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そもそも、「雪形(ゆきがた)」というのは、山腹の雪が解けて地面が出てくる時に出来る模様を人や動物などに見立てたものです。有名なのは、白馬岳の「代掻き馬(しろかきうま)」ですね。
長野県の安曇野を走る大糸線沿線の山々は雪形から名前をとった山が多いと思います。爺ヶ岳の「種まき爺さん」、常念岳の「常念坊」、蝶が岳の「蝶」など。これらは雪形から付けられた名前だと思います。興味ある人はネットに情報が溢れていますのでご自分で調べてみてください。(※蝶ヶ岳の「蝶」は白と黒の2説があります。)
これらの雪形は当時の稲作に密接に関係していました。要するに天然のカレンダーであった訳です。そういう意味では、苗代作りに欠かせない農耕馬の「代馬(しろうま)」は、白馬岳の山肌に現れる「黒い馬」ですので、山好きな人は少なくとも山の名前だけは「しろうまだけ」と呼んで欲しいと思います。「しろうま三山」も出来ればそうして欲しいですね。「はくばに行く」というのは問題ないかと思いますが…。これらの話は「日本百名山」にも書かれていたかと思います。
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さて、中央高速を飛ばして伊那谷に降り、宝剣あたりが見える場所に来ると五月の頭ぐらいから今ぐらいの時季まで「島田娘」の雪形が見られます。
この雪形が現れるので宝剣の南にあるピークを「島田娘」という訳ですね。「島田」というのは和式のお嫁さんの髪型を言うようですが、そこらあたりの髪型については私も自信がありません。多分それでいいと思います。詳しい人は付け加えてください。
さて、ご存じの人はご存じの通り、駒ヶ根市役所が「駒ケ岳ライブカメラ」を駒ヶ根市役所に設置されています。私も時々利用させてもらっていますが、このライブカメラは結構優れものでして、現在のライブ映像ばかりではなく過去の日時指定の画像が見られるのです。興味がある人は↓操作してみてください。天気図と照らし合わせての研究にも使えますね。
http://www.city.komagane.nagano.jp/livekoma.php
話が前後しますが、島田娘を見たいと思って先ほどライブカメラの画像をキャプチャーしたものが写真左のものです。本日のお昼12時のものです。時期が遅いので残念ながら小太り娘になってしまいました。真ん中の写真は5月23日11時の時のものです。ちょうどこの頃が「島田娘」と「稗蒔(ひえまき)小僧」の見頃のようです。伊那谷の昔の人の田植えの時期は知りませんが、おそらくこのくらいの時期ではないでしょうか?(右の画像は中日新聞とさわやか信州旅ネットさんからの引用させてもらいました。)
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登山で雪形を見る場合は、登山口に到着するのが超早朝だったりして雪形は時間的に案外と見られないかも知れませんが、私たちがパラグライダーをやっていた頃は山麓から見る機会も多かったので白馬岳の「しろうま」や「常念坊」を探してウンチクを垂れていたものです。今年はかなり遅いと思いますが、来年あたり、連休頃ぐらいから意識されるとアプローチが楽しくなると思います。
プチ登山知識として参考になれば幸いです。
面白いです!
いわゆる月でウサギが餅つきみたいなのですよね?
自分でオリジナルに見立ててもいいのですよね?
昨日なのですが以前に僕の日記でmurrenさんにも
おすすめ頂きました上高地を歩いてきました。
たくさん
と確認しましたが、逆雪形のようです
細くなった雪が、バレリーナ達が飛び跳ねて
踊っているように見えます
「雪形」、知ったか振りして語っちゃいます
ありがとうございました!
「座学」毎回読ませていただいています。
今回は雪形、特に地元の「島田娘」を取り上げていただきありがとうございます
今日も、菅の台まで行ってちょっと小太りした「島田娘」を眺めて来ました
蛇足ながら、「伊奈谷」は古い表記のようですが、現在は「伊那谷」がよろしいかと思います。
ちなみに、「日本百名山」でも伊那谷と書かれていますね。
また、murrenさんもご存じかと思いますが、谷といっても実際には谷間のような場所ではなく、県歌「信濃の国」で松本平・佐久平・善光寺平と並んで4つの平と歌われているように、やや開けた場所です。
伊那谷を流れる天竜川に注ぐ川には、南アルプスから三峰川・小渋川・遠山川、中央アルプスから大田切川・中田切川・与田切川・松川(これらを伊那七谷というらしいいです)といった峡谷を流れ下る急流があります。
それらが作った扇状地を川が削り綺麗な河岸段丘を作っています。
雪形から話がそれ、長文になり申し訳ございません。
pantetsuさん、こんにちは。
あれれ?上高地行かれたのですか?
