たかがスポーツドリンク、されどスポーツドリンクになってきました(涙)
今、私が到着しているポイントは余り高くありませんが、ハッキリしていることが見つかりました。
それは、
1)熱中対策用のドリンク作り
2)登山用のスポーツドリンク作り
3)日頃スポーツクラブで運動中に飲むスポーツドリンク作り
4)激しく汗をかいた後に飲むORS的なスポーツドリンク作り
5)脱水症状になっている場合のORS作り ※ORS:経口補水液
という5つのドリンク作りは「全部べつ物」と考えた方がいいと思うに至りました。
この考えは、主に糖分の摂りすぎによる「ペットボトル症候群(急性糖尿病)」にならないための考え方によるものです。
下痢などの脱水症状に近い状態なら糖質と塩分が多めに入ったORS的なドリンクでもよい訳ですが、常日頃に飲む熱中症対策用のドリンクにはなるべく糖分が入っていない飲み物の方がいいと思う訳です。平たく言えば熱中対策用のドリンクのポイントは塩分量だと思います。水分と塩分は別々にとって、たとえば、お茶に梅干しでもいいと思います。
そのあたりまではOKですが、それからが怪しくなってきます・・・(汗)
[b] アイソトニック飲料とハイポトニック飲料の違い[/b]
少し調べていたら、市販のスポーツドリンクには「アイソトニック飲料」と「ハイポトニック飲料」があるようですね。
これは、
「人の体液と同じ浸透圧なのがアイソトニック飲料、それよりも浸透圧が低い(体液より薄い)のがハイポトニック飲料。どちらも、体液と同じ浸透圧の方が、真水より吸収が速いという事をもとに作られている飲み物です。」
ということです。
このあたりでつまづきそうです(涙)
アイソトニック飲料の方が糖分濃度が濃く、ハイポトニック飲料の方が薄い、ということらしいです。アイソトニックは運動前に飲み、ハイポトニックは、運動中や運動後に飲むと良いとされています。
具体的には、アイソトニック飲料は、「アクエリアス」や「ポカリスエット」などがあり、ハイポトニック飲料には、「ヴァームウォーター」などがあります。市販されている多くのスポーツドリンクはアイソトニック飲料であるようです。
アイソトニック飲料を薄めるとハイポトニック飲料になるそうです。
ちなみに、私がかつてスポーツクラブの運動中に飲んでいたのはヴァームウォーターでしたが一応は理に適っていたようです。
[b] 市販のスポーツドリンクの塩分濃度[/b]
熱中症対策にスポーツドリンクを飲まない方がベターと言われているのは糖尿病の危険性ばかりではなく、含まれている塩分(ナトリウム分)が不足している場合もあるようです。
市販のスポーツドリンクには、塩分濃度の代わりに「100mLあたりのナトリウム分」という表示の場合が多いです。
この「ナトリウム分」という表示は換算しなければ塩分濃度になりません。
ナトリウム分を塩分換算する場合、
[b]食塩相当量(g)=ナトリウム量(mg)×2.54÷1000[/b]
あるいは、
[b]食塩相当量1グラム=ナトリウム量 約400ミリグラム[/b]
という数式が便利です。
この数式を使って、市販のスポーツドリンクの塩分濃度を計算すると、
100mLあたり、
・ポカリスエット:ナトリウム分40mg、食塩相当量0.10グラム(0.1%)
・アクエリアス:ナトリウム分40mg、食塩相当量0.10グラム(0.1%)
・ヴァームウォーター:ナトリウム分24mg、食塩相当量0.06グラム(0.06%)
うーーーーん、塩分量が非常に少ないですね。
よく分からなくなってきました

確かに熱中症対策だとスポーツドリンクではナトリウム分が不足することも納得できます。
逆にいえば、日頃の熱中症対策でもそれほど塩分濃度が高くなくてもいいのかも知れません。登山用のスポーツドリンク作りの場合でも0.3%よりも低くてもいいような気がしてきました。ある文献では「スポーツドリンクの塩分濃度は0.1%〜0.2%が良い」とも書かれているものがあります。それを信じて良いように思えてきました。また、登山用のスポーツドリンクは、ハイポトニック飲料でいいので糖分濃度も低いもので良さそうです。
…そんなこんなで、私のスポーツドリンク作りは、まだまだ続き、まだまだ先が遠いのであった(汗汗)
追記:あらためて書いておきますが、私は医者でも栄養士でも何でもない普通のおじさんですので、以上のことには間違っていることもありますので参考程度にしてくださいね。よろしく〜!!
murrenさん、こんにちは!
