない場合があるし、石のライターは湿ると使えなくなるので、死ぬか生きるかの非常事態まで使わない超完全防水の超非常用ライターも持っていました。湿った石のライターを生き返らせるためですね。マッチに関しては防水マッチもありますが、私は使う習慣は殆どなかったですね。
murrenさん、
時々悩むのは、古いからそもそもスペックが違うのか、経年劣化なのか、あるいは手入れが悪いだけなのか・・・
使える物は思い出もあり大事に使いたいですが、仕方がない事もありますよね。その辺りが難しいです
古いコンロだって、昔の感覚なら十分立派に機能しているのですから・・・でも、良い物は良いよなぁ
murrenさん、fireboltさんアドバイス!有り難うござま〜す。
>メーカーの思うつぼですよ
同感です
コンパクトバーナーを2個所持しておりまして!
1個が、たぶん7年以上は購入してから経っており1年程前に点火装置が取れてしまいそれ以降は
ガスライターなどで点火して手入れしており、現在も使用できています。
そして2個目が購入して4年目ですが、1月に行った赤岳鉱泉でバーナーを取り付ける時、ガスカートリッジにネジ込んだ際に取れてしまいました。
基本的に標高が高い・低温時また私が使う時には、ほぼライターで点火していましたが
山行以外にもオートキャンプ時や釣り・波乗り・スノーボードなど殆どの趣味で年間通して家族での使用頻度が多かった為か取れちゃいました
買い換えようと思っていたのは近々、行き慣れた山で予定しているryuuのソロテント泊用にちゃんとしたものを持たさなければ!ダメだなと思っておりましたので・・・買い替えと言うより新たに買い足すが正解ですかね
あと家族と行く場合は、どんな山行でも常にZIPPO・防水マッチ・電子ライター・普通ライター・固形燃料は所持してます。 (冬場全部・ソロの時は3点)
小心者なもので
ヤッパリ!SOTOウインドマスターが良さそう
murrenさんは不思議に思ったらすぐに比較実験するところ凄いですね。
私は情報だけ鵜呑みにして頼りにしちゃうところがあるので、見習わなくちゃって思います。
風に強い!これって大切ですよね。
やっぱり山はどんな状況下でも使える道具がいいですね。実験結果を見てすごく欲しくなっちゃいました。
でも、まだまだ装備が整っていない私は今の道具を色々工夫して使っていかなくちゃですね。
私は現在sotoマイクロレギュレーターとジェットボイルSOLを持っています。
sotoは厳しい山行などで荷物を極力少なく軽くしたい時に、
ジェットボイルは日帰り雪山などですぐにお湯を沸かしたい時にと使い分けています。
なんか付属品をつけて今のsotoがそういう機能に変わったらいいのに・・・なんてメーカーがそんなことするわけないですよね
また、みなさんライターやマッチなどもきちんと考えて持参していらっしゃるんですね。
私は小さいチャッカマンしか持参していませんでした。
防水機能のついたものを今度用意しておかなくてはでですね
ふふふ・・ジェットボイルとコンロの頭をいつも持って
行きます。コンロの頭(骨董プリムス)
鍋使いながら、お湯沸かす式です
で、カートリッジが三個になるのが嫌で、ジョットボイ
ル(カートリッジ収納してるので)
着火は、防水マッチ・石式の百円ライター。
着火装置は、火花出る針金を微妙に調整すれば直ったけど(私の場合)
ミューレンさんの紹介してもらったコンロ・・むちゃ興
味あります・・ふふふ・・買おうかな?
でわでわ
どこで売ってるのかな?
好〇山荘で、モ〇ベルの商品探してたばか者です
ryuu88さん
ジェットボイルを少し見ましたが、これはこれでお湯を沸かすには素晴らしい機能性があるようですね。私がryuu88さんでも迷うところですね。
じっくり研究してみてくださいね。
そうだそうだ
圧電式のことをプリムスのHPで見ていたら、興味深いことが書いてあったので、コピペしておきます。
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•外気温が5℃以下の場合、圧電点火装置は極端に電圧が落ちますので着火しません。取扱説明書に記載があるように必ずマッチやライターを携行してください。
•夜露や吹き(煮)こぼれ等で器具が濡れている場合、漏電している可能性があります。充分乾燥させてから使用すれば問題ありません。
•空気が薄くなっている環境では、放電力がガス流に負けてしまい着火しにくくなっている場合があります。その場合はガスを少量出して圧電点火装置を操作すると点火しやすくなります。
mitukiさん、こんにちは。
さすがにmitukiさんという感じですね。
なるほど、今の状況でベストですね。
ジェットボイルにはいくつも種類があるんですね。先ほど少し調べてみました。現実的には日帰りのようなお湯だけ使う山行にはベストなのかも知れませんね。ただ、風を気にしなくてもいいのでウインドマスターもその意味では早くお湯を沸かせるということですので日帰りということに関してでも、どっちもどっちでしょうね。
幕営をする場合で調理をする場合は軽量化されたコンロがいいしでしょうね。
uedayasujiさん、こんにちは。
いろいろと持っていらっしゃるんですね。
そういうことなら、平日、この手の実験などをやっていただくと世のため人のためになる気がします。権現教の教祖になりつつあるので、まあ、そのあたり是非ともお願いしたいところです。信者がふえますよ
??二個しかないけど・・
ジェットボイルは一点集中の早沸かしですね。だから、
はずして、コッヘルで焼き飯などすると・・うまく出来
ません。万遍に火が当らないので・・
で、もう一個持ってるだけです(^^;
お湯沸かすのは結構、早いですが、雪を溶かすのはだめですなぁ・・一点集中型って最初の雪が中々溶けないです。
レビューでしたが、沸騰まで何度っているんですかね
ふふふ・・そういうの苦手です
でわでわ
uedayasujiさん、よい所に気が付きましたね。
なぜ、85度での測定かというと、山では沸騰温度が低いからです。なーんてね
実際、富士山頂の沸騰温度は90度、エベレスト山頂だと70度と言われていますね。85度だとどれくらいの高さの沸騰温度でしょう?
私の実験は、平地で気圧が1気圧ですから100度で沸騰します。やっぱり100度は熱いし危険です。それに、今回のテストは耐風テストです。火力のテストはあくまでもオマケですから、火力の確認さえ出来ればそれでいいのです。
雪をコンロで溶かす場合、最初の雪が溶けにくいのは水がないからです。
ところで白熊の毛は何色か知っていますか?
実は白熊の毛は透明らしいです。太陽の光を通して、黒い皮膚に届くように毛は透明らしいです。
雪も白いですが本当は透明ですね。
要するに白熊の毛も雪も光が乱反射しているからです。
つまり、雪の周りには空気がありますから空気は良い断熱材ですから最初の雪は溶けにくいのです。ですから、雪から水を作るために最初に水をかけてやるといいのですね。これは雪山入門の第1歩目の科目ですね。
お勉強になりますね
murrenさん、
またまたの実験 参考になりました。
私は プリムスのP153を持っていたのですが、
風に(思ったよりも弱く)風防を買った次第でした。
うーん、実験結果は とても参考になりました。
色々なレポート 参考にさせて頂いております、
今後も 楽しみにしておりますので、
宜しく お願いいたします^^ノ
hayakazeさん、レスが遅れてすみません。
そうなんですね、私も今度買ったコンロの感想をまたまとめたいと思っています。それぞれメーカーが一生懸命に作った物ですので長所短所はあると思いますね。
ただ、買う前に一生懸命に注意して、安物買いの銭失いだけはしたくないと考えています。それがなかなか難しいのですけどね。すぐに衝動買いしてしまったりしますので。
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