昨日の朝、五千尺ホテルのライブカメラを見ましたが上高地ピーカンでしたね。その後少し雲が出たようですね。
レコされればいいかと思いますが
雪形はギリシャ神話の星座のように歴史的な呼び方はありますが、雲のように自由に自分で想像するのは芸術的ですね。いいか悪いかは別として想像力を伸ばすには役立ちそうですね
ただ、誰かさんのような品の悪い想像だけはしないでくださいね。
hide227さん、こんにちは。たぶん初めまして(?)
お恥ずかしいです。誤字脱字は頻繁ですが地名人名の間違いは本当にお恥ずかしいです。失礼しました。
一応は読み返しますが、一瞬違和感を感じましたがスルーしてしまいました。
確かに谷というには広すぎますね。それこそヨーロッパのU字谷よりも随分広いですからね。
ただ、よそ者の私ですが伊那谷と呼ぶのは好きです。飯田も駒ヶ根も伊那北も好きです。ざざ虫はさすがにまだ食べられませんが五平餅にまぶして焼いた蜂の子は食べられるようになりました。というか香ばしくて大好きになりました。
またお気付きでしたら遠慮なく教えてくださいね。
島田娘は難しそうですが分かりやすい見事な雪形ですよね。ですから取り上げさせてもらったしだいです。駒形の方は分かりにくいのであえて取り上げませんでした。追記まで。
murrenさんの雪形の日記を読ませていただき、小さい頃に小学校の教室から山の景色を眺めながら、山や木々の形をいろんな物に例えて見ていたことを思い出しました。
故郷は福井の田舎のほうだったので、回りは山に囲まれていたんですが、まさかこの歳になって山登りにはまるとは。。。
あと、小さい頃よく星を眺めて、星座じゃないですけど、いろんな物に例えて見てもいました。
自然のいろんな物をそうやって人間の生活に結びつけて見るって、良く考えると面白いですね。
Daveさん、こんばんは。
Daveさんは福井ご出身なんですね。きっと夢見るロマンティスト少年だったんでしょうね。
福井の方の雪形は私は知りませんが、私たちのような太平洋側の人間とは根本的に違った雪の印象があるんでしょうね。
そうそう、北京岳からご帰還ですか?それともまだニーハオの世界でしょうか?疲れないように睡眠時間はとってくださいね。
以前北アルプスの下山後の温泉で雪形の綺麗な写真が飾られていました。
こんなの見られるんだって感心したのを思い出しました。
ちょうど今が旬の話題ですね♪
今週末も北アに出かけるのでちょっと気にしてみてきますね。まだ早いかな???
毎年同じ形に雪が残るのって不思議ですね。
昔の人の想像力の豊かさっていいですね
mitukiさん、おはようございます。
雪形は水が少しあったまり、苗代作りから田植えの時期を教えるものですので、4月〜5月終わりが旬ですね。ですので遅いと思いますが、蝶の白い蝶は遅いみたいですので大丈夫かも知れません。ただ、私は蝶は大きな黒い蝶を最初に覚えたのでそっちの方が思い出が多いです。
安曇野市がよい雪形のHPを出しているので参考にしてみてください。
http://www.city.azumino.nagano.jp/kanko/enjoyazumino/yukigata/
追記
毎年同じなのは地形が同じだからですね。ただ、雪のつき方が歳によって若干違うので微妙な違いはあるかも知れませんが毎年ほぼ同じだと思います。
雪形で、種まきの時期を決めたり、長期予報がなかった時分は
密接な関係があったようですね。
プラネタリュウムの名解説を聞いているように読ませて
いただきました。
武田菱とかゆう雪形もありましたよね。
残雪期の山はロマンがありますね。
higurasiさん、おはようございます。
そうですね、五竜の武田菱はかっこよくて有名ですね。
雪形はその地その地の農耕文化を知ればもっと興味深いものになるでしょうね。でも、そういうのはもっと年をくってからでも出来る趣味のようにも思っています。麓からしみじみ眺める山は年をとってからでも出来ますからね。
コメントありがとうございました。
そうそう、計算式は私なりに理解するようにします。頭が悪いので理解力が不足しています(笑)
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