>普通のおじさん
ではないでしょう。
勤勉で親切なおじさんだと思いますよ( ^^)/
(たまに変な路線
研究頑張ってくださいね!
でわでわ
わぁ〜( ´ ▽ ` )ノ難しい〜。
前回の日記も読ませていただいたのですが
頭の悪い私には難しすぎてコメント出来ませんでした。
今回も難しい…。( ´ ▽ ` )ノ
お茶に梅干しで良ければ私にも出来るのに…。
私、山でぶっ倒れちゃうかも〜。
頭が悪いとダメですね〜。( ̄▽ ̄)
いつも面白い観点で研究されてますね
マラソン選手も自分にピッタリのドリンクを用意するように、自分のお気に入りドリンク作れたら嬉しいですよね
完成したら是非発表してくださいね。
ちなみに私はスポーツドリンクではありませんが、季節の果物で作ったサワードリンクなど持参する事多いです。
ラズベリージュースやオレンジサワードリンクなど。
酢や酸味の強いドリンクはさっぱりして元気が出ます
pantetsuさん、こんにちは。
ん?まとめると、勤勉で親切で助平なおじさんですか?
まあ、当たっておりますね
mitukiさん、こんにちは。
サワードリンクを持参することが多いのですね。
それが健脚の元気のもとですかね?
たぶん、発表は大山鳴動して鼠一匹になるかと思います。
登山の場合はある程度は糖分が入っていもいいので普通のスポーツドリンクを薄めても良いような気がしてきました。ただ、私は山ではアクエリアスが良いような気がしています。飲んだら膝の痛みが消えたのが愛着の理由です。それが塩分によるものなのか他の成分によるものか不明です。
chibikoちゃん、こんにちは。
そんなそんな、ちび子ちゃんは聡明でチャーミングですよ。
でも、浸透圧とかだと本当に難しいですね。
スポーツドリンクの考え方は、用途に応じたスポーツドリンクが必要だと思いますね。でも、余談ですが、Jリーグの試合ではスポーツドリンクじゃなくて水だそうですね。芝生の保護のためもあるとか。スポーツドリンクでもいいスタジアムの場合もあるとか。
熱中症対策ならお茶に梅干しでいいんでしょうね。スイカやトマトに塩はとてもいいんでしょうね。
murrenさん、こんにちは!
先日はコメントありがとうございました
先週の白馬縦走で、自家製ORSもどきを実戦投入してみました!
グレープフルーツジュースを3倍に薄めたものに、500mlあたり1.5gのあら塩を入れました。
効いているのかはよくわかりませんでしたが、飲みやすくはありました。というか、結構好きな味でした
糖分少な目な分、もうちょっと塩を増やしてもよかったような気もします
しかし今回わかったことは、ORS的なものは熱中症の脱水症状には効くかもしれませんが、熱中症そのものを予防するものじゃないんだなあ、ということです
もう暑くて暑くてぼーっとしてしまいました
あ、それと、ORSやスポーツドリンクは飲み方も重要なんだそうですね。
じっくり点滴のように飲まないと、吸収が追いつかずやっぱり体内を素通りしてしまうようです
そういう意味ではハイドレーションで飲むのがいいのかも?
poniさん、なるほどぉ〜ガッテンガッテン
先日のponiさんの日記の影響もあって私も少し真面目に考えるようになりました。
500mLで粗塩1.5グラムというのは1リットルあたり3グラムですね。
ハイドレーションで少量ずつ飲むのは理に適っていると思いますが、プラティパスに匂いがついてしまうというのでその点が少し不安な面がありますね。
グレープフルーツジュースの3倍割ですか、参考になります。なるほど。
コメントありがとうございました。
また何かありましたら教えてくださいね。
瀬戸のほんじお
ナトリウム:35g 、塩化ナトリウム:90g 、カリウム:880mg 、マグネシウム:300mg 、カルシウム:160mg
伯方の塩
ナトリウム:37.5g 、塩化ナトリウム:95.2g 、カリウム:50mg 、マグネシウム:100〜200mg 、カルシウム:50〜200mg
赤穂の天塩
ナトリウム:36g 、塩化ナトリウム:90g 、カリウム:5〜80mg 、マグネシウム:550mg 、カルシウム:5〜70mg
ミネラル分をとるなら「瀬戸のほんじお」が良いと思われる。とくにカリウム分が多い。yamahideo76さんがこの粗塩を使っていらっしゃるようだけれど、体の調子がいいのは一理あるかも。
murrenさん、こんばんは。
結局自分の日記にも顛末を書きました。
こちらに書いたコメントに加筆修正したものです。失礼お許しください。
粗塩は私も「瀬戸のほんじお」でした。
にがりのせいか、しょっぱさがきつくなくていい感じでした。ミネラルも多いんですね
ハイドレーションの匂いについてはそうですね。ペットボトルでも結構グレフルの匂いしますから…。
糖分が入っている分、衛生面的にも問題ありかもしれませんね
>また何かありましたら教えてくださいね。
とんでもありません〜
こちらこそいつも勉強させていただいています。ありがとうございます
poniさん、おはようございます。
poniさんの日記も拝見しました。
さすがに実験的でとてもいいですね。
粗塩は私も味の素の瀬戸のほんじおを今後は使うようにしようと思いました。某社のは安い外国の岩塩を海水に溶かして作ったものですので少しごまかし感があるので前から使っておりませんでしたが瀬戸のほんじおの方が日本製でいいですね。私の近所は昔は専売公社の製塩地区だったので今でも製塩業もあるようなので地元産の粗塩も後日調べてみます。
ちなみに岩塩というのは殆どナトリウム分ばっかりでミネラルはちょびっとらしいですね。
トレハロースは使えそう
植物や昆虫の体内に含まれている二糖類。ブドウ糖が二つくっついている構造だとか。甘みは砂糖の半分であるけれどカロリーは同じ。小腸内で分解されてブドウ糖になる。不思議なことに血糖値の上昇が穏やかで脂肪細胞の肥大抑制効果もあるそうである。ほんとかな?
保湿効果もあるようなのでご飯や他の食品のみずみずしさを保つとか。その他いろいろと注目点多し。
やっぱりブドウ糖
直接吸収されるという点ではブドウ糖に勝るものはなし。通販で安く買える。
スクラロースは摂取しない方が無難
砂糖の600倍の甘さのスクラロースは各種カロリーゼロの食品や飲料に使われている。その安全性は極めて疑問。自家製スポーツドリンクに使わないばかりではなく日常的にも摂取しない方がいいと思われる。
・小腸では、Na-糖共輸送担体(SGLT1:sodium-dependent glucose transporter 1)により、Naは、ブドウ糖(グルコース)と共に、細胞内に吸収される(Na+とブドウ糖の共輸送)。Naの腸からの吸収と共に、水も腸から吸収される。従って、経口補水塩には、ブドウ糖が含まれていた方が、Naと水の吸収が良くなる:ブドウ糖とNaは、1対1の比率が、もっとも吸収されやすい。
・ブドウ糖濃度が、2〜2.5%だと、Naと水が、最大の高率で、吸収される。ブドウ糖2%は、111mmol/Lの濃度。
・Naは、Na-糖共輸送担体(SGLT1)により、グルコース(ブドウ糖)と共に細胞内へ吸収される。その為、ORSには、Naとブドウ糖の分子数が1対1の比率に含まれている方が、Naや水の吸収率が良くなる。
・ORSには、分子量が多いショ糖(砂糖:分子量342.30)を使用した方が、ブドウ糖(分子量180.16)を用いるより、浸透圧を低く調整出来る。ショ糖(砂糖)は、ブドウ糖の約2倍、甘味度がある。
・1%のグルコース液(ブドウ糖液)は、約55mOsm/Lの浸透圧を有している。そして、5%ブドウ糖水の浸透圧は、277mOsm/Lで、pH5程度の酸性になる。
・ORSは、Na濃度、浸透圧、pHなどを考慮した組成が望まれる。
・自宅で、簡便にORSを作製するとしたら、水1Lに、食塩2gと砂糖20〜40gとを加えると、Na濃度が、34mEq/LのORS(ソリタ-T顆粒3号と同等のNa濃度)が、作製出来る(重症の脱水の治療には、適切でないが、日本で多いウイルス性胃腸炎の脱水の維持療法には、十分なNa濃度を有する)。
・自宅で、簡便にORSを作製するとしたら、水1Lに、食塩3.5gと、炭酸水素ナトリウム2.5g(クエン酸ナトリウム2.9g)、塩化カリウム1.5g、ブドウ糖20gを加える。
・1.8g/dlのグルコースは、浸透圧を100mOsm/kg上昇させる。
・オーエスワン(OS-1)は、100ml当たり、エネルギー10kcal、タンパク質0g、脂質0g、炭水化物2.5g、ブドウ糖1.8g、カリウム78mg(2mEq)、ナトリウム115mg(5mEq:50mEq/L)、塩素177mg(5mEq)、マグネシウム2.4mg、リン6.2mgを含んでいる。
・オーエスワン(OS-1)は、甘味料としてスクラロースを使用している。
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